Raydium(レイディウム)はSolanaチェーン上に構築されているDEX(分散型取引所)です。
手数料が安く、手数料負けする心配はほぼいりません。
また、Raydiumは堅実な稼ぎ方からハイリターンが狙える使い方までニーズに合わせたサービスが展開されている点も魅力的。
今回はそんなRaydiumの基本的な使い方から応用まで徹底的に解説します。
Raydiumを使いこなすため、タイプ別のおすすめの稼ぎ方まで触れているのでぜひ参考にしてください。
Raydiumとは
RaydiumはSolanaチェーンを基盤にした仮想通貨の分散型取引所(DEX)です。
イーサリアムチェーンのユニスワップ、BSC(バイナンススマートチェーン)のパンケーキスワップと同じく人気のSolana版DEX。
一番の魅力は処理速度の速さと手数料の安さにあります。
Raydiumが基盤に利用しているSolanaは、他の仮想通貨と比較すると圧倒的に高い処理能力を誇っています。
処理能力が高いが故に送金詰まりが起きる可能性は低いため、安い手数料を実現できているのです。
次にRaydiumでは具体的に何ができるのか?利用用途を紹介します。
Raydiumの使い方は5つ
Raydiumの使い道は主に5つあります。
▼仮想通貨の交換(スワップ)
Raydiumでは50種類以上の仮想通貨同士を手軽に交換できます。
ユニスワップやパンケーキスワップはAMM(自動マーケットメーカー)という板を利用しない注文方法ですが、Rayddiumでは板取引が行えるオーダーブック方式も採用。
オーダーブックの採用によりDEXに不慣れな方であっても、バイナンスなどの中央集権取引所と大差ない操作感を実現しています。
▼ステーキング
Raydiumは独自通貨のRAYを預け入れることで、報酬にRAYをもらえるステーキングサービスを提供しています。
RAYを長期保存したいと考えている方は、ステーキングするだけでRAYの枚数を増やすことができます。
APR(年換算利回り)は変動しますが、2021年9月現在約30%です。
▼イールドファーミング
Raydiumはパンケーキスワップなど他のDEX同様、流動性を提供することで報酬を得られるイールドファーミングが行えます。
イールドファーミングをするにはまず、仮想通貨ペアを1:1の割合で流動性提供します。
流動性を提供するとLPトークンといわれる「流動性を提供した証拠」をもらえるので、このLPトークンをステーキング。
もちろんリスクも伴いますが、中には年利100%を超えるものもあり、ステーキングよりも効率的に稼げます。
▼IDO
RaydiumはAcceleRaytor(アクセラレータ)というIDOプラットフォームを提供しています。
IDOとは「Initial DEX Offering」のこと。
簡単にいえば、プロジェクトがRaydiumのようなDEXを利用して資金調達を行う方法です。
プロジェクトはDEXを通して仮想通貨の新規発行を行い、投資家が仮想通貨を購入することで資金調達を行います。
投資家側は取引所に上場する前の安い価格で仮想通貨を購入できるメリットがあります。
直近でIDOが実施されたGRAPEは、上場後IDO価格から15倍に高騰しました。
特にゲームやメタバース関連など仮想通貨トレンドになっているIDO銘柄は、Raydium上場後の上昇率がずば抜けているようです。
ただIDOはどれも人気のため、基本的には抽選に当選しなければ買うことすらできません。
短期で稼ぎたいという方は「クリプトマスター」のような短期急騰期待のアルトコイン情報を配信しているサービスを参考にするといいかと思います。
直近では20倍達成したSTEPN(GMT)を事前に配信していたとして、利用者の間で話題になっているようです。
▼NFTローンチプラットフォーム
RaydiumはNFTのプレセールに参加できる「DROPZONE」というNFTローンチプラットフォームがあります。
簡単に言えば、新たに売り出されるNFTをいち早くお得に買える場所です。
価値や所有権を証明するデジタルデータ「NFT」の主流はイーサリアムでしたが、最近ではSolanaのNFTも売買手数料が安く人気になっています。
Raydiumの「DROPZONE」の倍率は約4倍~18倍と高く、NFTを買おうと思ってもなかなか買えない状況です。
続いてRaydiumの使い方を準備段階から解説していきます。
Raydium対応のウォレットを準備
Raydiumを利用するには、Raydiumに対応したウォレットを準備する必要があります。
ちなみにパンケーキスワップなどで利用されるメタマスクは利用不可です。
Raydiumに対応したウォレット一例は下記の通り。
種類が多くて迷ってしまうかもしれませんが、人気があって使いやすいと言われる「Sollet」か「Phantom」を用意しておけば間違いないでしょう。
