仮想通貨のICOは「100億円調達」などと話題になりますが、私たち投資家にとって重要なのは、ICOが終了して取引所に上場してから、どこまで値上がりするのかですよね!
ICOが終わってから、成功したICOがあれば、失敗したICOもあります。
今回は“成功事例のイーサリアム(ETH)”と“失敗事例のコムサ(CMS)”を紹介します。
まずは失敗事例のコムサ(COMSA)のICOの場合、109億円が調達されました。コムサ(COMSA)には国内初の企業が簡単にICOを行える機能があり、この機能が期待され、莫大な資金が集まったんです。
とはいえ、コムサ(COMSA)の場合、思うように企業のICOは進みません。残念ながら2018年5月現在まで、ほぼ値上がりしてないです。
あのイーサリアム(ETH)の場合、2014年9月にICOを行われ、わずか15億円の金額しか集まりませんでした。まだ仮想通貨がブームではなかったのも理由かもしれません。
それでもイーサリアム(ETH)は1年後に16倍となり、3年半後に5000倍になったんです!
このように値上がりするICOに投資をしたいですよね。
そこでイーサリアム(ETH)が爆謄した理由をわかりやすくまとめ、ICOの選び方で失敗しない2つのポイントを紹介します。
イーサリアムは4年で5000倍まで上昇
2014年9月にICOが行われ、資金調達が行われました。当時は1ETH=約20円で販売され、15億円程度の資金が集まったと言われています。
世界で6番目に資金調達の金額が大きかったザイフ(Zaif)を運営するテックビューロ株式会社のコムサ(COMSA)が109億円ですから、イーサリアムのICOによる資金調達は大した金額ではありません。
ただしイーサリアムはICOが成功してから、正確には3年半で5000倍まで急騰したんです!
なぜイーサリアムだけが圧倒的な急騰となり、時価総額がビットコインに次ぐ2位になったのか、気になりますよね。
その理由は後ほど詳しく説明します。
ICOが成功した2つのポイント
今回のイーサリアムによるICO案件の成功には、2つの理由があります。
ICO案件の9割は詐欺と言われていますが、その中の1割は本物のICOです。詐欺ICO案件を見抜き、儲かるICO案件を見つけるために、ICO案件の成功事例であるイーサリアムを参考にしてみましょう。
■イーサリアムは初のトークン発行機能を実装
イーサリアムには、企業や個人が独自にトークンを発行できる機能が備わっています。この機能を持つ仮想通貨はイーサリアム以外にも、有名どころでネム(NEM)がありますが、1年も遅く登場しています。
このイーサリアムのブロックチェーン上でトークンを発行できる機能が初であったからこそ、価値があり、20億円もの資金調達が成功しました。
この独自トークンの発行機能は、2018年5月時点での時価総額5位のイオス(EOS)や時価総額10位のトロン(TRON)のICO案件に利用され、仮想通貨の中でも上位の取引高を誇っていますよね。
このような実績があり、3年半で5000倍も急騰しました。
■初のスマートコントラクトの実装
トークンの発行機能とは別に、「スマートコントラクト」もイーサリアムの最大の特徴です。
不動産などでお金の取引や契約を行おうとしたら、第三者が間に入って仲介し、お金の取引などを代行してくれますよね。この第三者が入ると無駄にお金と時間がかかります。
この取引や契約の作業を自動的に行う機能がスマートコントラクトです。事前に取引や契約の条件が定められており、その条件が満たされたら、取引や契約が自動的に成立するんです!
この機能はサービスとして実用化されたら、お金と手間を減らすことができ、コスト削減に繋がります。
この機能を求めて、イーサリアムと提携する大手企業がたくさんあります。有名どころでは、IT大手のマイクロソフトやトヨタ自動車も提携を発表しています。
マイクロソフトは自社のクラウドでイーサリアムの機能を利用できるようにし、トヨタ自動車は走行履歴などの記録や分析のためイーサリアムのブロックチェーンを利用するそうです。
イーサリアム(ETC)の基本情報
名称 | イーサリアム(ETC) |
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危険度 | |
カテゴリ | テクノロジー |
期間 | 終了 |
運営会社 | イーサリアム財団 |
サイトURL | https://www.ethereum.org/ |
過去最高で成功したICOなんですね。しかもイーサリアムを開発した人はオミセゴーやオーガにも協力して、しかもICOを成功させてるって、すごくないですか。
イーサリアムほどではないにしろ、オミセゴーは80倍になってるし、イーサリアム開発者には注目ですね。