「ビットコインが1日で10%も下がった…」
こんなニュースを見て、仮想通貨(暗号資産)への投資をためらったことはありませんか?
価格が激しく動く仮想通貨は、決済や送金には使いづらいですよね。
そんな悩みを解決するのが「ステーブルコイン」です。
ステーブルコインとは、米ドルや日本円など法定通貨に価値を連動させた仮想通貨のことです。
ビットコインのような激しい値動きがなく、「1コイン=1ドル」または「1コイン=1円」という安定性が最大の特徴です。
ステーブルコインの市場規模は2,700億ドル(約40兆円)に達し、2030年には3.7兆ドル規模に成長すると予測されています。
ただし、そんなステーブルコインもいいことばかりではありません。
2022年にはTerraUSDが5日間で99%暴落する事件も起きており、「ステーブルコインは本当に安全なのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、「ステーブルコインとは何か?」という基本情報から、メリットとデメリットの両方を公平に解説します。
ステーブルコインとは:基本から理解する
まずはステーブルコインとは何なのか、一般的な仮想通貨とはどのように違うのか、基本情報を解説していきましょう。
ステーブルコインの定義
ステーブルコイン(Stablecoin)とは、米ドルや日本円など法定通貨の価値に連動するよう設計された仮想通貨(暗号資産)のことです。
「Stable(安定した)」という名前が示す通り、価格変動を極力抑えることを目的としており、基本的に「1コイン=1ドル」または「1コイン=1円」という価格を維持します。
たとえば、代表的なステーブルコイン「USDT(Tether)」は、2014年の発行開始以来、ほぼ1USDT=1米ドルを維持し続けています。
これは、ビットコインが8年間で100倍以上価格変動したのとは対照的です。
ビットコインとの違い:一目で分かる比較表
ステーブルコインとビットコイン(BTC)の違いを表で確認してみましょう。
| 比較項目 | ビットコイン(BTC) | ステーブルコイン(USDT) |
|---|---|---|
| 8年間の価格変動 | 100倍以上の変動 | ほぼ±0%(1ドル前後を維持) |
| 1日の変動幅 | 5〜10%の変動も珍しくない | ±0.5%以内(通常時) |
| 主な用途 | 投資・投機 | 決済・送金・価値保存 |
| 価格の基礎 | 需要と供給 | 法定通貨(ドル・円など) |
この表からわかるように、ステーブルコインは「価格変動リスクを抑えたい」というニーズに応える設計になっています。
仮想通貨(暗号資産)の一種だが、目的が異なる
ステーブルコインは仮想通貨(暗号資産)の一種です。
ブロックチェーン技術を使って発行・管理される点では、ステーブルコインはビットコインやイーサリアムと同じです。
ただし、設計思想が大きく異なります。
- ビットコイン:「価値が上がる可能性」を求めて投資する
- ステーブルコイン:「価値が変わらないこと」を目的に利用する
つまり、ステーブルコインは「貯けるためのもの」ではなく「使うためのもの」といえるでしょう。
主要ステーブルコインの時価総額ランキング
2025年11月時点、主要なステーブルコインの時価総額は以下の通りです。
- ・USDT(Tether):約14兆円(暗号資産全体で第3位)
- ・USDC(USD Coin):約11.5兆円(暗号資産全体で第7〜8位)
- ・DAI:約1.5兆円(分散型ステーブルコイン)
- ・JPYC:累計2億円(日本初の円建てステーブルコイン、2025年10月正式発行)
💡ステーブルコインの価格が安定する仕組み
ステーブルコインの価格が安定する理由は、発行元が「裏付け資産」を保有しているためです。
たとえばUSDTの場合、発行元のTether社が「1USDTにつき1ドルの資産」を銀行口座や米国債として保管しています。
つまり、理論上はいつでも「1USDT→1米ドル」に交換できる仕組みとなっているのです。
✅まとめ
- ・ステーブルコインは「1コイン=1ドル/円」を維持する仮想通貨(暗号資産)
- ・ビットコインとは異なり、価格変動を極力抑える設計
- ・主な用途は決済・送金・価値保存(投機ではない)
ステーブルコインの価格が安定する仕組み
ステーブルコインが「1コイン=1ドル/円」を維持する方法は、大きく分けて4種類の方式あります。
ステーブルコインのそれぞれの種類の仕組みとリスクを詳しく見ていきましょう。
4種類のステーブルコインの方式
| 方式 | 裏付け資産 | 代表例 | リスク |
|---|---|---|---|
| ①法定通貨担保型 | 米ドル、日本円、米国債など | USDT、USDC、JPYC | 低 |
| ②暗号資産担保型 | イーサリアムなど | DAI | 中 |
| ③コモディティ型 | 金、原油など | Pax Gold、Digix | 中 |
| ④アルゴリズム型 | なし(プログラム制御) | TerraUSD(破綻) | 高 |
それぞれの種類の方式について、詳しく解説していきます。
①法定通貨担保型:最も一般的で安全性が高い
最も信頼性が高く、主流の方式です。
- 仕組み:発行元が「1コインにつき1ドル/円」を銀行口座や米国債として保管
- メリット:価格が安定しやすく、初心者でも理解しやすい
- リスク:発行元の透明性・信用度に依存(本当に資産を保有しているか?)