今回はSolletの作成方法を例に紹介します。
▼SolletでCreate new Wallet
まずSolletの公式サイトにアクセスします。
新規ウォレット作成画面に移るので、復元に必須の「Seed Words」を必ずコピーして厳重に保管しましょう。
厳重に保管したら、保管したことを確認するチェックボックスにチェックを入れます。
次にバックアップファイルをダウンロードし、「CONTINUE」を選択。
先ほど保管したSeed Wordsの入力を求められるので、指示に従い入力しましょう。
Seed Wordsの入力が終わるとパスワードの設定に移ります。
任意のパスワードを設定し、確認のため同じパスワードを入力します。
万が一パスワードを忘れてしまった際は、Seed Wordsでパスワードのリセットが可能です。
パスワードの設定が終わったらCREATE WALLETを選択すれば、Solletの作成は完了となります。
>Solletの使い方完全バイブル-入金や送金方法とよくある疑問を解説
Raydiumで利用する資金を準備
RaydiumはSolana基盤のDEXのため、手数料(ガス代)にはSolana(SOL)が必要です。
手数料として利用する分を含め、まずはSOLを用意しましょう。
FTXが日本人の新規登録を制限しているため、SOLの購入はバイナンスがおすすめです。
※すでにFTXの口座をお持ちの方は、Solana系通貨の送金手数料が無料のFTXを利用しましょう。
▼バイナンスの口座開設
まずバイナンスの公式サイトにアクセスし、「登録」ボタンをクリック。
登録画面へ移ったら、メールアドレスか電話番号どちらで登録するかを選びましょう。
メールで登録する場合、「メール」の欄にメールアドレスを入力。
続いて任意のパスワードを設定しましょう。
パスワードは最低8文字以上、かつ大文字と数字を1つ以上含ませる必要があります。
招待IDは任意ですが、招待コードによっては手数料割引などのメリットがあります。
全て入力したらバイナンスの利用規約を読み、「同意しました」にチェックを入れましょう。
最後に「アカウント作成」をクリックします。
次にパズルによるセキュリティ認証画面に移ります。
下のスライドバーを移動させ、パズルを穴埋めしましょう。
パズル認証が終わったらアカウント認証へと移ります。
登録時に入力したメールアドレスまたは電話番号宛てに6桁の認証番号が届くので入力します。
認証コードは30分間のみ有効なので、時間が過ぎてしまったら再送しましょう。
以上でバイナンスの登録は完了です。
▼バイナンスでSOL購入
バイナンスのコンバート機能を使えば手っ取り早くSOLを購入できます。
コンバートはメニューの「トレード」→「コンバート」で利用可能。
例えば、BTCをSOLに交換する場合、上にBTC下にSOLを選択し、数量を選ぶだけです。
ただしコンバートも取引同様一律0.1%の手数料がかかるので注意しましょう。
▼バイナンスからSolletに送金
まずSolletから入金アドレスを取得します。
Solletの「SOL」のプルダウンメニューを広げると、「receive」と「send」ボタンが表示されるので、receiveを選択。
「receive」を押すと入金アドレスが表示されるのでコピーしておきます。
次にバイナンスからSOLの出金を行います。
「wallet」からSOLの「withdraw(出金)」を選択しましょう。
後は送金するSOLの数量を入力し、先ほどコピーしたSolletの入金アドレスを貼り付けます。
全て入力が終わったら「withdraw」を押せば送金完了です。
▼RaydiumにSOLLET接続
SolletにSOLを入金したら、RaydiumにSolletを接続します。
Raydiumの公式サイトにアクセスし、「Connect」ボタンより「Sollet Web」を選択。
Solletのパスワードを入力しアンロックすると、Raydiumに接続するかどうかの確認画面が表示されるので「connect」をクリックすると接続完了です。
バックグラウンドでウィンドウを開いたままにしておくように注意書きが表示されるので、Solletのウィンドウは開きっぱなしにしておきましょう。
以上でRaydiumを利用する準備は全て整ったので、次項から実際の使い方をスワップ方法から紹介します。
Raydiumのスワップ方法
Raydiumで仮想通貨をスワップするには、Solletにあらかじめトークンを追加しておく必要があります。
追加していない状態ではスワップできないので注意。
SOLはデフォルトで追加されているので、RAYを追加しましょう。
トークンを追加するにはSolletの「+」ボタンを押し、追加したいトークンを選択するだけです。
また、トークンを追加する時手数料としてSOLが必要になります(数円程度)。
