バイナンス レバレッジ取引の種類とやり方を詳しく解説

バイナンス

バイナンスは最大レバレッジ20倍をかけて取引が可能です。

レバレッジをかけて取引することで、少ない資金でも大きな利益を狙えます。

また、他の取引所に比べレバレッジ取引可能な通貨数も多く魅力的。

ただ、一言にレバレッジ取引と言っても、バイナンスには複数のレバレッジ取引方法があります

今回はバイナンスのレバレッジ取引の種類ややり方、レバレッジ取引をする上で覚えておきたいことを紹介。

最後まで目を通せば、バイナンスのレバレッジ取引を使いこなせるようになるでしょう。

バイナンスのレバレッジ概要

バイナンスは最大20倍のレバレッジ取引が可能です。

2021年7月以前は最大100倍のレバレッジをかけられましたが、「投資家保護」を理由に最大レバレッジ20倍に引き下げを実施。

具体的な理由について多くは語られていませんが、世界各国から規制を受けたことを背景に、関係性を良好に保つ目的があったとも言われています。

また、バイナンスでは複数のレバレッジ取引方法を提供しています。

バイナンス レバレッジ取引の種類

一言にレバレッジ取引と言っても、バイナンスでは複数の取引方法があります。

それぞれ取引方法の特徴や違いを紹介します。

▼マージン取引
バイナンスのマージン取引は信用取引のようなものです。

簡単に言うと、第三者からお金を借りることで投資金を増やす取引方法です。

ただ、バイナンスでは仮に損失を被ったとしても、マージン口座に入れた資金以上の損失が出ることはありません。

そもそもバイナンスは追証のないゼロカットシステムを導入しているので、借金を負う心配は無用です。

バイナンスではマージン取引の中にも2種類の注文方法が存在しています。

どちらが良い悪いはなく、用途によって使い分けることが重要です。

・クロスマージン
クロスマージンは口座に入っている資金全てを利用してマージン取引を行う方法です。

証拠金が足りなくなった際には口座残高が自動的に証拠金へ充てられるので、証拠金不足によるロスカット(強制決済)のリスクを抑えられます。

自動的に証拠金を調整してくれるので、クロスマージンは長期向きの取引方法です。

ただ、口座に入っている資金全てを証拠金に利用するので、クロスマージンは最終的に口座残高全てを失う可能性もあります。

バイナンスのクロスマージンは最大レバレッジ3倍まで設定可能。

・分離マージン
分離マージンはあらかじめ証拠金に利用する額やレバレッジを指定する取引方法です。

証拠金と口座残高は完全に分離され、自動的に証拠金に充てられることはありません

また、分離マージンの場合、仮にロスカットされてしまっても口座残高を全て失うことはなく安心です。

バイナンスの分離マージンは最大レバレッジ10倍まで設定可能。

▼先物取引
先物取引は「いつ、何を、どのくらい売買するのか」をあらかじめ約束する契約のことです。

現物取引は実際に仮想通貨を売買しますが、先物取引では現物の売買はしません。

あくまでも約束事を売買するようなイメージです。

マージン取引と先物取引の違いは、最大レバレッジと決済期日です。

バイナンスのマージン取引は最大レバレッジが10倍ですが、先物取引の場合は最大20倍までレバレッジの設定が可能。

また、先物取引では「いつ決済するか」もあらかじめ約束しますが、マージン取引には決済期限はありません

バイナンスは先物契約の中でも2種類の取引方法を選択可能です。

バイナンスの永久先物の場合、決済期限はなくいつでも決済できます。

・USD-M 先物
USD-M 先物はUSDTまたはBUSDを証拠金にして取引を行う方法です。

ドルの価格に連動した通貨を証拠金にして取引を行うので、証拠金が減りにくいというメリットがあります。

バイナンスのUSD-M 先物に対応している通貨は20種類以上。

・COIN-M 先物
COIN-M 先物は仮想通貨を証拠金にして取引を行う方法です。

証拠金自体に価格変動リスクがあるので、保有しているだけで証拠金が減ってしまう可能性もあります。

逆に証拠金にしている通貨の価格が上昇すれば、証拠金を増やしながらレバレッジ取引が可能。

バイナンスのUSD-M 先物に対応している通貨は10種類以上。

▼レバレッジトークン
バイナンスにはレバレッジトークンと言われる現物自体にレバレッジがかかった商品があります。

レバレッジトークンは現物と同じように取引が可能で、証拠金を用意する必要もなく手軽に売買可能です。

例えば現物の場合、価格が5%上がれば5%の利益ですが、レバレッジ3倍のトークンなら15%の利益が得られます。

レバレッジトークンのレバレッジは固定ではなく、1.25~4倍の間で常に変動する仕組み。

レバレッジトークンはレバレッジをかけるにも関わらず、ロスカットされることはありません。

ただし、レバレッジトークンの手数料は高く設定されているので、あくまでも短期向けの商品といえます。

バイナンスのレバレッジ手数料

バイナンスのレバレッジ手数料は取引方法によって変わります。

バイナンスのレバレッジ手数料

上記手数料は最大値です。

バイナンスでは独自通貨BNBによる手数料割引や、30日間の取引量による手数料割引を利用すれば手数料を抑えることもできます。

また、知人や友人を紹介すると、取引手数料20%が還元されるキャンペーンも実施中です。

バイナンス レバレッジ取引のやり方

バイナンスでは取引方法ごとにウォレットが分かれているので、レバレッジ取引をする際には資金を移動させる必要があります

