HBウォレットは過去に6千万分の仮想通貨が流出│サイトにはバグあり

イーサリアムベースのトークン（ERC20/ERC223）を管理・保管できるHBウォレット。

現在では11万種類以上のイーサリアムベースのトークンが存在し、そのほぼ全てをHBウォレットで保有できます。

さらに、HBウォレット内でイーサリアムベースのトークン限定ですが、一定の作業を行うことでトークンを得られるエアドロップも簡単に行えます。

一見すると便利なウォレットではありますが、あらぬところに落とし穴がありました。

元社員がHBウォレットから6000万相当の仮想通貨を窃盗

仮想通貨を取引所よりも安全に管理できると言われているウォレットアプリ「HBウォレット」で、6000万円相当の仮想通貨の盗難が発生しました。

2018年5月28日のITmediaの記事によると、Android版のHBウォレットから、ユーザーのイーサリアム約6000万円相当とトロン12万円相当が盗まれていたようです。何とも恐ろしい事件ですね。

犯人は、HBウォレットの運営会社「bacoor（バコオアー）」を退職した元社員でした。

その手口は、アプリを操作できるAPIキーやアカウントのアドレス、パスフレーズを悪用し、HBウォレットを遠隔操作したことである、と運営会社から公式発表がありました。

盗まれた仮想通貨は全て返金され、代表が被害者に直に謝罪しに訪問するとのことです。

今回は無事に全資産が返ってきたようですが、これ以上、同じことが繰り返されないように対策を講じて欲しいですね。そうしてもらえないと、安心して仮想通貨を預けることができなくなります。

大切な資産を守る為にウォレットを使うのですから、しっかりとしたシステムを使いたいと思いますよね。

その点からHBウォレットを見てみると、windows版には不安が残ります。なぜなら、windows版のウォレットでは、ダウンロードページの文章がまともに表示されていなかったからです。

※2019年2月14日時点のHBウォレットのダウンロードページ

誰でも見ることができるWebサイトの文言が正しく表示できていないので、その他の部分にも間違いや問題があるのではないかと心配となります。

ましてやHBウォレットをパソコンにダウンロードする為のページで不具合があったら、そのダウンロードしたシステムにも問題があるのではないかと考えてしまいますよね。

過去に仮想通貨の流出問題を起こしたHBウォレットには、今後セキュリティに万全を尽くしてもらいたいですよね。

しかし、公式サイトのテキストが正常に表示されていないという不具合がありました。システム上に何か問題があるのでしょうか。

今後、HBウォレットについて何か新しい情報が出てきましたら、随時更新していきます。