2020年2月に国内取引所コインチェックで仮想通貨QTUM(クアンタム)が上場することが発表されましたね。
聞きなれない仮想通貨ですが、将来性があるのかどうか気になると思います。
少なくとも時価総額ランキング30位台で、時価総額250億円を誇る仮想通貨なので電子ゴミではないでしょう。
しかもGoogleやAmazonから将来性を期待され、技術提携などが行われています。
本当に仮想通貨QTUM(クアンタム)には将来性があるのか、これから価格上昇する見込みはあるのか調べてみました。
仮想通貨QTUMとは
QTUM(クアンタム)とは、ビットコインとイーサリアムの機能を兼ね備えた仮想通貨です。
実際には、ビットコインのプライバシーや匿名性の高さ、イーサリアムのスマートコントラクトという機能を持ち合わせています。
元々イーサリアムのスマートコントラクトは匿名性があまり高くなかったので、ビットコインの機能が加わることでビジネスで活用しやすいブロックチェーンとなりました。
仮想通貨QTUMの特徴5選
QTUM(クアンタム)の特徴5つを下記にまとめました。
・PoSを採用でマイニングが簡単に
・ライトウォレットが使用できる
・UTXOで匿名性が高まる
・アカウントアブストラクトレイヤー
・誰でもシステム開発できる
それぞれの特徴を確認していきましょう。
▼PoSを採用でマイニングが簡単に
QTUM(クアンタム)はPoS(Proof of Stake)というマイニング方式を採用しています。
もともとマイニングは専用マシンの購入や高い電気代などのハードルがあるのですが、PoSを使うことによって、専用のコンピュータや莫大な電力が必要なくなります。
つまり誰でも普通のパソコンでマイニングができます。
しかも専門的な知識がなくてもマイニングが行えるのがPoSのメリットです。
実際に、BinanceでQTUM(クアンタム)を保有するだけでマイニング報酬をもらえます。
今後はコインチェックでもマイニング報酬がもらえるようになるかもしれません。
ちなみに、このマイニング方式は「ステーキング」とも呼ばれています。
▼ライトウォレットが使用できる
ライトウォレットは、スマホでも簡単に使える仮想通貨ウォレットのことです。
既存のウォレットでは全てのデータを保存していましたが、ライトウォレットは自分が関わっている取引データしかダウンロードしません。
今までよりもデータ量が少なくて済むので、スマホでもサクサクウォレットを使えます。。
▼UTXOで匿名性が高まる
UTXOという仕組みがあることで、QTUM(クアンタム)の匿名性が上がります。
そもそもUTXOはビットコインの機能の1つです。
このUTXOとは、「Unspent Transaction Output」の略で、日本語では「未使用トランザクションの集合体」と言われています。
簡潔に例えるとしたら、通帳のようにアカウントの残高をそのままデータとして管理・記録するのではなく、ブロックチェーン上にある取引データを集めて残高を計算しています。
いちいち取引するごとに計算し直しているので、匿名性が高まり、プライバシーが守られるのです。
▼アカウントアブストラクトレイヤー
アカウントアブストラクトレイヤーとは、スマートコントラクトにUTXOを組みこも仕組みです。
アカウントアブストラクトレイヤーがあることによって、UTXOのセキュリティ機能をスマートコントラクトに付与できます。
なぜ開発されたかというと、QTUM(クアンタム)のブロックチェーンをビジネスで活用してもらう為です。
