BNB(Binance Coin)は世界最大級の仮想通貨取引所であるBinanceが発行するアルトコインです。
日本では取り扱い取引所がないにもかかわらず、日本人の個人投資家にも人気の仮想通貨ですが、機関投資家の間でも人気が高いのがBNBだと言われています。
コロナショックの前からアルトコインに機関投資家の注目が集まっていると言われていますが、なぜBNBが特に機関投資家の関心を集めているのか?その魅力の秘密を調べてみました。
BNB(Binance Coin)は実用性の高い仮想通貨
BNB(Binance Coin)は世界最大級の仮想通貨取引所であるBinanceが発行するアルトコインです。
BNBには以下のような特徴があります。
▼Binanceの基軸通貨として使用できる
▼Binanceの手数料がBNBで支払うとさらに割引になる
▼四半期ごとにBinanceが利益の20%で買い戻す
世界最大級の仮想通貨取引所で割安に使用できるので需要が旺盛にあり、価格が上がりやすい土台があります。
さらにBinanceは買い戻したBNBをバーン(焼却=破棄)してしまう為、BNBの希少価値は高まり価格が上昇する要因になります。
BNBの総発行枚数は2億枚と決められていますが、既に2億枚が発行済みでこれ以上増えません。
バイナンスは好調に売り上げを伸ばしており比例して需要も増え続けています。
一方で四半期ごとにBinanceの利益の20%を買い戻しに使い、BNBの流通量が減り続ければ、BNBの価格は指数関数的に上がっていく可能性があります。
BNBの価値が上がれば発行者であるBinanceの収益も上がるという訳です。
なお、BNBを使ったBinance手数料の割引率は1年目は50%でしたが毎年半分に減っていき2021年には0%になってしまいます。
それでも元々0.1%と非常に安い手数料設定なので、Binanceからユーザーが離れる原因にはなっていません。
順風満帆に見えるBNBですが、弱点は以下の2点です。
▼用途がBinanceしかないため、価格もBinance次第
▼中国政府による仮想通貨業界への広範な取り締まり
▼日本人にとっては国内取引所での取り扱いがない
Binanceは現在好調な売り上げを上げていますが、もしBinanceの売り上げが下がれば、BNBの需要は減りバーンも行われない為価格は下がります。
またBinanceは中国企業なので常に日本人の目には理不尽に見える規制を受ける可能性があります。
なお、Binanceの最高経営責任者(CEO)であるChangpeng Zhao (通称CZ)が、自称 “競争相手 “からサイバー攻撃を受けていることを明かしましたが、OKexなどBinance以外の取引所も攻撃を受けており、Binance固有の問題ではありません。
それより、日本人にとっては国内取引所で売買できないと言うのは大きな弱点です。BNBを扱う国内取引所が現れれば利便性がより増すのですが。
BNB(Binance Coin)に機関投資家が注目
世界有数の仮想通貨取引所であるBinanceは、好調に開発を続けており、世界的な優位性を高めようとしています。
最近では、Binanceはビットコインのオプション取引の開始を発表し、デリバティブ市場での地位をさらに強化しました。
さらに、Binanceのインドでの展開はアジアでの優位性を飛躍的に高めました。
さらに世界最大級の仮想通貨データサイト、コインマーケットキャップ(CoinMarketCap)の買収は仮想通貨業界全体に大きなインパクトを与えました。
買収のニュースがコミュニティに取引の結果を推測させたことは驚くに値しません。これは大規模な議論や議論につながっただけでなく、今年の第1四半期にBinanceが全取引所の中で最も多くのウェブトラフィックを受け取る結果となりました。
コインマーケットキャップのライバルでもある人気仮想通貨データサイト、コインゲッコ(CoinGecko)レポートによると、Binanceは合計6660万ページビューを獲得しているそうです。
これはBithumb、Coinbase、Upbitの4倍以上のページビューに相当し、さらにBinanceは上位20の取引所のウェブトラフィックの25%を占めているそうです。
コインマーケットキャップでも同様のアクセスを集めているでしょうから、コインマーケットキャップからBinanceへ流入する投資家の数は莫大なものになると予想されます。
絶好調のBinanceの基軸通貨BNBへの注目度も高まっています。
スイスの仮想通貨投資商品プロバイダー「アムン(Amun)」はBNBに連動したETP(上場取引型金融商品)をスイス証券取引所(SIX)に上場させています。
このETPはバイナンスと共同開発で2029年10月に上場されました。
この上場は。BNBが伝統的な金融商品同様に機関投資家の投資対象になっているのに匹敵するインパクトがあります。
BinanceがBNBを定期的にバーンしていることが機関投資家にとって魅力の一部になっているようです。
また、BNBホルダーは、Binanceのプラットフォーム「ローンチパッド(Launchpad)」への特別優待が受けられることの機関投資家にとっては魅力です。
バイナンスローンチパッドはIEOのようにBinanceが厳選したプロジェクトをピックアップして上場させるICOプラットフォームです。
2019年1月、わずか14分間で約700万ドルのBTTが完売したBitTorrentのICOにはじまり、数多くのローンチを成功させています。
Binance Coin(BNB)の基本情報
名称 | Binance Coin(BNB) |
---|---|
人気度 | |
時価総額 | 9位 |
取引所 | バイナンス |
発行日 | 2017年07月17日 |
発行元 | Binance |