バイナンスに入金した時点では「フィアットと現物」に資金が入っているので、この資金をまずは移動させます。

・「ウォレット」から「フィアットと現物」を選択。

・「フィアットと現物」から「振替」を選択。

・資金移動先口座(マージントレード用ウォレットか先物ウォレット)、移動する通貨、数量を選択。

最後に確認を押せば資金移動は完了です。

▼取引画面への移動
無事に資金を移動できたら、取引画面へと移ります。

マージン取引の場合は、「トレード」から「マージントレード」を選択。

マージントレード

先物取引やレバレッジトークンの場合は、「デリバティブ」からそれぞれ選択。

例としてUSD-M 先物の取引方法を紹介します。

メニューから「デリバティブ」-「USD-M 先物」を選択すると、取引画面へと移ります。

バイナンスのレバレッジ取引のやり方

▼通貨ペア選択とレバレッジ変更
取引画面の左上から通貨ペアの変更が可能です。

レバレッジの変更方法は注文画面右上の「クロス」「20x」から設定できます。

「20x」を選択すると、自分でレバレッジを設定可能です。

バイナンスのレバレッジ設定方法

▼注文方法
レバレッジの変更が完了したら、最後に注文を出していきます。

まずは注文方法を選択しましょう。

バイナンスでは「指値注文、成行注文、ストップリミット、ストップマーケット、トレーリングストップ」の注文方法を選択できます。

基本の指値注文と成行注文は必ず覚えておきましょう。

指値注文:あらかじめいくらになったら売買したいのかを決めておく注文方法

成行注文:現在の市場価格で即時注文を出す方法

後は価格や数量を選択し「購入/ロング」「売却/ショート」を選択すれば注文完了です。

バイナンスでレバレッジ取引をするなら覚えておきたいこと

バイナンスでレバレッジ取引をする上での注意点を3つ紹介します。

▼資金調達率が発生
バイナンスで先物取引を行う場合、資金調達率という手数料が別途必要になります。

資金調達率は現物の市場価格と先物の価格差を埋めるためのものです

バイナンスでは1日3回(1時、9時、17時)のタイミングで発生します。

ただし、資金調達率は支払うばかりではなく、受け取れるチャンスもあります。

資金調達率がプラスかマイナスかによって受け取れるのか、支払うのかが変わってきます。

・資金調達率がプラス:ロングポジションが支払い、ショートポジションが受け取る

・資金調達率がマイナス:ロングポジションが受け取り、ショートポジションが支払う

先物取引をする際には、資金調達率のプラスマイナスを意識しポジションを保有しましょう。

▼USD-M 先物にはUSDTが必須
バイナンスのUSD-M 先物ではUSDT、BUSDなどのドル価格に連動した仮想通貨が証拠金として必須です。

そのため、あらかじめ用意しておきましょう。

バイナンスにはコンバート(両替)機能があり、わざわざ注文画面から取引をしなくとも、手軽に仮想通貨同士を交換できます。

コンバートはメニューの「トレード」-「コンバート」から利用可能。

バイナンスのコンバート

上に交換元の仮想通貨を選択し、下に交換先の仮想通貨を選択します。

後は交換したい数量を入力し、「コンバージョンプレビュー」を選択すれば現在の市場価格でスムーズに交換できます。

▼バイナンスのロスカット水準
バイナンスの先物取引でロスカットが行われるのは、マージン率(証拠金維持率)が100%を下回ったタイミングです。

先物取引では注文画面の下にマージン率が表示され、この値が100%になると自動的に決済されてしまいます。

マージン取引の場合は、マージンレベルが1.1になったタイミングでロスカットが行われます。

また、マージン取引ではロスカットが実施されると、清算手数料が別途必要になるので注意しましょう。

マージン取引では、マージントレード用のウォレットを見れば簡単にロスカットリスクを確認できます。

バイナンスのロスカット水準

バイナンスのレバレッジまとめ

バイナンスは最大20倍のレバレッジをかけて取引できます。

レバレッジをかけることで、少ない資金からでも大きな利益を狙うことも可能

ただ、先物取引とマージン取引に関してはロスカットされる可能性もあります。

そのため正しく資金管理をし、ロスカットされないようリスクを抑えましょう。

>>バイナンスの使い方を登録・入金・取引方法から応用まで解説

バイナンスの基本情報

名称 バイナンス
販売形式 取引所
設立日 2017年07月01日
資本金 不明
サイトURL https://www.binance.com/ja

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 利用者の声(口コミ)

分かりやすい解説ありがとうございます。
レバレッジ取引(分離/クロス)、先物取引(USD-M/COIN-M)と色々とありますが、
例えば、AVAXを同じ額(例えば1Avax=80USDT),同じ量をそれぞれ4つのケースでショートした場合
市場の状況にもより変わるので一概には言えないと思いますが、一般的にどれが一番コストがかからない傾向にあるのでしょうか。
レバレッジ取引(分離/クロス)だと借入金利支払いが発生しますが
先物取引(USD-M/COIN-M)であれば、基本的に(急激な)下げ相場でなければFR分を受け取れるので、
先物取引のほうが支払うコストが抑えられる傾向にあるという理解であっていますでしょうか。

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