普通のスマートコントラクトなら頑張ればセキュリティを突破して、情報を抜き取ることができます。
しかし、UTXOのセキュリティ機能を追加することで、情報を取られるリスクを可能な限り下げています。
この企業のお蔭で世界的な大企業(GoogleやAmazon)との提携が実現したのでしょう。
▼誰でもシステム開発できる
QTUM(クアンタム)のブロックチェーンは、一般的にエンジニアが活用しているプログラム言語で開発できます。
C言語をはじめとした様々なプログラム言語が使えるので、本屋の技術書などを読むだけでQTUM(クアンタム)を扱えるようになります。
もしゼロから勉強しないと開発できないブロックチェーンだったら、勉強時間というコストが邪魔になり、企業が導入しにくくなっていました。
実際に、日本でもQTUM(クアンタム)のブロックチェーンは活用され始めています。
仮想通貨QTUMの将来性が分かる3つの使い道
QTUM(クアンタム)は、ビットコインとイーサリアム双方の利便性を持ち合わせた仮想通貨ですが、実際に使われていなければ将来性なんてないですよね。
リアルにQTUM(クアンタム)はビジネスの現場や決済通貨として活用されていました。
下記の2つの事業が現在進行形で進んでいます。
・Googleと提携し、システム開発
・Amazonと技術提携
・VISAとApplePayを通じてQtumで決済可能
上記の2つの事業が本当に将来性があるのかどうか見ていきましょう。
▼Googleと提携し、システム開発
Googleのクラウド上でQTUM(クアンタム)のブロックチェーンを活用することができ、誰でも簡単にシステム開発が行えるとのこと。
つまり今まで以上にブロックチェーン開発は加速することで、注目度が高まっていくでしょう。
▼Amazonと技術提携
Amazon Web Services(AWS)とQTUM(クアンタム)、双方の中国部門同士が2018年10月から技術提携を行っています。
Qtum Blockchain Becomes Amazon Web Services Partner in Chinahttps://t.co/CIZpZwUwVV via @baidakova
— Qtum (@qtum) October 17, 2018
詳しい技術提携の内容は発表されていませんが、Amazon側にQTUM(クアンタム)の将来性を認められたということでしょう。
▼VISAとApple Payを通じてQtumで決済可能
現在、QTUM(クアンタム)はVISA及びApple Payが利用可能な一部店舗で、決済手段として使用することができます。
まだまだ日本では普及していませんが、運営陣はQTUM(クアンタム)を日本に広める為にも、株式会社HashPort Acceleratorというブロックチェーン分野のコンサルティング会社と戦略的パートナーシップを締結しています。
同社は、QTUM(クアンタム)以外にもNEO(ネオ)やTEZOS(テゾス)といったブロックチェーン企業を日本に広める事業を展開しています。
コインチェックでの上場によって知名度が上がり、ブロックチェーンが普及していく可能性は十分にあると思います。
仮想通貨QTUMの価格推移
▼2019年のチャート
2019年は2月から6月にかけて上昇を続け、3倍以上の値上がりを見せました。
同時期には、ビットコインも3倍以上に急騰していたので、市場に引きつられて高騰していったのでしょう。
しかし、7月以降は値下がりが止まらず、12月には最高値から4分の1まで下落しています。
仮想通貨QTUMの価格は今後どうなる?
