陳満咲杜(ちんまさと)はFXトレーダー兼、コラムを連載するアナリストでもある人物。
また、情報配信するだけにとどまらず、自身でFXスクールの運営もしています。
そんな陳満咲杜ですが過去には「予想が外れすぎ」との評判も多かったようです。
果たして陳満咲杜を参考にしたら、FXで勝てるようになるのか。
アナリストとしての実力を丸裸にしていきます。
陳満咲杜(ちんまさと)の経歴
陳満咲杜は中国の上海生まれ。
1992年に来日し、日本語学校を経て日本大学経済学部に入学。
大学卒業後、中国情報専門誌の株式担当記者を経て、聡明期のFX業界に入ります。
アメリカの金融機関で研修を重ね、トレーダーやアナリストとしての経験を積む。
2008年からは独立をし、FXスクールジャパン株式会社CEOを務め、個人投資家育成に注力しています。
現在はメルマガの配信や「ザイFX!」でのコラム執筆、セミナー開催の他、テレビやラジオなどメディア活動も積極的に行っているようです。
陳満咲杜のトレード手法
陳満咲杜のトレード手法の軸となっているのは次の3つ。
▼プライスアクション
プライスアクションは主にろうそく足の形状やパターンから相場判断を行う方法です。
トレンドの発生や継続を教えてくれるプライスアクションもあれば、値動きの停滞を示すようなプライスアクションもあります。
有名なところでいうと、大陽線・大陰線でしょうか。
大陽線はヒゲが短く実態部分が長いローソク足のこと。
大陽線が現れた時は上昇の力が強くなっていることを意味し、強いトレンドが発生していると読み取れます。
実際のチャートを見てもらった方がわかりやすいでしょう。
上のドル円チャートを見てみると、大陽線(青丸)が出現した後、役70pips上昇しています。
逆にトレンドの転換を示すと言われているのが、包み足や抱き線と言われるものです。
包み足は2本目のローソク足が足1本目のローソク足を包み込んでいる状態を指し、勢いの弱まりやトレンド転換のサインと言われています。
高値圏の包み足であれば、二本目の上ヒゲが長いほどトレンド転換の可能性が高くなります。
このようにローソク足の成り立ちに目を向けることで、結果的にトレーダーの思惑を読み取ることにもなるわけです。
▼RSI
RSIと言えば70を超えたら買われすぎ、30を下回ったら売られすぎという具合に、相場の過熱感を測るオシレーターとして知られています。
ただ、陳満咲杜いわくRSIの本当の使い方は違うとのこと。
陳満咲杜流の使い方はトレンドの強さや勢いの確認です。
※月刊SPA!より引用
例えば、RSIが70以上を示しているのであれば、それだけトレンドの勢いが強いと判断するようです。
たしかにRSIが70超えているという理由で売りから入ったのに、ズルズル上がり続けて痛い目を見たことがあります。
陳満咲杜の活用方法はRSIにトレンドラインやサポートラインを引き、ラインを突破したタイミングでのエントリー判断。
ただ、RSIだけでエントリーを判断するとだましに遭う可能性もあるため、他のエントリー根拠と組み合わることをおすすめします。
▼GMMA
陳満咲杜はRSIとGMMAというインジケーターを組み合わせて利用しているようです。
自身の著書「二刀流FX」でRSIとGMMAの組み合わせが基本にして最強と語るほど、愛用しています。
今野球で話題の‘二刀流’という言葉を、2014年当時から使っていたとはさすがです。
GMMAの説明を軽くしておくと、GMMAは複合型移動平均線のことで短期と長期それぞれ6本ずつの移動平均線から成ります。
使い方は移動平均線と同じで、短期と長期の移動平均線が同じ方向を向いている時ほどトレンドの勢いが強いと判断可能。
GMMAは一度に多くの移動平均線を表示できるため、視覚的にトレンドの向きや強さを把握しやすい点が最大のメリットです。
陳満咲杜はこのGMMAとRSIを組み合わせ、エントリー判断を行うとのこと。
