仮想通貨レンディングの落とし穴とは?失敗しない選び方を紹介

仮想通貨レンディング

仮想通貨レンディングとは、取引所に仮想通貨を預けることで金利がもらえるサービスです。

実際には取引所によって年利1%~24%の金利がもらえます。

ただ、知らないと失敗する落とし穴が多く存在するのです。

そもそも仮想通貨レンディングはどういう仕組みなのか知った上で、どう選んだら失敗を回避できるのか解説していきます。

そもそも仮想通貨レンディングとは何か

仮想通貨レンディングの仕組み

仮想通貨でレンディングは取引所や企業に資金を貸して、金利をもらうサービスです。

どうやって金利を得ているのかというと、取引所に預けた資金を個人に貸し出した際の利息にあります。

この借り手となった個人とは取引所でレバレッジ取引所をやりたい人です。

レバレッジ取引では取引所からお金を借りることで、手元資金を増やして投資ができます。

実際にレバレッジ取引を行う際には手数料があり、この手数料が金利の支払いに充てられます。

その為、基本的に仮想通貨レンディングを行っている企業は取引所が多いのです。

例外的に、NEXOはレンディングで借りた資金をICOなどにも投資することで、金利を支払っています。

仮想通貨レンディングの落とし穴2選

仮想通貨でレンディングの利用者が陥りがちな落とし穴は、大きく分けて2つあります。

・元本割れのリスク
・取引所が破綻して全仮想通貨を失う

まず、取引所に仮想通貨を長期間レンディングしておくと、元本割れのリスクが付きまといます。

もしビットコインを預けている最中に暴落して半値になってしまったら、レンディング中のビットコインも半値になります。

たとえ、年利10%の金利がもらえたとしても元本割れは間違いないです。

本当に仮想通貨レンディングを行うのなら、途中で解約して仮想通貨を回収できる取引所を選ぶと良いかもしれません。

次に、レンディング先の取引所が破綻して、預け入れた仮想通貨が全て戻ってこないリスクがあります。

基本的に取引所が破綻してしまったら、仮想通貨が返ってくる可能性は低いです。

国内の取引所だと返金してくれるかもしれませんが、海外の取引所だったら返金される確率は絶望的でしょう。

特に海外取引所は前触れもなく破綻してしまい、返金のお問い合わせできずに潰れてしまうケースがあります。

仮想通貨レンディングの失敗しない選び方

仮想通貨レンディングで失敗しない為には、契約内容や取引所についてきちんと理解することです。

実際に仮想通貨レンディングをやる時に、下記ポイントをおさえてきましょう。

・いつでも仮想通貨を引き出せるか
・途中解約手数料がいくらか
・国内と国外どちらの取引所か
・破綻するリスクは高いか
・ステーブルコインを利用

では、それぞれについて見てみましょう。

■いつでも仮想通貨を引き出せるか

レンディングで仮想通貨を預けてしまったら、満期を迎えるまで引き出せない業者があります。

もし仮想通貨が暴落して値下がりが続きそうなのに、レンディング中の仮想通貨が引き出せなかったら、まず間違いなく大損を被ってしまいますよね。

その為、いつでも仮想通貨を引き出せるか、必ず確認しておきましょう。

■途中解約手数料がいくらか

仮想通貨レンディングで満期を待たずに解約する時は、解約手数料がかかります。

例えば、bitbankでは、途中解約手数料は5%です。

1BTC=100万円で預け入れて途中解約すると、0.05BTC(5万円分)も損します。

ただ、仮想通貨が半値になって大損するよりは、解約手数料を払って暴落する前に売った方が損は小さくなります。

■国内と国外どちらの取引所か

国内の取引所なら日本語なのでサービス内容をきちんと確認できますが、海外だと基本的に英語表記でサービス内容を正確に把握するのが難しいケースがあります。

もし海外取引所のレンディングを利用する際は、きちんと情報収集を行ってからやりましょう。

■破綻するリスクは高いか

国内の取引所なら動向を確認できるので破綻するかどうか少しは分かりますが、海外取引所はそもそも情報が少ないので破綻するリスクが高いかどうかすら読めません。

例えば、大手海外取引所のバイナンスは破綻する可能性は低いと思いますが、最近になって誕生したばかりの取引所が企業が仮想通貨レンディングをやっていたら破綻する可能性は高いと見た方が良いでしょう。

