羊飼いは日本にFXが上陸した当初からトレードを続けているトレーダー。
これまでのFX収益は億越えだと言われています。
また、2003年からFXブログを運営しており、今では多くのトレーダーに愛される人気ブログです。
そんな億トレーダー羊飼いのトレード手法に迫り、再現性のあるトレードなのか調査していきます。
FXトレーダー羊飼いの正体
羊飼いは日本国内でFXトレードが始まった2000年初頭からFXトレードをしているトレーダー。
2022年現在、20年以上のFXキャリアを持つベテラントレーダーです。
現在の年収は不明ですが、FXのトレード収益は億を超えていると言われています。
羊飼いは元々サラリーマンとして働いていましたが、病気がきっかけに働けなくなり、保険金500万円を元手にFXを始めたとのこと。
当初はまだまだ日本でFXをやっている人も少なく、ネット掲示板2ちゃんねるで他のトレーダーと情報交換をしていたようです。
ただ、FXに関する情報の少なさに不便さを感じ、他のトレーダーの為になればという気持ちもあって「羊飼いのFXブログ」を2003年に始めます。
「羊飼いのFXブログ」は情報量が凄まじく、今では多くのトレーダーに愛される大人気FXブログです。
そんな羊飼いが億トレーダーの仲間入りを果たしたきっかけはバカになったことだとインタビューで語っています。
羊飼いはバカになったことで億稼げた
羊飼いは色々なトレーダーの話を聞く中で、「億を稼いでいるトレーダーは普通じゃない。」という結論にたどり着いたとのこと。
そして、羊飼いの教訓になったのが「バカになれ」という言葉です。
例えば年末の相場など、予想外の動きをしがちな時にFXトレード休むのではなく、常識を捨てて相場を楽しむ気持ちを持った羊飼い。
トレーダーは退き際が大切という考えもあり、1発がっつりと儲けられるような相場の見極めが重要だという考えに行きついたようです。
そうして頭のネジを外したことによって、羊飼いは億トレーダーの仲間入りを果たしたとのこと。
羊飼いは東大生トレーダー「たばてぃん」同様、攻撃的なトレードスタイルのようです。
とはいえ、ただ闇雲にトレードしていたのでは証拠金がいくらあっても足りません。
それに3か月で602万円の利益を実現してくれた「XANK」のようなサービスが登場している今、兼業トレーダーであっても億トレーダーへのハードルは下がっているように感じます。
羊飼いにおいては、バカになると共に勝ち筋のあるトレード手法を自身の中に確立していったようです。
羊飼いのトレード手法
羊飼いはトレードスタイルの中でも短期での売買を繰り返すスキャルピングを得意としているトレーダーです。
また、大相場になりやすい経済指標を利用したトレードも得意としています。
▼米ドル/円スキャルピング
羊飼いのスキャルピングは、米ドル/円ペアの買いエントリーのみという特殊なルールで行われています。
上位足の順張りを基本戦術として、強いトレンドのサインを把握しトレンドに乗っていくスタイルです。
上位足に対して順張りは「漁師トレーダー」など多くの「有名FXトレーダー」が取り入れている手法。
しかもスキャルピングに利用するのは、iPhoneとiPad miniだけ。
機材のスペック上複雑な分析ができないからこそ、シンプルなトレード戦略になったとのことです。
兼業トレーダーの方はiPhoneやiPadでトレードすることも多いと思うので、参考にできる部分は多そうですね。
また、羊飼いは市場の性質に合わせてトレード戦略を変えているとのこと。
ただし、どちらのトレード戦略も長期足で上昇トレンドが発生しているという前提条件が必要なので注意しましょう。
▼東京時間
東京時間(朝9時~17時)では、それほど大きなトレンドは生まれにくくレンジ相場が続きやすい特徴があります。
その性質を利用し、羊飼いはドル円の1分足チャートでもみ合いを狙ったスキャルピングを行います。
1分足スキャルピングの方法は前回もみ合った価格帯まで、下がってきたら買いでエントリー。
5PIPSほど上がったら即利確。
スプレッドの広い業者ではまともにスキャルピングできない可能性もあるので注意しましょう。
▼欧州時間・ニューヨーク時間
一日を通して取引量の多い欧州時間(16時~翌2時)、ニューヨーク時間(21時~6時)は大きなトレンドが発生する可能性が高い時間帯です。
その性質を利用し、欧州・ニューヨーク時間では1分足で前回高値を超えたタイミングで買いエントリーします。
長期足で上昇トレンドが発生していれば、勝率の高いトレード手法ですが、もちろん100%ではなく負ける時もあります。
そんな時に羊飼いは1度のみマーチンゲール法を使っても良いというルールを設定しているようです。
マーチンゲール法は負けたトレードのロット数を倍にして次のトレードに臨む手法。
例えば、1ロットで負けたのであれば、次のトレードは2ロットでエントリーします。
そうすることで、前回の負けを1度で取り返すことも可能。
ただし、それ相応のリスクもあるので、初心者向きではありません。
▼経済指標トレード
経済指標はFXにおいては一大イベントです。
