Neuric(ニューリック)は月利配当59%を謳う、まさにハイプ(HYIP:High Yield Investment Program=高利回り投資案件)と呼ぶにふさわしい案件でした。
ローンチは2020年4月13日のようですが、5月5日ごろには既にサイトが閉鎖されていたようです。
ポンジスキームの詐欺が飛ぶまでの時間が短くなっている傾向は感じていましたが、3週間前後で飛ぶというのはギネスブックに載るかもしれません。
Neuric(ニューリック)とは?
Neuric(ニューリック)は、海外のHYIP系の口コミサイトを見ても日本と同時期にローンチされ、日本と同時期に飛んだようです。
調査したサイトでは4月15日には配当が入ったと言う報告が画像付きでなされています。
サイトの閉鎖が報告されたのが5日5日で日本と変わりません。
サイトの閉鎖と同時にポンジスキームによる詐欺と言う認定がなされていました。
Neuricがどの国から来てどこへ逃げたのかは不明ですが、他国で荒稼ぎした後最後に海外からの情報収集が苦手な日本人から集金して逃げるパターンや、最初から日本人だけを狙ったパターンでは無いようです。
既に飛んだあと検証するのも空しいですが、公式サイトによるとNeuricは人工知能を用いた投資案件という体裁だったようです。
『革新的なテクノロジーの分野で最高の通貨取引の専門家と真の専門家が慎重に編成したチームです。常に完璧を目指して努力している今日、私たちは私たちの仕事に人工知能を導入することにより、暗号取引の世界で真の革命を起こしました。高度なテクノロジーと高いレベルの従業員の能力により、私たちはパートナーと共有したい本当に素晴らしい結果を達成することができます。』
というセールストークが空々しく心に響きます。コンプライアンスに関する部分はすでに飛んでいるハイプの物だと思って読むと格別です。
『私たちは正式に登録された商業組織であり、国際基準に厳密に従って活動を行っています。すべての事業の合法性を確保するため、またNeuricポリシーの遵守を監視するために、同社は独自の法務部門を設置しました。投資家の資金のさらなる保護は、内部保険基金によって保証されています。会社は最高の結果を達成するためにすべての部門の緊密な協力を保証します。』
Neuricを紹介していたアフィリエイターは、Neuricがどこの国にあってどこの国の法律に基づいて運営されていたのか確かめたのでしょうか?
Neuric(ニューリック)の配当率
公式サイトによるとNeuricはデポジットすると直ぐに稼ぐことができる仕組みになっていました。
デポジットを行うと、月曜日から金曜日までは日利2.3%、土日は0.5%の配当がでて、月利はなんと54.6%となっていました。
最低投資額は8USD、最小引き出し額は2USDからとなっていました。
運用期間は180日となっていたようですが、18日間程度で飛んでいます。
Neuric(ニューリック)の紹介料
最近のHYIP案件にはMLM(マルチレベルマーケティング)の仕組みは付き物ですが、Neuricのアフィリエイト報酬も階層構造になっています。
1Level 8%
2Level 2%
3Level 1%
紹介料は低めの設定になっていました。恐らく、紹介料を受け取った人はいないのでは無いでしょうか?
Neuric(ニューリック)のまとめ
非常識な高配当に加えて最低入金額の少なさなど投資家にとって夢のような投資案件でしたが、やはり「そんなにうまい話があるわけない」と言うあっけない結末でした。
しかし、あまりに早い幕引きにの為Neuric自身もろくに集金できなかったのではないでしょうか?
もしかしたらコロナウィルスの影響で運営できなくなるような事態が、Neuric運営者の身に起きたのではないでしょうか?
Neuricの基本情報
名称 | Neuric |
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サービス内容 | 投資運用 |
サイトURL | https://neuric.org/ |