いくらサービス内容が良かったとしても実績のない業者には要注意です。

■ステーブルコインを利用

ステーブルコインとは米ドルなどを担保にして、米ドルとほぼ同じ値動きをしている仮想通貨のことです。

ビットコインなどと違って大幅に価格が変動する恐れがありません。

このステーブルコインを使えば、値動きのリスクを気にせずに仮想通貨のレンディングが行えます。

仮想通貨レンディングのリスクを回避する方法

レンディング中に仮想通貨が値下がりして含み損を抱えるリスクがあります。

実は、この価格下落リスクを回避する方法が1つだけあるんです。

そのリスク回避方法は、レンディングで仮想通貨を預けるのと別に、他の仮想通貨をショートしておきます。

そもそもショートとは、売ることもしくは売りポジションを保有することで、価格が下がると利益を獲得できます。

リスクを回避する方法

このショートを利用することで、値下がりしても利益を得ることができるのです。

ただ、値上がりしてしまうと逆にショートでは損が出てしまいます。

仮想通貨の値動きを確認しておき、いつでもショートの利確・損切ができるように準備しておきましょう。

過去に仮想通貨レンディングが破綻した例

2019年5月に海外取引所Poloniexの仮想通貨レンディングが破綻(デフォルト)しました。

取引所自体が破綻したのではなく、レンディング事業だけが破綻してしまったのです。

破綻の原因は、借り手側の資産状況の悪化により、返済が行えなくなったから。

この結果、ユーザーに金利を払えない状況に陥りました。

その後、2019年8月13日に Poloniexは被害を受けたユーザーに対して損失の補填内容を公表しました。

そして、ユーザーの貸出資産が一律で16.202%減らされることで強制的に解決されています。

Poloniexの破綻は仮想通貨レンディングのリスクが表面化した事件でした。

今後も同様のケースで取引所が破綻して、貸仮想通貨が減るリスをはらんでいます。

今回の事件から学び、どこで 仮想通貨レンディングを行うか比較検討すると良いでしょう。

口コミから分かる仮想通貨レンディングの実態

仮想通貨に投資している人たちは、レンディングをどう思っているのかまとめてみました。

口コミや評判などを確認してから、仮想通貨でレンディングを始めてみても遅くありません。

確かに、底値でビットコインを仕込むことができたら、国内取引所のレンディングで手堅く稼げますね。

どこがビットコインの底値なのか予想するのは困難ですが・・・。

おそらく年利24%のレンディングはPhoenix Lendingのことでしょう。

かなり高めの金利だとは思うのですが、他の比較対象と比べると魅力的には映らなかったようです。

https://twitter.com/blog_wanilog/status/1224694872419921920

特に、海外系の仮想通貨レンディングは詐欺事件や経営破綻が起きる確立は高そうですね。

せっかく仮想通貨をレンディングして資産を増やせたとしても税金で取られてしまうので、大した利益にならないかもしれませんね。

■仮想通貨レンディングへの口コミまとめ

・国内取引所は手堅い
・仮想通貨レンディングは伸びてる
・詐欺事件がどこかで起こる
・金利は雑所得扱いで税金が面倒

仮想通貨レンディングが可能な取引所を比較一覧

国内と海外の仮想通貨取引所を「金利の高さ」や「取扱通貨の多さ」、「途中解約できるかどうか」など、ユーザー目線で徹底比較してみました。

これから仮想通貨レンディングを始めようと思っている方にとっては、必読の情報だけを厳選しています。

仮想通貨レンディングが可能な国内取引所を比較

2020年現在、国内取引所で仮想通貨レンディングが行える業者は下記の4社あります。

・GMOコイン
→年利2%~5%
→対応通貨は7種類
→満期日の5日前の6:00まで中途解約可能
※中途解約の場合は金利なし

国内取引所の中では最も年利が高く、評判の良いレンディング(貸仮想通貨)のサービスです。

GMOコインのレンディングを確認

・コインチェック
→年利2%~5%
→対応通貨は11種類
※順次、対応通貨は増える予定
→途中解約できない

・ビットバンク
→年利1%~3%
→対応通貨はBTCのみ