相場が大きく動くことも多いことから、1トレードで爆益を得るチャンスともいえるでしょう。
羊飼いは経済指標トレードをする際には、以下3つのルールを課しているとのこと。
1.指標発表前のトレンドを把握しておく
2.投資シナリオをあらかじめ立てる
3.エントリーは指標の結果とプライスアクションを見てから
経済指標は事前の予想に対して良ければ買われ、悪ければ売られるのが定石。
ただし値動きは経済指標発表前のトレンドに大きく影響されます。
例えば、上昇トレンドが発生しているタイミングの経済指標が悪い結果だった場合、発表直後は売りが先行してもいずれは反転し上昇に転じるパターンも多くあります。
そのため、あらかじめトレンドの向きを必ず確認。
上昇トレンド中なのであれば、
・予想より結果が良ければそのまま買いでエントリー
・予想より結果が悪ければ下落後の反転を待って買いでエントリー
と、指標発表後の値動きを見てからエントリーします。
羊飼いは経済指標トレードは長い時間ポジションを持ち続けることはせず、長くとも30分で利確するようにしているとのことです。
経済指標トレードは値動きが激しいため、爆益も狙えますが同時に損失リスクも高まります。
羊飼い手法は本当に勝てるのか
羊飼いのトレード手法は再現性もあり、トレード勝率を上げるきっかけになると思われます。
▼羊飼いスキャルピングはリスク管理が重要
羊飼いスキャルピングは中長期で上昇トレンドが出ているという前提の上で成り立ちます。
強烈な上昇トレンドを見せているドル円で検証してみると、欧州時間の場合はたしかに前回高値を越えたタイミングでエントリーすれば、10pipsから20pipsほどの利益を出すことは可能。
ただ利確タイミングを逃してしまうと、瞬く間に逆行してしまう可能性もあるため注意が必要です。
また、スプレッドを考慮しておかないと、損切りを重ねることにもなりかねません。
▼経済指標トレードは再現性がありそう
2022年5月11日、ドル円の相場は上昇トレンドが落ち着き下降トレンドに切り替わった頃。
その日、重要度の高いアメリカの消費者物価指数(CPI)が発表され、前回よりもいい結果となりました。
結果が良ければ高騰に繋がりそうなイメージですが、ここで思い出してほしいのが羊飼いの「経済指標発表前のトレンドが大きな影響を与える」という言葉。
実際にチャートを見てみると、CPIの結果を踏まえて一時的にドル円の価格は高騰しますが、その後急落しています。
もしCPI発表後に上がったタイミングでショートできていれば300pips獲得できたことになります。
この羊飼い流経済指標トレードに関しては再現性もあり、短期間で爆益を狙うことも可能だと思われます。
羊飼いはEAも駆使している
羊飼いは2017年頃からFXの自動売買システム(EA)も利用しています。
最初は自動的に両建て注文を出してくれるグルグルトレイン(グルトレ)というサービスに興味を持った羊飼い。
利用を開始した当初は手動注文でやっていたということですが、慣れてくると面倒に感じ自動売買に興味を持ったとのこと。
FXトレードにおいては裁量とEAとグルトレが三種の神器とも語っており、今ではすっかりお気に入りの様子。
また、今でも一般販売している自動売買ツールをちょくちょく購入してみては、試しに使っているようです。
「羊飼いのFXブログ」では、実際に利用している自動売買ツールの設定や運用実績なども公開しています。
最近は数多くの自動売買ツールが出回り、無料で利用できるものもあれば「スマッシュ(SMASH)」のような初期費用33万円必要なツールがもあります。
FXには多くのサービスが存在していますが、評判の良いサービスは積極的に活用していきたいものですよね。
羊飼いの本・サービス
羊飼いは雑誌社とタッグを組み本を出版したり、FXサービスの展開も行っています。
▼一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門 改訂版
羊飼いがマネー誌ZAiと手を組んで出版したFX教材。
FXをやっている人であれば、一度は目にしたことのある本ではないでしょうか。
累計39万部売れているベストセラー本です。
▼新・羊飼いのFX!経済指標&通知アプリ
新・羊飼いのFX!経済指標&通知アプリはその名の通り、経済指標やイベントの表示と通知をしてくれるアプリです。
経済指標やイベント以外にも急騰・急落アラートも搭載しています。
2022年5月現在はiOS版のみとなっているようなので注意しましょう。
羊飼いはFX界の重鎮トレーダー
羊飼いはFXが日本に上陸した当初からトレードを続ける億トレーダー。
そんな羊飼いが大切にしている言葉は「バカになれ」です。
不安定な相場の時こそ、トレードを楽しむ気持ちを忘れずにいるとのこと。
コツコツ堅実に増やすことも間違いではありませんが、時には勝負を仕掛けることも億トレーダーには必要なことなのかもしれませんね。
羊飼い氏のブログはめったに読まなかったけど、とろろ猫日記の効果で見るようになりました。FXはウクライナ開戦後に一時撤退しましたw