例えば、下記チャートのようにRSIに引いたトレンドラインをブレイク。
かつGMMAがゴールデンクロスしたタイミングでエントリーという具合です。
RSIとGMMAはどちらもトレンドの強さを把握できるので、順張りで付いていくトレードが上手くハマりそうですね。
FXスクールの運営もしている
陳満咲杜はFX Schoolというスクールの運営も行っています。
何でも「2023年最新の取引手法をゼロから教える期間限定オンラインセミナー」を開いているらしい。
具体的には‘グリッドボット’というトレードツールの使い方を教えてくれるようです。
難しく読んでいますが、要は自動売買システムの使い方を教えてくれます。
どうやら欧米を中心に話題になっているらしく、効率的で利益率の高いトレードが可能になるとのことです。
たしかに最近は自動売買システムに人気が集まっているという話はよく聞きますね。
中には「XANK」のように3か月で602万円の利益を実現した自動売買システムもあったりします。
ここ数年で自動売買システムのクオリティは一気に高くなっている印象です。
陳満咲杜 アナリストとしての実力に迫る
ザイFX!のコラムをもとに、陳満咲杜の相場見通しが当たったのか外れたのか調べてみました。
結論を言うと、直近での相場分析精度は高いと言えます。
▼3月31日
3月31日掲載のコラムを見てみると、ドル円は138円を打診してもおかしくないとの記載がありました。
陳満咲杜いわく、ドル円が130円に定着するにはアメリカの利下げが確定しなければ難しいだろうとのこと。
3月31日から5月18日現在までのドル円チャートを見てみると、分析通り138円付近まで上昇しています。
陳満咲杜の分析通りの値動きですね。
▼1月13日
1月13日記載のコラムによると、ドル円がCPIの結果を踏まえ一気にドル安へ振れたが、間もなく反発の可能性があることを示唆。
ドルインデックスのチャートを見ても、下落は一服を迎える可能性が高いとの見方をしていました。
実際にチャートを見てみると、直後からドル円が大きく反発しています。
2023年時点での分析だけを見ると、陳満咲杜の見通しは対局をしっかり捉えているような印象です。
陳満咲杜の評判
陳満咲杜の評判を調べてみましたが、アナリストとしての評価はイマイチのようです。
どれも3年から5年ほど前の口コミですが、「予想が外れすぎ」との厳しい言葉をちらほら確認できました。
▼口コミ①
陳満咲杜
去年もすべて大外れ。
10年前からどんだけ外してます?
信者は全て破産してますよ。
Twitterより引用
▼口コミ②
先週金曜のコラムでドル円114円付近にいるとき115.5上ぬけてドル高と叫んでた陳満咲杜さんの予測がまたまたハズレ。そしていけしゃあしゃあと「想定範囲内」なんだかなあ
Twitterより引用
陳満咲杜に限らず、「nobu塾」「元機関投資家 堀江」にも共通することですが、相場の見通し・予測をしている以上当たりはずれで判断されてしまう宿命にありますね。
この手のコンテンツはあくまでも判断材料の1つとしてとどめた方が良さそうです。
ただ、2023年時点での相場分析の精度は高いように思うので、陳満咲杜の分析力は近年で高まっているとの見方もできるかもしれません。
陳満咲杜は参考にする価値がありそう
アナリストとしてメディアへの露出も多く、コラムの執筆も手掛ける陳満咲杜。
以前は分析が当たらないという評判も多かったようですが、近ごろは分析精度は高いように思います。
テクニカルだけではなく、ファンダメンタルズ分析を絡めた見通しを示してくれるため、参考にする価値は太いにありそうです。
当サイトには独断と偏見で選んだ参考になる「FX有名トレーダー」の記事もあるので、他のトレーダーからも参考になるところは取り入れてみてもいいかもしれません。
いつもミセスわたなべを出して逆張りと言っているが、自分こそがいつも逆張りしている最低な奴