コインチェック(Coincheck)にハッキング事件。現在への影響は

コインチェック

コインチェックは、日本国内で高い知名度を誇る暗号資産取引所。その利便性の高いサービスと、充実した取扱通貨で多くのユーザーを惹き付けています。

過去には大規模なハッキング事件に見舞われましたが、現在ではセキュリティ体制を大幅に強化し、ユーザーからの信頼を取り戻しつつあります。

本記事では、コインチェックの魅力と特徴、そして利用する上での注意点について分かりやすく解説します。

コインチェックとは?日本を代表する暗号資産取引所

ここでは、コインチェックの基本情報と特徴について詳しく見ていきましょう。

業界大手企業が運営する信頼と実績

コインチェックは2012年8月に設立され、2014年8月からサービスを開始。現在ではマネックスグループの完全子会社となり、強固な経営基盤を築いています。

金融庁から仮想通貨交換業者として正式に登録されたコインチェックは、業界大手企業の一角を占めており、その信頼と実績から多くのユーザーが支持。

現在、コインチェックが取り扱う暗号資産は31種類にも及び、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった主要通貨から、注目度の高いアルトコインまで幅広くカバーしています。

ユーザーのニーズに応える利便性の高いサービス

コインチェックの大きな特徴は、利便性の高いサービス。一般的な暗号資産取引だけでなく、「Coincheckつみたて」や「Coincheckでんき・ガス」など、ユニークなサービスを提供しています。

「Coincheckつみたて」は、毎月一定額を積み立てることでリスク分散が可能な商品です。

「Coincheckでんき・ガス」は、公共料金をビットコインで支払えるサービスで、暗号資産を日常生活に取り入れられる画期的な試みと言えるでしょう。

また、コインチェックのスマホアプリは、国内で5年連続ダウンロード数No.1を記録するなど、その使いやすさが高く評価されています。シンプルなデザインや、リアルタイムで市場動向を確認できるチャート機能など、初心者から上級者まで満足できる設計です。

コインチェックの特徴

コインチェックの特徴は、豊富な取扱通貨と手数料体系にあります。

主要通貨からマイナー通貨まで、多彩なラインナップ

コインチェックが取り扱う暗号資産は、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)といった主要通貨から、カルダノ(ADA)やステラ(XLM)、チェーンリンク(LINK)、ポルカドット(DOT)など注目度の高いアルトコインまで、実に多岐に渡ります。

この豊富な取扱通貨は、投資家のニーズに応えると共に、新たな投資機会を提供。特に、アルトコインの取扱数が国内でもトップクラスであることは、コインチェックの大きな強みと言えるでしょう。

投資家は自身の投資戦略に合わせて、幅広い選択肢の中から最適な通貨を選ぶことができます。

取引形式によって異なる手数料の特徴

コインチェックでは、「販売所形式」と「取引所形式」の2つの取引方法を提供していますが、異なる特徴があります。

販売所形式でのビットコイン取引は手数料が無料となっていますが、アルトコイン取引ではスプレッド(実質的な手数料)が高めに設定。

一方、取引所形式ではビットコイン取引の手数料が無料、アルトコイン取引の手数料は0.1%〜0.3%とリーズナブルな設定になっています。また、日本円の出金手数料は407円と若干高めですが、暗号資産の出金は無料。

ただし、取引所形式ではユーザー間の送金手数料が無料であることにも注目です。

コインチェック事件とその影響

コインチェックは、過去に大規模なハッキング事件を経験しました。

580億円相当のNEM流出事件とその原因

コインチェックのネム流出

2018年1月26日、コインチェックは約580億円相当の仮想通貨NEM(ネム)がハッキングにより流出するという、日本国内最大規模の事件に見舞われました。この事件では、26万人以上の顧客が被害を受け、社会的にも大きな注目を集めることに。

事件の原因は、オンライン環境で資産を管理する「ホットウォレット」を使用していたことにありました。

ホットウォレットはハッキングリスクが高いにも関わらず、コインチェックは多重署名(マルチシグ)を導入していなかったため、犯人は社員宛てのメールからマルウェア感染を引き起こし、不正アクセスに成功したのです。