- 代表例:USDT(Tether社)、USDC(Circle社)、JPYC(JPYC株式会社)
②暗号資産担保型:分散型で透明性が高い
イーサリアムなど他の暗号資産を担保にする方式です。
- 仕組み:ユーザーがイーサリアムを預け、その150%程度の過剰担保でステーブルコインを発行
- メリット:ブロックチェーン上で透明、中央管理者不要
- リスク:担保のイーサリアム価格が暴落すると清算リスク
- 代表例:DAI(MakerDAOプロトコル)
③コモディティ型:金や原油を担保
金や原油など実物資産を担保にする方式です。市場規模は小さめです。
- 仕組み:「1コイン=1グラムの金」など、物理的資産と連動
- メリット:金などの実物資産の安定性を享受
- リスク:金価格の変動、保管コスト
④アルゴリズム型:担保なし(極めて危険)
担保資産を持たず、プログラムで価格を調整する方式です。TerraUSDの破綻により信頼を失いました。
- 仕組み:価格が1ドルより高くなれば供給増、安くなれば供給減で調整
- 致命的リスク:信頼が崩れると「デススパイラル」で暴落
- 実例:TerraUSD(2022年5月、5日間で99%暴落)
⚠️TerraUSD暴落事件の詳細
2022年5月7日〜13日に発生した、暗号資産史上最大級の暴落事件です。
- 価格推移:1UST=1ドル→0.006ドル(99.4%下落)
- 損失額:約6兆円が消失(LUNA含む)
- 原因:担保資産がないため、パニック売りが連鎖
教訓:「担保なし」のステーブルコインは極めて危険。法定通貨担保型を選ぶ方が安全性は高い
✅まとめ
- ・価格安定化方式は4種類(法定通貨、暗号資産、コモディティ、アルゴリズム)
- ・法定通貨担保型が最も安全(USDT、USDC、JPYC)
- ・アルゴリズム型は極めて危険(TerraUSDで99%暴落の実例)
- ・選ぶなら発行元の透明性が高いものを(監査報告書の有無など)
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ステーブルコインのメリット
ステーブルコインには、ビットコインや通常の法定通貨にはない独自のメリットがあります。
ステーブルコインの主なメリットを5つ紹介します。
①価格変動リスクが極めて低い
ステーブルコインのの最大のメリットは価格の安定性です。
- ・ビットコインが1日で5〜10%変動するのに対し、ステーブルコインは±0.5%以内
- ・決済や送金に安心して使える
- ・取引の受け渡しや資産保存の用途に向いている
②国際送金が速く・安く24時間対応
銀行の国際送金と比べて、圧倒的に速く・安いのが特徴です。
- ・送金時間:数分〜数時間(銀行は2〜5営業日)
- ・手数料:数十円〜数百円(銀行は2,000〜5,000円)
- ・24時間365日対応:土日祝日も関係なし
③DeFi(分散型金融)で利回りを得られる
ステーブルコインをDeFiプロトコルに預けることで、年利3〜10%程度の利回りを得られる場合があります。
- ・銀行預金の金利(0.001〜0.2%)よりはるかに高い
- ・ただしプラットフォームリスクには注意
④銀行口座不要で誰でも使える
ステーブルコインは、金融インフラが未発達な国や、銀行口座を開設できない人でも利用できます。
- ・必要なのはスマホとインターネット接続だけ
- ・金融包摂(Financial Inclusion)の観点で注目されている
⑤プログラマブルで自動化できる
ブロックチェーン上で動作するため、スマートコントラクトと組み合わせて自動化できます。
- ・自動送金:条件を満たしたら自動で送金
- ・自動両替:価格に応じて自動で売買
- ・ビジネス活用:取引支払い、サブスクリプション決済など
✅まとめ
- ・価格変動リスクが極めて低い(±0.5%以内)
- ・国際送金が速く・安く(数分〜、数十円〜)
- ・DeFiで年利3〜10%の利回り獲得も可能に
- ・銀行口座不要で誰でも使える(金融包摂)
- ・プログラマブル・ビジネス活用が可能
ステーブルコインのリスクと注意点
ステーブルコインには主に4つのリスクや注意点を理解しておく必要があります。
①ペッグ外れ(価格乖離)のリスク
ステーブルコインは「1コイン=1ドル/円」を目指していますが、市場の信頼が失われると価格が乖離します。
実際、2022年5月にはUSDTが一時0.95ドルまで下落しました。