スワップ機能を利用するには、Raydiumのメニューから「swap」を選択します。
今回の場合、SOLをRAYにスワップしたいので、上にSOL下にRAYを選択します。
後はスワップしたい数量を入力し「swap」ボタンをクリック。
バックグラウンドで開いてあるSolletに確認画面が表示されているので、「approve」を選択しましょう。
もしバックグラウンドのSolletウィンドウを閉じてしまっているとスワップできないので気を付けてください。
Raydiumのイールドファーミング方法
流動性を提供して報酬を得るイールドファーミングは、仮想通貨ペアを1:1で預け入れるルールがあります。
今回はRAYとUSDTペアのイールドファーミング方法を紹介します。
ちなみに通貨ペアごとの利回りは公式サイトで確認可能です。
▼流動性を提供するペアを準備
まず流動性を提供するRAYとUSDTが1:1の割合くらいになるように、スワップ機能で交換します。
例えば、
RAY:500ドル分
USDT:500ドル分
それぞれ用意しておきます。
▼流動性を提供しLPトークンを作成
大体1:1の割合になるように通貨ペアを用意したら、流動性を提供していきます。
Raydiumのメニューより「Liquidity」を選択し、流動性を提供したい通貨ペアを選択しましょう。
どちらかの通貨に数量を入力すると、1:1の割合になるようもう一方の数量は自動的に入力されます。
流動性を提供すると、LPトークンと言われる流動性を提供した証拠がもらえます。
「Liquidity」の「Your Liquidity」にLPトークンが表示されているので確認しましょう。
LPトークンをファーミング
LPトークンを作成しただけではイールドファーミングできず、報酬は受け取れません。
LPトークンをファーミング(預け入れる)して初めて報酬が発生するので注意しましょう。
メニューの「farm」より作成したLPトークンの通貨ペアを選択します。
今回の場合はRAY/USDTペアを選択します。
2021年9月現在、RAY/USDTペアの利回りは97%です。
通貨ペアを選択すると詳細が表示されるので、「stake LP」を選択します。
後はイールドファーミングしたいLPトークンの数量を入力しファーミングするだけです。
イールドファーミングが完了すると「PENDING REWARD」の欄に報酬が入っていきます。
ある程度溜まってきたら都度「Harvest」から回収しましょう。
▼流動性を解除する方法
イールドファーミングを解除する場合、イールドファーミングした時と逆の操作をする必要があります。
まず「Farms」からLPトークンのStakeを解除します。
次に「Liquidity」の「Your Liquidity」から流動性を解除。
以上でイールドファーミング前の2つの仮想通貨に戻ります。
Raydiumのステーキング方法
イールドファーミングで得たRAYをさらに預けてステーキングすれば、より効率的に稼ぐことができます。
イールドファーミングより利回りは劣りますが、中朝でガチホするのであればステーキングも積極的に利用しましょう。
ステーキングするにはRaydiumのメニューから「Staking」を選択し、「Stake RAY」をクリック。
後はLPトークンをSTAKEした時と同様に、ステーキングしたい数量を入力しステーキングを開始します。
ステーキングの報酬は「PENDING RAY REWARD」に1分単位で入っていくので、ある程度溜まったら回収しましょう。
RAYステーキングを解除したい場合、「Stake RAY」の隣にある「-」ボタンを選択するとステーキングを解除できます。
Raydiumタイプ別の稼ぎ方
Raydiumではリスクを抑えて稼ぐ方法もあれば、リスクをとってハイリターンを狙う方法もあります。
Raydiumを使いこなすために、自分にあった稼ぎ方も覚えておきましょう。
▼リスクを抑えて稼ぐ方法
Raydiumでリスクを抑えて稼ぐには、ステーブルコインペアでイールドファーミングがおすすめです。
USDCやUSDTはドルにアメリカドルに連動した仮想通貨のため、価格変動リスクが極めて低い仮想通貨になっています。
イールドファーミングは仮想通貨を預けることになるので、その間に価格が下落するリスクもあります。
その点ステーブルコインペアでイールドファーミングをすれば、価格変動リスクを抑えてイールドファーミングが可能です。
▼ハイリターンを狙う方法
Raydiumのイールドファーミングには「fusion」という価格変動リスクの高いハイリスクハイリターン通貨ペアもあります。
価格変動リスクが高い代わりに年利も高く、中には年利150%を超えるペアも。
リスクを理解したうえで少しでもハイリターンを狙いたい方は挑戦してみてもいいかもしれません。
▼一発大きな利益を狙う方法
