トワイライトゾーンFXはマーケットの魔術師こと奥村尚氏が開発したFXツール。
最新AI搭載、金融工学と投資理論に基づいたロジックのようですが、たった2本の平行線でトレードを行うシンプルさです。
公式サイトには半年間で3500万円を稼いだと記載されていますが、調べてみると実際はそう簡単に稼げるツールではなさそうな印象を受けました。
今回はトワイライトゾーンFXの実力に迫ると共に、奥村尚氏が何者なのか?信用に足る人物なのかも明らかにしていきます。
トワイライトゾーンFXとは
トワイライトゾーンFXは“マーケットの魔術師”と言われる奥村尚氏が、今まで学んだ金融工学や投資理論を生かし開発したFXのトレードツールです。
高度な金融工学や最新AIを搭載していますが、FX初心者であってもプロトレーダーのようなトレードが可能になるとのこと。
2020年の発売当初は期間限定だったこともあり絶大な人気を誇っていた模様。
2022年1月に再販されていましたが、6月現在は中古で入手するしか術はなさそうです。
トワイライトゾーンFXの公式サイトでは巷に溢れる胡散臭いFX商材に疑問を呈した上で、トワイライトゾーンFXこそが“本物の情報”だと強気な謳い文句が記載されています。
ここまで強気な謳い文句を目にすると、他のFX商材と同じような胡散臭さも感じてしまいますが…。
トワイライトゾーンFXの平均勝率は62%と決して高くも低くもなく、妙にリアリティがある数字。
奥村尚氏が自信を持って“本物の情報”だと語っている理由は、トワイライトゾーンFXの再現性の高さとシンプルさにあるようです。
トワイライトゾーンFXの手法内容
トワイライトゾーンFXはシンプルであるため、直感的にトレード戦略を立てられるようになっているようです。
トワイライトゾーンFXを用いてどのようにトレードするのか?具体的な手法内容は次の4つ。
▼スキャルピングトレード推奨
トワイライトゾーンFXは「スキャトレふうた」などがメインにしているスキャルピングトレードを得意にしています。
1時間足や4時間足トレードにも利用はできるとのことですが、奥村尚氏が推奨するのは5分足、15分足を利用した短期的なトレードとのことです。
ただ、エントリーから決済まで数分でやるようなスキャルピングではなく、エントリーから決済まで約1~2時間を目安にしたトレード手法であるとのこと。
1日1~2時間で稼げるのであれば、日中仕事をしている兼業トレーダーでも夜サクッと稼ぐということができそうですね。
▼2つの平行線を利用
トワイライトゾーンFXの基本的なトレードロジックは、赤と青2つの平行線で成り立っています。
金融工学や投資理論など複雑なロジックが裏にあるらしいですが、チャート的にはたった2つの線で完結。
赤線と青線で囲まれたエリアがこの商材の肝“トワイライトゾーン”です。
奥村尚氏によれば、このトワイライトゾーンには統計学も利用され、統計的にトワイライトゾーン内に価格が収まる確率は80%とのこと。
つまりトワイライトゾーンを抜けた20%は異常値であり、それほど勢いが強いと判断できるようです。
世界的にメジャーなインジケーターボリンジャーバンドも統計学を利用したツール。
1σに価格が収まる確率は68%、2σに価格が収まる確率は95%です。
トワイライトゾーンはボリンジャーバンドと似たような使い方をイメージするとわかりやすいかもしれません。
▼トワイライトゾーンをブレイクで順張りエントリー
トワイライトゾーンを用いたトレードの基本戦術は、トワイライトゾーンブレイク後に順張りです。
上に抜けたら買いエントリー、下に抜けたら売りエントリーという至極シンプルなエントリータイミング。
また、これまではトワイライトゾーンを抜けるタイミングは目視で確認する必要がありましたが、新たにメールとMT4の通知機能でお知らせしてくれるようになったようです。
トワイライトゾーンには利確・損切りの目安も設定されているとのこと。
▼利確・損切りタイミング
1つのゾーンはロウソク足8本で切り替わるとのことなので、15分足の場合は2時間で1つのゾーンが終わります。
奥村尚氏いわく、1つのゾーンが終わるまでに決済推奨とのことなので、15分足の場合はエントリーから決済まで2時間以内ということになります。
また、トワイライトゾーンFXの利確・損切ポイントはゾーン幅の半分です。
例えば下記図のようにトワイライトゾーンを下抜けた場合売りでエントリー(緑丸)しますが、利確ラインと損切りラインはエントリー位置から1:1の割合で設定されます。
例えば、ゾーン幅が100pipsと仮定すると、利確・損切りラインはエントリーからそれぞれ50pipsの位置です。
リスク1に対して利益も同じく1の割合になるため、いわゆるリスクリワード1:1のトレード手法ということになります。
トワイライトゾーンFXは本当に勝てるのか?