仮想通貨の価格はどうしても市場全体の流れに影響されてしまいますが、QTUM(クアンタム)も例外ではありません。
これからブロックチェーンとしてのQTUM(クアンタム)の価値は計り知れないとはいえ、必ずしも値上がりするとは言えないでしょう。
例えば、リップルは世界中の銀行と提携して将来性抜群な仮想通貨なのに、ビットコインと同じような価格推移しかしていません。
ニュースで一時的に急騰・急落することがあったとしても、大して価格変動していないです。
そもそもいくら将来性があったとしても、価格にどう影響を与えるのか未知数なのです。
仮想通貨QTUMを買える取引所一覧
QTUM(クアンタム)を購入できる国内取引所はコインチェックのみ。
2020年3月12日にコインチェックへ上場をしています。
そもそもコインチェックとは、上場企業マネックスグループの子会社の国内取引所です。
取り扱い通貨数は、QTUM(クアンタム)を含めて12種類。
国内で最大級の取り扱い通貨数を誇っています。
また、コインチェックでQTUM(クアンタム)を買える海外取引所は下記にまとめました。
・Binance
・OKEx
・Huobi Global
・HitBTC
・Poloniex
2020年3月時点では、Binanceが一番おススメです。
Binanceは120種類以上の仮想通貨を取り扱っている世界最大級の取引所です。
基本的に、Binanceで取り扱いのない主要なアルトコインはほぼありません。
アルトコインの現物取引を行うのなら、Binanceの口座を開いておいても損はないでしょう。
さらに、BinanceではQTUM(クアンタム)を保有しているだけでマイニング報酬がもらえます。
このマイニング報酬とは、ステーキングと呼ばれる仕組みです。
仮想通貨QTUMはコインチェック以外にも上場するかも
もともとQTUM(クアンタム)は2019年から日本の取引所への上場を見据えて事業展開を行っていました。
自社のブログにて「日本市場行動規範の声明」を発表し、法令順守する姿勢を見せています。
下記が日本語訳した声明文です。
①Qtumの日本市場での行動は、日本の法律および規制を厳守し、すべての当事者の監督を積極的に受け入れ、協力します。
②いかなる状況においても、QtumはQtumプラットフォーム上に構築されたギャンブルDappを奨励、支援、または参加しません。
③Qtumは、いかなる状況においても、ギャンブル関連のブロックチェーン技術サポートを個人、チーム、組織、または会社に提供しません。
④いかなる状況においても、Qtumはギャンブルのバックグラウンドを持つ企業と協力しません。
今のところコインチェックにのみ上場する予定ですが、今後は他の取引所にも上場する可能性は十分にあるでしょうね。
仮想通貨QTUMを保管できるウォレット
QTUMには公式が提供している「Qtum Core」というウォレットがあります。
このQtum Coreはデスクトップウォレットとモバイルウォレット、どちらもあります。
しかもQtum Core公式サイトからダウンロード可能です。
この他にも
QTUMに対応しているウォレットは沢山あります。
▼デスクトップウォレット
・Qtum Electrum
▼モバイルウォレット
・Trust wallet
・Bitpie
▼ハードウォレット
・Trezor
・Ledger Nano S
利用用途に合わせてウォレットを選び、QTUM(クアンタム)を保管しておくと良いかもしれません。
仮想通貨QTUMへの口コミや評判まとめ
QTUM(クアンタム)に対する口コミや評判をまとめてみました。
仮想通貨取引所コインチェックが2/25新たに仮想通貨QTUM(クアンタム)の取り扱いを開始する予定であると発表!
QTUMが上場すればコインチェックでの仮想通貨取り扱い数は12種類に。
コインチェックで新たに上場したコインは過去にモナコインなど価格が上昇したケースがあり、今回も価格が上昇を期待
— foto@ミッチー (@crhnf236) February 26, 2020
確かに、コインチェックにモナコインが上場した時に爆上がりしていましたね。
ただ、ステラがコインチェックに上場した時は下落していたので、一概に上場後に上昇するとは限らなさそうです。
「アップルペイ」採用する全ての英店舗 仮想通貨Qtum決済導入を開始
仮想通貨にとって追い風ニュースが続きますね。
ZeuxがQtumの決済を可能にすることで、いよいよ決済手段としての一般普及に先手を打つことになりますね。
どの程度時間がかかるか、今後の経過を見ていきましょう。 https://t.co/Lqzy95dniI
— YoLo (@investor2024) March 18, 2019
イギリスだとApplePayが使える店なら、どこでもQTUM(クアンタム)で決済できるようになるのは良いニュースですね。
仮想通貨QTUMまとめ
・Google Cloudと提携し、システム開発
・VISAとApple Payを通じてQtumで決済可能
・コインチェック以外にも上場する可能性
QTUMの基本情報
名称 | QTUM |
---|---|
人気度 | |
時価総額 | 36位 |
取引所 | バイナンス フオビ |
発行日 | 2016年12月16日 |
発行元 | Qtum Chain Foundation |
コインチェックで上場した割にはまったく盛り上がらないな。。。