対策としては、発行元の透明性(定期的な監査報告書の公開など)を確認することが重要です。
裏付け資産が本当に存在するか、第三者機関による監査を受けているかをチェックしましょう。
②発行元の破綻・不正リスク
発行元の企業が倒産したり不正を行うと、ステーブルコインの価値はゼロになる可能性があります。
銀行預金のような預金保険制度は存在しません。
また、各国政府による規制リスクも無視できません。
突然、ステーブルコインの発行や取引が規制される可能性もあります。
対策としては、複数のステーブルコインに分散保有することでリスクを緩和できます。
③DeFiプラットフォームの破綻リスク
ステーブルコインをDeFi(分散型金融)プラットフォームに預けて利回りを得ることができますが、プラットフォーム自体が破綻するリスクがあります。
2022年には大手DeFiプラットフォーム「Celsius」が破綻し、預金が引き出せなくなる事態が発生しました。
銀行預金のような保護がないため、全額失う可能性があります。
対策としては、少額から試すこと、複数のプラットフォームに分散することが有効です。
④税金・確定申告の複雑さ
現行税制では、ステーブルコインは雑所得として扱われ、最高税率55%(所得税45%+住民税10%)が課されます。
これは株式投資の20.315%と比べて非常に高い税率です。
ただし、2026年度からの税制改正で、申告分離課税・税率20.315%への変更が予定されています。
まずは取引履歴を必ず記録し、取引内容が複雑な場合は税理士に相談しましょう。
⚠️重要な心構え
ステーブルコインは「安定」という名前ですが、完全にリスクゼロではありません。「価格が安定している=安全」と誤解しないことが重要です。TerraUSD事件のように、「安定」が一瞬で崩壊した例もあります。
⚠️まとめ
- ・ペッグ外れ(価格乖離)のリスクがある
- ・発行元の破綻・不正で価値ゼロとなる可能性
- ・DeFiプラットフォーム破綻で預金が引き出せなくなるリスク
- ・税金の複雑さ(現行最高55%→2026年度20.315%予定)
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代表的なステーブルコインを徹底比較
それでは主要なステーブルコイン4つを比較してみましょう。
それぞれのステーブルコインの特徴を理解することで、自分に合ったものを選択できます。
主要ステーブルコイン比較表
| 名称 | 時価総額 | 担保方式 | 発行元 | 監査 |
|---|---|---|---|---|
| USDT(Tether) | 約14兆円(第3位) | 法定通貨担保型(米ドル・米国債) | Tether Limited(香港) | △ |
| USDC(USD Coin) | 約11.5兆円(第7〜8位) | 法定通貨担保型(米ドル・米国債) | Circle(米国) | ○ |
| DAI | 約1.5兆円 | 暗号資産担保型(イーサリアム等) | MakerDAO(分散型) | ○ |
| JPYC | 累計2億円(2025年10月発行) | 法定通貨担保型(日本円) | JPYC株式会社(日本) | ○ |
USDT(Tether):最大手だが透明性に課題
- 特徴:時価総額14兆円で世界最大のステーブルコイン
- メリット:取引所での流動性が最も高い、取引ペア多数
- 懸念点:過去に準備金資産の透明性不足を指摘された(現在は改善傾向)
USDC(USD Coin):透明性が高く機関投資家に人気
- 特徴:米国Circle社が発行、規制順守
- メリット:毎月監査報告書を公開し、透明性が非常に高い
- 日本での取引:SBI VCトレードで取引可能(2025年3月〜)
DAI:分散型で中央管理者なし
- 特徴:暗号資産担保型で、MakerDAOプロトコルにより発行
- メリット:完全に透明(ブロックチェーン上で確認可能)
- 懸念点:担保のイーサリアム価格が暴落すると清算リスク
- 日本での取引:コインチェック、bitbankで取引可能
JPYC:日本初の円建てステーブルコイン
- 特徴:1JPYC=1円、2025年10月27日正式発行
- メリット:日本円で直接購入でき、為替リスクなし
- 提携:電算システムと提携し、全国6万5,000店舗での決済を目指す
- 成長:発行開始から18日で累計2億円突破、ユーザー3万人超
💡 どのステーブルコインを選ぶといい?