公式サイトを見ると、トワイライトゾーンFXは半年間で3500万円の利益を叩き出したと記載されています。
元手の資金が5,000万円なのであまり現実感がありませんが、仮に100万円の元手資金だった場合70万円の利益になる計算です。
1ヶ月あたりの利益に換算すると、約11万円ですね。
3か月で602万円の利益を実現してくれた「XANK」のようなサービスもあるため、どうしても見劣りしてしまいます。
しかもトワイライトゾーンFXは何も考えずに稼げるわけではなく、稼ぐならば無視できない3つのポイントも明らかになりました。
▼トワイライトゾーンブレイクのだまし
トワイライトゾーンFXの評判を調べてみると、「だましが多い」という意見をちらほら確認できました。
やはりだましが多い印象。インジケータのリアルタイム性もない?時間指定による自動決済機能も欲しいところ。
Twitterより引用
だましとはトワイライトゾーンを抜けたタイミングでエントリーしたものの、思ったように伸びずに戻ってきてしまう事象のこと。
実際チャートを見ても、トワイライトゾーンを抜けたもののすぐに戻ってきてしまうパターンを確認できました。
だましに遭った結果ゾーン幅半分の利確ラインまで届いていないため、損切りすることになります。
トワイライトゾーンFXで勝率を上げるためには、他のインジケーターを併用するなど極力だましを避けるアレンジが必要になりそうです。
▼スプレッド
トワイライトゾーンは基本的に10~50pipsを狙う戦略が有効とのことですが、スプレッドも考慮しなくてはなりません。
スプレッドは売値と買値の価格差のことで、隠れた手数料ともいわれています。
10~50pipsを狙うと言っても、スプレッドを考慮しないと結果的に手数料負けしてしまう可能性もあるわけです。
トワイライトゾーンFXは特にスキャルピングがメインのツールなので、スプレッドの影響は無視できません。
スプレッドの広さは会社によって変わるため、スプレッドの狭い会社と通貨ペアを選択するようにしましょう。
通貨ペアであれば、ドル円やユーロ円は比較的スプレッドが狭く設定されていることが多くおすすめの通貨ペアです。
▼レンジ相場では機能しづらい
トワイライトゾーンFXは5分足、15分足推奨の短期トレードがメインのため、ボラティリティ(値動き幅)があることが大前提です。
特に大きなトレンドが発生していないレンジ相場では、思うように利益を伸ばすことはできないと思われます。
また、レンジ相場になればなるほど、トワイライトゾーンを抜けたタイミングでエントリーしてもすぐに逆行する可能性も高まりますね。
逆に言えば、大きなトレンドが発生している時だと利益を伸ばしやすくなるかもしれません。
ちなみに多くの「FX有名トレーダー」は、日足や週足などの長期足に対して順張りを基本戦略にしています。
これは5分足などの短期足は長期足のトレンド方向に収束しやすいという特性があるためです。
トワイライトゾーンFXでエントリーする際にも、長期足のトレンド方向を把握してからエントリーすれば利益を伸ばせる可能性も高くなりそうですね。
トレンドを含めた環境認識を学びたい方は、「漁師トレーダー翔」が参考になると思います。
トワイライトゾーンFX開発者 奥村尚の経歴
真偽は不明ですが、トワイライトゾーンFXの開発者である奥村尚氏は世界中からマーケットの魔術師と呼ばれているとのこと。
その異名は奥村尚氏の輝かしい経歴から由来しているようです。
▼1987
都立大学大学院工学研究科修了(テーマは人工知能)。日興証券入社。