→途中解約手数料は5%

国内の中で最も年利が低い取引所です。

とはいえ、少なくとも解約手数料が5%なのはメリット言えるでしょう。

ビットバンクのレンディングを確認

・LIQUID
→金利0%~(個人間レンディング)
→対応通貨は11種類
→拘束期間に定めが無く、借り手が返さないと返却されません
※日本の取引所ですが、日本人はレンディングは利用できません。

国内取引所の中で比較すると、GMOコインとコインチェックの金利が高いですね。

ただ、途中解約してしまうと金利が支払われないというデメリットがあります。

しかし、解約できないよりはマシかもしれませんね。

仮想通貨レンディングが可能な海外取引所を比較

仮想通貨レンディングできる海外取引所は増加の一途を辿っています。

海外取引所の中には、国内取引所にない「貸し手」と「借り手」が個人間でレンディングが行えるところもあります。

自由に金利が選べる代わりに、貸し倒れる可能性が高い仮想通貨レンディングになっています。

実際に、どのような取引所や企業があるのか下記にまとめてみました。

・BlockFi(ブロックファイ)
→年利2.0%~8.6%
→対応通貨はBTC/ETH/LTC/GUSD/GUSD
→いつでも手数料無料で解約OK

BlockFiは日本の大企業リクルートや米大手取引所coinbaseが出資しているレンディング企業です。

他の海外系のレンディング企業よりは比較的に信頼できると思います。

BlockFiのレンディングを確認

・Phoenix Lending
→年利24%
→対応通貨はBTC/USDT
→途中解約手数料は2%

・Binance
→金利1%~20%(案件ごとに異なる)
→対応通貨はBTC/BNB/USDT/BUSD
→途中解約できない

・NEXO
→年利8%
→対応通貨はUSDT/TUSD/USDC/PAX/DAI/USD/EUR/GBP
→いつでも手数料無料で解約OK

・Bitfinex
→金利0%~(個人間レンディング)
→対応通貨は21種類
→途中解約できない

・Poloniex
→金利20%前後(個人間レンディング)
→対応通貨は12種類
→途中解約できない
※2019年5月にレンディング事業がデフォルト(債務不履行)。一律で利率が16.202%まで下がりました。

・OKEX Piggy Bank
→金利は日々変動
→対応通貨は13種類
→途中解約できない
※香港の取引所のレンディング

海外の仮想通貨レンディングを比較すると、圧倒的にPhoenix Lendingの年利24%が高いですね。

ただ、Poloniexのようにレンディング事業が破綻する可能性があります。

Poloniexでは利率が減らされたとはいえ、きちんと返金されています。

しかし、他の企業も同様に返金されるとは限らないので注意が必要です。

海外系レンディングの特徴

海外の仮想通貨レンディングの中には、直にビットコインなどを投資家に貸し出して金利をもらうスタイルが確立している取引所があります。

借り手側の投資家側が自由に金利を設定して募集を行い、貸し手側が募集に参加する形で契約がなされます。

ちゃんと海外取引所が金利を徴収してくれる仕組みがあり、ちゃんと利益を上げることができるのです。

数日で20%前後の金利で設定されていることもあるので、稼げないこともないと思います。

仮想通貨レンディングまとめ

・預け先の取引所が破綻するリスクあり
・年利は取引所によって3%~24%
・価格変動で損する可能性がある
・海外取引所はリスクが高い
・海外の仮想通貨レンディングは増加中

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 利用者の声(口コミ)

リスクが低いのって、BlockFiぐらいじゃね。リクルートが出資してる会社みたいだし、ちゃんと利息を払ってくれそう。

国内の金利は低いけど、海外の金利はヤバいね。それだけリスクが高いんだから仕方がないと思うけど。

金利が高い貸仮想通貨は危険でしょ。年利24%とかどうやって払うの?本当に高利回りなら普通の金融機関からお金を借りて運用した方が利益が残るよね・・・。

アホらしい

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