初心者・日本在住者:JPYC(円で直接購入、為替リスクなし)
国際送金・取引:USDC(透明性が高く、監査あり)
最大の流動性:USDT(取引量最大だが透明性に課題)
分散型志向:DAI(中央管理者なし)
✅まとめ
- USDT:最大手(約14兆円)だが透明性に課題
- USDC:透明性が高く、機関投資家に人気
- DAI:分散型で中央管理者なし
- JPYC:日本初の円建てステーブルコインで、18日で2億円突破
JPYC(JPYCoin)を徹底解説:日本初の円建てステーブルコイン
2025年10月27日に正式発行されたJPYCは、日本在住者にとって最も使いやすいステーブルコインです。
JPYCの購入方法から活用シーンまで、詳しく解説します。
JPYCの基本情報
- 価格:1JPYC=1円(固定)
- 発行元:JPYC株式会社(日本)
- 正式発行日:2025年10月27日13時
- 実績:発行開始から18日で累計2億円突破、ユーザー3万人超
- 利用可能ブロックチェーン:Ethereum、Polygon、Avalanche、Astar Networkほか
JPYCの購入方法:5つのステップ
JPYC EX(公式取引所)での購入手順を紹介します。
- JPYC EXにアカウント登録:公式サイト(jpyc.jp)からメールアドレスで登録
- 本人確認(KYC)を完了:運転免許証またはマイナンバーカードをアップロード
- 日本円を入金:銀行振込で日本円を入金(手数料無料)
- JPYCを購入:「購入」ボタンをクリックし、1円=1JPYCで交換
- ウォレットに送金(任意):MetaMask など外部ウォレットに送金して、DeFiなどで活用
企業提携と活用シーン
JPYCは複数の企業と提携し、実生活での利用を拡大しています。
- 電算システムと提携:全国6万5,000店舗での決済インフラ構築を目指す
- Nudgeカードと連携:JPYCでクレジットカード返済が可能(国内初)
- 報酬受取:一部企業で報酬の一部をJPYCで受け取れる
- NFT購入・寄付:NFTマーケットプレイスでの決済や、寄付手段として活用
手数料の詳細
- 購入手数料:無料
- 出金手数料:1%(JPYCを日本円に戻す際)
- 送金手数料:ブロックチェーンのガス代のみ(数十円〜数百円)
- 入金手数料:無料(銀行振込)
💡 JPYCが日本在住者に向いている理由
①為替リスクゼロ:USDTやUSDCはドル建てなので、円安・円高の影響を受けます。JPYCは円建てなので為替リスクがありません。
②日本円で直接購入:USDTを買うには「円→ドル→USDT」という2段階が必要ですが、JPYCは「円→JPYC」の1段階でOKです。
③税制がわかりやすい:円建てなので、取引履歴や損益の計算が比較的簡単です。
✅まとめ
- ・1JPYC=1円の円建てステーブルコイン
- ・JPYC EXで簡単に購入(5ステップ・購入手数料無料)
- ・電算システムやNudgeカードなどと提携し、実生活での利用が拡大
- ・為替リスクゼロで、日本人にとって使いやすいステーブルコイン
2025年のステーブルコイン事情を総まとめ
2025年はステーブルコインにとって「転換点」といえる年です。
ステーブルコインの規制整備、企業参入、技術革新が同時進行し、市場が急速に成熟しています。
①米国GENIUS法案が上院可決
2025年6月17日、米国でGENIUS法案(Guiding and Establishing National Innovation for US Stablecoins Act)が上院で可決されました。
- 内容:ステーブルコインの発行基準・監督体制を明確化
- 可決状況:上院で68対30で可決(超党派支持)
- 影響:規制の明確化により、機関投資家の参入が加速
