方舟EAはSNSで人気を集めているFXツール。
無料で利用できるものの、最大月利20%~30%を目指せると言われています。
ただ、調べてみると方舟EAの実態は、裁量判断が命運を分ける自動売買ツールだと判明しました。
果たして方舟EAは利用価値があるのか?そして、安定して稼ぐためにはどうすればいいのかに迫っていきます。
方舟EAとは
方舟EAの概要は下記の通りです。
・利用料金:無料
・通貨ペア:EUR/USD(ユーロドル)
・最低証拠金:20万円
・利用会社:XMかHotForex
・月利最大20%~30%
・最大ドローダウン率29%
方舟EAで利用する通貨ペアはユーロドルのみ。
ユーロドルは値動き幅が小さいという特徴があるため、急激な価格変動による損失リスクを抑えられます。
方舟EAもそれを意図してユーロドルを採用しているのかもしれません。
最低証拠金は20万円と決して安くはない額ですね。
方舟EAの利用料金自体は無料ですが、実際は20万円を用意する必要があります。
最大ドローダウン率とは、最大資産からの下落率を意味する用語です。
つまり方舟EAの場合資産に対して29%の損失リスクがあるということ。
一般的に最大ドローダウン率は20%~30%が許容範囲と言われているので、方舟EAは一般的なドローダウン率と言えます。
最大月利20%~30%が狙える無料の方舟EAですが、評判はそれほど良いものではありません。
方舟EAの評判
方舟EAは稼げたという声が確認できた一方で、「破綻させる気満々」「マイナス70万円」との口コミも確認できました。
▼評判①
方舟EA参考までに
証拠金100万の30万設定
昨日の下落でナンピン17段
全ポジ損切りされてマイナス70万でした。
▼評判③
方舟EA稼働させた瞬間に10ポジ取りやがった…破綻させる気満々やな。
▼評判④
方舟ユーザーを改めて調べると、結構破綻多いね…
ふらっとさん紹介のEA狩られてますなw
調べると地獄絵図w
1日で数万円稼いでいる人もいれば、中には1日で破綻してしまった方もいるようです。
つまり方舟EAは誰もが平等に稼げるわけではなく、裁量判断や相場状況によって成績が大きく左右されるということでしょう。
どんな相場状況にも対応できるわけではない点は、方舟EAに限らず多くのEAが抱える欠点とも言われています。
「EABANK」のように複数のEAを同時に稼働させられるサービスならば、お互いの弱点を補うことも可能です。
また、最近は「XANK」のように独自AIによってどんな相場にも対応できる自動売買システムも人気を集めています。
個人的にXANKを試してみましたが、3か月で602万円の利益を実現してくれました。
メリット
方舟EAの評判から見えるメリットは次の3点です。
▼上手く利用すれば稼げる
方舟EAで資金が溶けたという声がある一方で、累計400万円以上の利益を得ていた方もいるようです。
ひとつ、方舟EAに関して、私は破綻した破綻したと言っておりますが、昨年8月くらいから運用していて、合計400万円以上稼ぎ出してくれていました。
収益性が高い分、頼りきって、信用しきってしまっての破綻でした。
Twitterより引用
方舟EAではロット数、最大ポジション数、損切り設定などを変更できます。
相場状況に合わせてロット数や損切り設定を変更することで、損失リスクを抑えることも可能。
知識と経験が活きてくるところですが、方舟EAを上手く使いこなせるようになれば稼げるのはたしかなようです。
▼フォワードテストが公開されている
方舟EAの公式Twitterでは、定期的にフォワードテストの結果が公開されています。
フォワードテストとは実際にリアルタイムで運用しEAの実用性を検証するテストのこと。
フォワードテストによれば、約2週間で10万円の利益を出していることが確認できました。
トレード履歴を確認してみると、短期トレードを繰り返し小さな利益を着実に積み上げていることが確認できます。
相場状況によっては通用するEAであることは間違いなさそうですね。
▼無料で利用できる
何よりも無料で利用できるメリットは大きいでしょう。
方舟EAにここまで人気が集まっているのは、無料であることも1つ大きな要因です。
デメリット
一方、方舟EAのデメリットは次の3つです。
▼損失が膨れやすいロジック
方舟EAが採用するロジックはナンピンマーチンです。
そのため、損失があっという間に膨れ上がる可能性があり、資金を全て溶かす危険性もあります。
ナンピン:意図しない方向に価格が動いた時、ポジションを追加することで取得単価を下げる手法
マーチンゲール:取引で損失が出た時、次の投資金を増やして損失回収を狙う手法
上記の2つの手法“ナンピン”と“マーチンゲール”を組み合わせたのがナンピンマーチン。
簡単に言うと、含み損に耐えながら倍々に投資金をつぎ込み、利益になるのを待つハイリスク・ハイリターンの手法です。
例えば、下記のような急落した場面では買い下がりながらロット数を増やしてポジションを持ちます。
理論上は負けにくい手法ですが、ナンピンするほど必要証拠金も膨れ上がるため、諸刃の剣といえます。
方舟EAに限らず、ナンピンマーチンをロジックにしているEAは数多く存在しているのが実情です。
▼損切りはほぼ手動
方舟EAでは何pipsで損切りするかをあらかじめ設定可能ですが、損切りの発動条件は最大ポジションに達してからです。
つまり、逆方向に大きく動いた場合、最大ポジションに達するまではひたすら含み損が膨れ上がる仕様。
最大ポジション前に損切りをする際は手動で行う必要があります。
手動で損切りした後に利益に反転する可能性もあることから、自力で損切りすべきかどうか見極める必要があるのです。
▼パラメータ設定は必要
方舟EAには推奨のパラメータ設定が存在していますが、「あてにならない」という意見を確認できました。
推奨はあてにしない方がいいし、証拠金結構あっても危ないですよ。
方舟使うならまだ激子さん使った方が良いかと
ゴールド系のEAもピンキリ(悪いものの方が多い)なので、気をつけた方が良いです。
推奨されたパラメータにしているから安心というわけではなく、証拠金に合わせて自分で調整が必要だと思っていた方がいいでしょう。
方舟EAで安定して稼ぐには稼働停止も必要
方舟EAで稼ぐために必要なのは、急激な価格変動を避けることです。
ナンピンマーチンというロジックの性質上、逆方向に大きく動くと一気に損失が膨れ上がり、ロスカットになる可能性も高くなります。
そうならないためにも、経済指標発表前後は方舟EAの稼働を停止させた方が無難でしょう。
指標発表前後はプロトレーダーでも値動きの読みが難しいと言われています。
特にユーロドルの価格変動に影響を与える経済指標は次の通り。
・米国雇用統計
・FOMC(連邦公開市場委員会)
・消費者物価指数(CPI)
少なくとも上3つの指標発表があるタイミングでは、稼働させずに静観しておいた方がいいかもしれません。
方舟EAのまとめ
方舟EAは無料ツールでありながら最大月利20~30%を目指せると言われているEAです。
上手く活用すれば稼げる可能性はありそうですが、知識や経験による裁量判断が必要になります。
いかにして手動損切りを行うかが、安定して稼ぐ上で重要だといえます。
経済指標前後は稼働を停止させるなど、避けられるリスクを避ける利用をおすすめします。
FXツールといえば、最近は「トワイライトゾーンFX」や「マーケティングFX」「マイトレFX」も人気を集めているようです。
興味があれば、個別記事をご覧になってみてください。
方舟EAで月30万くらい利益出してるツイート見かけるけど本当なのかな
ナンピンマーチンでも上手く使えば稼げそうやん