毎月一定金額を積み立て続けるインベスターズトラストは海外の投資商品です。
円安が進んでいることもあり、外貨を効率的に増やせるのであれば投資してみたい気持ちはありますよね。
しかし、ふたを開けてみれば「インベスターズトラストはヤバい」との声がちらほら聞かれます。
どうやらインベスターズトラストは手数料が高いと話題になっている模様。
そこで今回はインベスターズトラストの手数料がどのくらい高いのかに迫っていきます。
インベスターズトラストとは
インベスターズトラスト(Investors Trust/ITA)とは、ケイマン諸島に設立された保険会社です。
タックスヘイブンと言われる租税回避地の保険会社で、投資信託に投資する海外投資商品。
俗にいうオフショア投資というものに分類されます。
インベスターズトラストは2002年に設立され、競合の中では歴史が浅い会社ですが、すでに40か国以上に事業展開し人気を集めているようです。
また、インベスターズトラストはアメリカの格付け機関A.M.ベスト社より、最高レベルの評価A-を獲得。
信用度の高さもインベスターズトラストが人気を集めている一つの理由なのでしょう。
積立プラン
インベスターズトラストは、毎月一定の金額を積み立て続ける仕組み。
積み立て期間満了時にこれまでの運用利益を受け取ることができます。
インベスターズトラストの主力商品は次の2つです。
▼S&P500
S&P500はアメリカの代表的な株価指数の1つ。
アメリカを代表する約500社の時価総額を指数化したものです。
主な構成銘柄はアップルやマイクロソフト、アマゾンなど日本でも有名な企業ばかり。
インベスターズトラストのS&P500プランは10年、15年、20年の投資期間から選択可能。
最大のメリットは元本確保型である点。
10年プラン:100%
15年プラン:140%
20年プラン:160%
と、仮に15年運用して運用益がマイナスになったとしても、元本の140%は保証されます。
ただし、積み立ての一時停止や減額、一部引き出しなどをしてしまうと、元本は保証されなくなってしまうため注意。
あくまでも元本確保を受け取るためには、一定金額を積み立て続ける必要があるのです。
▼エボリューション
インベスターズトラストの中でも目玉商品となっているのがエボリューションです。
同じくオフショア投資「RL360」のRSPの次に日本人による契約数が多いとされています。
エボリューションはS&P500に比べ、積立期間の選択肢が多く、100ドルという少額からでも積立できるのが特徴です。
エボリューションの積立期間は5年、10年、15年、20年、25年から選択可能。
インベスターズトラスト主力商品2つを紹介しましたが、実はインベスターズトラストは手数料が高いと評判になっています。
インベスターズトラストは手数料がやばいと評判
インベスターズトラストは積立に対する手数料が高く、実質利益が出にくい仕組みになっています。
エボリューションの20年プランの手数料を例に挙げ、具体的にいくらくらい手数料がかかるのか掘り下げていきます。
プラン | 管理手数料 | ストラクチャー手数料 | ロイヤリティボーナス |
---|---|---|---|
20年プラン | 1年目から10年目:1.9%(年) 11年目以降:0.35%(年) |
0.125%(月) | 1年目から10年目:拠出金の7.5% 11年目から15年目:拠出金の5% 16年目から20年目:拠出金の5% 21年目から25年目:拠出金の5% |
毎月500ドルを積立すると仮定し、具体的な手数料を計算していきます。
▼管理手数料
1年目から10年目:500ドル×10年×1.9%=1140ドル
11年目以降:500ドル×10年×0.35%=210ドル
1140ドル+210ドル=1350ドル
▼ストラクチャー手数料
1か月目:500ドル×0.125%=0.6ドル
2か月目:100ドル×0.125%=1.25ドル
・
・
240か月合計(20年):18075ドル
※運用益0と仮定して計算
▼プラン手数料
月7ドル×12か月×20=1680ドル
以上主な手数料の他、インベスターズトラストはクレジットカード払いが基本となるため、為替手数料も加味しなければなりません。
クレジットカード会社によって誤差はありますが、約2%の手数料が別途かかります。
500ドル×2%×20年=33.6ドル
手数料全てを合算すると、21138ドル。
▼ボーナスがもらえる
インベスターズトラストは積立期間に応じてボーナスをもらえるため、総手数料からボーナスを差し引く必要があります。
ロイヤルティボーナス
1年目から10年目:拠出金の7.5%
11年目から15年目:拠出金の5%
16年目から20年目:拠出金の5%
21年目から25年目:拠出金の5%
毎月500ドルを20年間積み立てると、受け取れるボーナスは7500ドル。
21138ドル-7500ドル=13638ドルが実質的な手数料となります。
年間約680ドルの手数料が発生します。
以上のようにインベスターズトラストで運用をしても、高額な手数料を払う羽目になりそうです。
「インベスターズトラストは手数料がヤバい」という評判はあながち嘘でもないようですね。
インベスターズトラストに関してはあまりうまみがなさそうですが、「JAM」のようなサービスが登場している今、投資で稼ぐことのハードルは下がっているように感じます。
私も個人的に試してみましたが、1週間で160万円の利益を実現してくれたため、実力は認める他ないなと思っているところです。
気になる方は口コミをご覧になってみてもいいかもしれません。
インベスターズトラストの解約手数料
インベスターズトラストは積立満期になる前に解約を行うと、解約手数料が発生します。
解約手数料は残存年数が多いほど高額になり、積み立てた資金がほとんど手元に戻ってこない可能性もあります。
基本的には契約年数を待たずして解約を行うと損する仕組みになっているため、毎月無理のない金額で積み立て続けられるかどうかが重要です。
ただし、契約年数に関わらず15年積み立て続けた場合、解約手数料は無料。
インベスターズトラストは外貨投資目当て
毎月一定金額の積み立て投資ができるインベスターズトラスト。
評判通り手数料が割高のため、がっつり運用で稼ぎたいと考えている場合はイメージと合わないかもしれません。
ただ、円安が進んでいる背景もあって外貨を増やせる点は非常に魅力的。
あくまでも外貨投資という目的の方が、がっかりは少ないと思われます。
短期解約は契約を守っていないのではなく契約者の権利だからね、短期解約の手数料を高くして短期解約を防ぐのもインベスターズトラストの権利だけど。