投資工学研究所にて、数々の数理モデル開発に携わる。
スタンフォード大学教授ウィリアム・F・シャープ教授(1990年ノーベル経済学賞)と
投資モデル共同開発、東証株価のネット配信(世界初)なども手掛ける。
▼2000年
インターネット総合研究所(東証マザーズ上場第一号)で金融事業を統括、
証券アナリストのレーティング確度を推計するAIモデル MRAを開発し、
世界的情報ベンダーと検証。
▼2002年
イスラエル天才科学者Dr.Miller(モサド科学顧問)とベンチャー企業を設立。
2005年開催の愛・地球博のITコーディネーターとしてWebサイトグランドデザインに関わり
NTT,電通と共同で大地の塔(藤井フミヤプロデュース)の人工知能型セキュリティ映像をライブ配信。
その後、人工知能型セキュリティ技術を商用化し日本の大手空港に導入。
▼2011年
以降、金融業界とIoT業界の交点で活躍。
最先端の人工知能とアナリストの相場適応力を融合させた投資モデルMRAを完成し、
内外の機関投資家に提供する。
この投資手法は、最低25%/年以上の収益を「MRAを使う誰にでも」もたらしている。
▼2015年
個人投資家へMRA情報提供開始、さらに投資塾を通してお金の知識を広め、
ゆたかな生活の創造に貢献している。
実績はトリオアセットマネジメントで公開中。
現在もヘッジファンドでのアドバイザーを務めるほか、
自身の情報適用サービスの運営、複数の大学での講義等、多彩な活動を続けている。
奥村尚の実力を調査
トワイライトゾーンFXの開発者奥村尚氏は、株の投資顧問会社「トリオアセットマネジメント」の代表を務めています。
トリオアセットマネジメントの公式ホームページを見てみると、これまでの運用実績が公開されていました。
運用実績を見てみると、これまでの株価予想的中率は80%とのこと。
驚異的な勝率のように思いますが、果たして真実なのでしょうか。
銘柄別の実績を見てみても参考として期間高値が記載されているだけで、具体的にいくらで売却したのかまでは書かれていませんでした。
つまり、実績として信用に足るものではないと思われます。
売りタイミングがいつだったのかを示してくれれば印象も変わるのに、非常にもったいないですね。
トワイライトゾーンFXのコンテンツ一覧
トワイライトゾーンFXは販売価格44,800円ですが、中身はツールだけではなく学習コンテンツも含まれているようです。
・FXの基礎
・トワイライトゾーンFXの使い方
・トレードスキルアップコンテンツ
・FXに必要なマインド
トワイライトゾーンFXの使い方だけではなく、FXトレードで勝つために知っておきたいことを基礎から応用まで学べるとのこと。
「投資家メンタリストsai」や「ユーちぇる社長」などのたちはFXで勝つためには考え方も重要だと語っているため、FXに必要なマインドまで学べるのは有益かもしれませんね。
トワイライトゾーンFXは参考にはなるツール
マーケットの魔術師こと奥村尚氏が開発したトワイライトゾーンFXは、シンプルで初心者も取り入れやすいFXツール。
勝率は60~70%と悪くなく、参考にする価値はありそうです。
しかしながらトワイライトゾーンFXをそのまま使うとだましに合う可能性は高いため、他のインジケーターを併用するなどアレンジが必要。
トワイライトゾーンFXだけに頼りすぎると危険かもしれません。
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