- 今後:下院可決・大統領署名を経て正式法律化へ(2026年前半予想)
②G7通貨ステーブルコイン構想
日本、米国、欧州が連携して「G7通貨ステーブルコイン」を発行する構想が浮上しています。
- 目的:中国デジタル人民元への対抗、国際決済の効率化
- 参加国:日本(円)、米国(ドル)、EU(ユーロ)などG7加盟国
- 現状:検討段階で、2026年以降の実証実験を予定
③大手企業の参入ラッシュ
2025年は伝統的金融機関やテック企業のステーブルコイン参入が相次ぎました。
- PayPal:PYUSD(PayPal USD)を本格展開
- Stripe:決済インフラにUSDC統合、10兆ドル規模の取引実績
- 三菱UFJ銀行:独自ステーブルコイン「Progmat Coin」の発行検討
- Visa:ステーブルコイン決済インフラを強化
④日本の税制改正が進行中
金融庁が2025年8月29日に税制改正要望を提出しました。
- 現行税制:雑所得、最高税率55%(所得税45%+住民税10%)
- 改正案(2026年度〜):申告分離課税・税率20.315%
- 対象:ステーブルコインを含むすべての暗号資産
- 影響:税負担が大幅軽減され、個人投資家の参入促進へ
⑥市場規模の急拡大
ステーブルコイン市場は急速に成長しています。
- 現在(2025年):時価総額2,700億ドル(約40兆円)
- 2030年予測:3.7兆ドル規模(約555兆円)
- 成長率:年平均約60%成長
💡 「ステーブルコイン元年」と呼ばれる理由
2025年がステーブルコイン元年と呼ばれるのは、以下の要因が同時進行しているためです。
①規制整備(GENIUS法案)
②企業参入(PayPal、Stripe、銀行)
③税制改正(55%→20.315%)
④日本市場の活性化(JPYC正式発行)
上記5つの要因が重なった結果、ステーブルコインが「実験段階」から「実用段階」へ移行しつつあります。
✅まとめ
- ・米国GENIUS法案が上院可決(68対30)
- ・ G7通貨ステーブルコイン構想が進行中
- ・PayPal、Stripe、三菱UFJ銀行など大手企業が参入
- ・日本の税制改正:55% → 20.315%(2026年度〜)
- ・市場規模:2,700億ドル→2030年3.7兆ドル予測
【まとめ】ステーブルコインとの賢い付き合い方
ここまで、ステーブルコインについて基本情報やメリット・デメリットを網羅的に解説してきました。
最後に、ステーブルコインにおける重要なポイントを整理しておきます。
- ・価格が安定:ビットコインの激しい値動きを避けつつ、暗号資産の利便性を享受できる
- ・送金が速く・安い:国際送金が数分〜数時間、手数料は数十円〜数百円
- ・2025年は転換点:規制整備(GENIUS法案)、税制改正(分離課税20.315%)、企業参入が同時進行
- ・日本人にはJPYC:為替リスクがなく、円で直接購入できる
一方で、ステーブルコインには忘れてはいけないリスクもあります。
- ・元本保証なし:TerraUSDのように99%暴落した実例がある
- ・発行元の信頼性:透明性の高い発行元を選ぶ(USDC、JPYCなど)
- ・DeFiリスク:利回り目的で預ける場合は、プラットフォーム破綻に注意
ステーブルコインのメリットとリスクを正しく理解し、自分の目的に合った使い方を見つけることが大切です。
いきなり大きな金額を動かすのではなく、少額から試して、徐々に理解を深めていきましょう。
ちなみに、仮想通貨(暗号資産)の投資を検討しているであれば、「ASAP」などの投資ファンドの方が断然おすすめ。無料で利用可能なので、興味がある方はぜひ。
ステーブルコインの役割が重要なのはとりあえずわかった。でも、資産を増やすことを考えるとやっぱり物足りないな~。これからも有望な仮想通貨探しってこと