マネックスグループ傘下による抜本的なセキュリティ強化

事件後、コインチェックはマネックスグループに買収され、経営体制が刷新されました。これにより、コインチェックのセキュリティ対策は大幅に強化。

現在では、顧客資産の全てをオフライン環境で管理する「コールドウォレット」に移行し、ハッキングリスクを最小限に抑えています。また、2段階認証やSSL暗号化通信の導入、資産の分別管理体制の徹底など、多層的なセキュリティ対策を講じることで、ユーザーの安心と信頼を取り戻しつつあります。

コインチェックの利用メリットと注意点

コインチェックを利用する上でのメリットと注意点について、ここで詳しく見ていきましょう。

初心者に優しいアプリと充実のサービスがメリット

コインチェックの最大のメリットは、初心者でも直感的に利用できるアプリ設計と、国内最大級の取扱通貨数。分かりやすいインターフェースは、暗号資産投資の敷居を下げ、多くのユーザーを惹きつけています。

また、万全なセキュリティ体制もコインチェックの大きな強みです。過去の苦い経験を教訓に、現在では業界トップクラスのセキュリティ対策を講じており、ユーザーは安心して取引に臨むことができます。

販売所形式のスプレッドや取引所形式の制約に注意

一方で、コインチェックにはいくつかの注意点もあります。特に、販売所形式でのスプレッド(実質的な手数料)の高さは、頻繁に取引を行うユーザーにとってはデメリットとなるでしょう。

また、取引所形式では取引可能な銘柄数が限定的であること、レバレッジ取引に非対応である事なども、一部のユーザーにとっては不便に感じる点かもしれません。

自身の投資スタイルや目的に合った利用方法を選ぶことが、コインチェックを有効活用する上で重要となります。

まとめ

コインチェックは、利便性の高いサービスと充実した取扱通貨、そして万全のセキュリティ対策で、初心者から上級者まで幅広いユーザーを惹きつける魅力的な暗号資産取引所です。

特に、直感的に利用できるアプリ設計と、少額から始められる気軽さは、暗号資産投資の入り口として最適と言えるでしょう。豊富な取扱通貨は、投資家の多様なニーズに応える一方、新たな投資機会も提供しています。

過去の大規模なハッキング事件は、コインチェックにとって大きな転機となりました。現在では、セキュリティ体制と経営基盤を大幅に強化し、ユーザーからの信頼を着実に取り戻しつつあります。

一方で、販売所形式でのスプレッドの高さや、取引所形式での制約など、利用時の注意点にも目を向ける必要があります。自身の投資スタイルや目的に合わせて、最適な利用方法を見極めることが肝要です。

コインチェックは、日本を代表する暗号資産取引所として、今後も業界をリードしていくことでしょう。初心者から上級者まで、幅広いユーザーを魅了し続けるコインチェックの動向に、引き続き注目です。

コインチェックの基本情報

名称 コインチェック
販売形式 取引所/販売所
運営会社 コインチェック株式会社
設立日 2014年08月01日
所在地 東京都渋谷区桜丘町1-4
資本金 3.85億円
サイトURL https://coincheck.com/ja/

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 利用者の声(口コミ)

コインチェックを買収したマネックスグループのトップである松本大が8月再開と言っていました。実質的なコインチェックのトップが発言に責任を持てないのだから、セキュリティにも責任感を持ってないといか思えないですね。少なくとも1年以上は様子見が必須でしょう。

8月中に再開と言いながら、もう最終日か。もう駄目じゃん。親会社が変わっても体質は変わらないんじゃないかな。ひと様のお金を預かるのに、嘘を吐くなんて、まったく信用できないわ!!

親会社になったマネックスグループの社長が「8月再開」と発言しておりました。トップの言葉は重いので、影響力があります。それなのに、無責任な対応を続けているので、信用は地に落ちましたね。

コインチェックは8月再開って言ってたけど、まだなのかよ!
あと2日で再開できないなら、延期するって発表すればいいのに。。。
そんなビジネスマンにとって当然なことすらできないなんて、
もうコインチェックはダメだな!

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