ハイリターンのイールドファーミング以上に大きな利益を狙いたい方は、IDOプラットフォーム「アクセラレータ」を利用してもいいかもしれません。
RaydiumのIDO銘柄「Media Network(MEDIA)」は、IDO価格1000円から上場時には2万円を超え、約20倍に高騰しています。
倍率も高く、当選できるかどうかは運次第ですが、上場後の高値で売り抜けることができれば大きく稼げる可能性は高いでしょう。
次にそのIDOプラットフォームの使い方、参加方法を紹介します。
Raydium IDOプラットフォームの使い方
Raydiumのアクセラレータ(AcceleRaytor)では、取引所上場前の仮想通貨を安い価格で購入するIDOに参加することができます。
基本的にはICOやIEO、プレセールといったものと仕組みは同じです。
IDO参加の基本的な流れは次の通りです。
①IDOの詳細時間や条件を確認
②参加条件となるRAYを指定数ステーキング
③当選した参加券分のUSDCを入金
▼IDOに参加する条件
RaydiumのIDOプラットフォーム「アクセラレータ」に参加する条件は一定期間、指定された数量のRAYをステーキングすることです。
プロジェクトによって参加条件は異なりますが、RAYをステーキングするという条件は共通です。
例えば、「50RAYを7日間ステーキングする」という参加条件が過去にありました。
IDOが実施される時はMEDIUMというサイト上で詳細がアナウンスされることが多いので、確認しましょう。
▼IDOの詳細時間や条件を確認
参加したいIDO銘柄の詳細を選択すると、「Project details」に詳しい日時や条件が記載されています。
IDO開始・終了時間や一人当たりの購入上限、ステーキング期限などを確認しましょう。
▼参加条件となるRAYを指定数ステーキング
IDO参加条件を確認したら、指定期間と数量でRAYのステーキングを行います。
時間の表記が「UTC」になっていますが、日本の場合はUTCに9時間を足した「日本標準時(JST)」が用いられているので気を付けましょう。
つまり「12:00 UTC」となっている場合、日本時間では「21:00」のこと。
▼当選した参加券分のUSDCを入金
IDOの開始時間になったら当選した参加券の枚数分USDCを入金します。
RaydiumのIDOはすべてUSDCによる支払いになるため、事前にスワップ機能でUSDCに交換しておきましょう。
参加者が多い場合は抽選となり、当選した場合はそのままIDO銘柄を購入できます。
もし落選してしまった場合は入金したUSDCは自動的に返金処理されるので安心してください。
DROPZONEの使い方
DROPZONEはアクセラレータ同様期間限定で開催されるイベントです。
新たに開催される際には公式より発表があるので、確認しておきましょう。
アクセラレータではRAYのステーキングが参加条件ですが、DROPZONEはSOLを専用のプールに預け入れることが参加条件です。
今回はLegendsというNFTを例に参加条件を見てみましょう。
基本的には開催期間内にSOLを預けるのみです。
開始時刻と終了時刻を確認し、必要なSOL数をあらかじめ用意しておきましょう。
NFTの販売数はあらかじめ決まっているので、枠を超えて応募があった際には抽選となります。
外れた場合はSOLが変換され、当たった場合には当選チケットが配布されます。
NFTは高額で転売されるケースが多いので、上手くいけば数倍で売れるかもしれません。
RAYDIUMのまとめ
RAYDIUMはSolana上に構築された手数料の安いDEXです。
堅実にステーキングすることもできますが、よりハイリターンを求めた運用も可能。
また、IDOプラットフォームやNFTプラットフォームも完備され、稼ぎ方は多岐に渡っています。
IDOでハイリターン期待の通貨に投資しつつ、イールドファーミングやステーキングで堅実に運用するといった使い方も可能です。
それに最近は下落時にもハイリターンが狙える「FXAIパートナーズ」のようなサービスも誕生しています。
仮想通貨市場は不安定な状況が続いていることもあり、下落時にも利益が狙えるサービスに人気が集まっているようです。
上手く組み合わせて利用すれば、軟調相場でも稼げるのが最近の仮想通貨市場なのでしょう。
Raydium(レイディウム)の基本情報
名称 | Raydium(レイディウム) |
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販売形式 | 分散型取引所 |
サイトURL | https://raydium.io/ |
raydiumでHAWK(37124)とUSDC(1033)のLPトークンをFARMにステーキングをして、3日後に回収してLPトークンを分解しましたが、HAWK(23975)とUSDC(858)しか戻って来ませんでした。
何故だかわかりますか?