ステラルーメン(XLM)は個人間の国際送金における問題の解決を目指している仮想通貨です。
着実にプロジェクトは進み、仮想通貨に対して規制があるイスラム圏や東南アジアでもステラルーメンの活用が進んでいます。
しかも、今のところ競合となる主要な仮想通貨はなく、独壇場になっています。
今後も伸びそうではありますが、本当に将来性が高く、価格上昇が見込めるのかどうか、それが最も気になる情報だと思います。
そこで今回の記事では、ステラルーメンの将来性を見極め、値上がり余地はあるのか調査してみました。
そもそもステラルーメンとは何か?
ステラルーメン(XLM)とは、リップルを基盤に開発されている仮想通貨です。
リップルは企業間の送金に特化しているのに対し、テスラは個人間の送金に特化しています。
さらに、リップルは営利企業ですが、ステラルーメンは非営利団体が運営しているのが特徴です。
その他にどのような特徴があるのか、下記にまとめてみました。
特徴①個人間の送金に適している
ステラルーメンは送金手数料が安く、送金時間も短い仮想通貨です。
送金手数料は約0.00001XLM(約100万分の1ドル)で、送金時間は2秒~5秒しかかかりません。
ビットコインは送金に10分以上かかり、送金手数料は100円もかかります。
明らかに、ステラルーメンを送金に使った方がメリットがありますよね。
特徴②独自のマイニング方式を活用
ステラルーメンでは独自のマイニング方式である「SCP」を使っています。
SCPはリップルのブロックチェーンを基盤としたコンセンサスアルゴリズムです。
ビットコインやイーサリアムのようにブロックチェーンのトランザクションの承認作業を行いいません。
スマートコントラクトなどの仕組みが導入されていない分だけ、手数料が安くなり、送金スピードが早くなっています。
Quorum Sliceという仕組みを通して、Peerを幾重のグループにわけ、多数決で合意形成をおこなっています。
各Peerは信頼できるグループを自ら選択し、複数のグループに属することも可能です。
それにより、自分のグループ内の他のPeerで障害が発生し、ダウンした場合であっても、新たなグループを構築するために、他のPeerと新しいグループを形成します。
特徴③発行量が毎年1%ずつ増える
ステラルーメンが最初に発行された量は1000億枚です。
発行量の上限は1兆枚に設定されており、上限に達するまで毎年1%ずつ増えます。
徐々に発行量を増やすことで価値が安定しやすくなっています。
さらに、一般業者はマイニングが行えないので、ビットコインのような大幅な価格変動が起きにくくなっています。
特徴④非営利団体が開発・運営している
ステラは非営利団体のステラ開発財団が開発・運営を行っています。
非営利団体は従業員の給与や四半期予算などを開示する必要があり、利益を得るための活動は一切禁止されています。
その為、透明性や信頼性が高い仮想通貨だと言われています。
特徴⑤送金時の価格変動リスクが低い
ステラルーメンは「ブリッジ通貨」と呼ばれる仮想通貨で、送金時に価格変動リスクを減らせる機能があります。
ブリッジ通貨とは、異なる通貨同士を仲介できる通貨です。
例えば、日本からアメリカに送金しようと思ったら、米ドルに換金してから送金する必要があります。
しかし、ブリッジ通貨を使うと、日本円から米ドルに替えなくても送金できてしまうのです。
その為、今までかかっていた手数料が削減され、送金スピードも早くなります。
次に、ステラルーメンの将来性について解説していきます。
ステラルーメンの将来性が高く、期待される理由
ステラルーメンは、東南アジアのマレーシアやインドネシア、イスラム圏などで活用されています。
テスラの実用化が進んでいる地域は貧困層が銀行口座を持てない国が多いです。
東南アジアでは出稼ぎ先の国から母国の家族へ短時間で仕送りをする為に活用されています。
銀行で国際送金しようと思ったら高い手数料に加えて着金に数日かかってしまいます。
ビットコインも送金に活用できますが、近年ずっと手数料が高騰し続けているので使い勝手が悪くなっています。
また、イスラム圏では投機性の高いビットコインを忌避する文化があるので、代わりにステラルーメンが活用されました。
そもそもイスラム圏では投機的な取引を禁止するシャリア適合認証と呼ばれる法があります。
ステラルーメンの送金ではビットコインのような投機性を抑えたことで、イスラム圏で普及し始めているのです。
将来性が高くても価格が上がらない理由
先に結論から言ってしまうと、ステラルーメンがいくら将来性の高いサービスを出そうとも価格は上がりにくでしょう。
なぜなら、ステラルーメンが世界中で活用されたところで値上がりに直結しないからです。
そもそも送金の為に一時的にステラルーメンが利用されるだけで、長期保有者は増えません。
大企業と提携したといったニュースで将来に期待し、短期的に上がる可能性は十分にあります。
しかし、短期的な投機をしようと資金が流入しているにしかすぎないのです。
同じような仕組みを持っているリップルでさえ、世界中の銀行が活用しているにも関わらず、長期的に値下がりを続けています。
確かに将来性が高いサービスであるのは間違いないでしょうが、直接的に価格上昇に繋がりません。
要するに、将来性が高く、凄いサービスを作り上げたとしても値上がりに直結しないと覚えておきましょう。
ステラルーメンが抱える将来的なリスク
これからステラルーメンに似たようなサービスが出てくる可能性はあります。
そもそも非営利団体で莫大な資本を持っていないので、大企業が同じ領域に進出してきたら太刀打ちできません。
日本だとソフトバンクグループが資金力を使い、PayPayがQRコード決済のシェアNo.1になっています。
さらに、資金力だけではなく、人脈や人材なども圧倒的に劣ってしまっています。
元より大きな市場があるのなら大企業がやっているはずなので、これから出てきた企業に負ける可能性があります。
その結果、ステラルーメンの将来性がなくなり、下落する危険性は無視できません。
ステラルーメンの情報を収集するだけではなく、競合になりそうな企業や仮想通貨の情報をチェックしていきましょう。
ステラルーメンが将来的に急騰する時期は?
これからステラルーメンが急騰しそうなタイミングをまとめてみました。
・大企業との提携
・民間企業と提携して新サービス発表
・個人間の国際送金で普及率が向上
・相場が右肩上がり
上記のニュースが発表されると、数時間で20%以上も急騰する可能性があります。
ただし、本当に一時的な急騰でしかないので、投資には注意が必要です。
実際に、2020年2月13日に米国の業界団体「ブロックチェーン協会」に加盟したことを発表したことで、1日で10%の急騰を見せました。
このようにニュースが発表されたタイミングで、短期的な価格上昇は期待できるでしょう。
しかし、2月16日以降は価格が下落傾向となっています。
ステラルーメンの価格推移
ステラルーメンは2018年1月に96円に最高値を更新しました。
その後は価格が回復する兆しはなく、下落を続けています。
これから最高値となり、100円を超える可能性は現状をふまえると絶望的と言えるでしょう。
2020年8月に12円まで回復しましたが、相場に助けられた結果ではあります。
まだまだ長期的な上昇トレンドではないので、大幅な価格上昇は望めないと思います。
今後のプロジェクト予定まとめ
ステラルーメンの公式サイトにあるロードマップを確認してみましたが、抽象的な内容しか書かれていませんでした。
まとめ
ステラルーメンに将来性はあるのかどうか理解していただけたでしょうか。
東南アジアやイスラム圏で活用されている実績もあり、今後も普及が進んでいくと思われます。
それでも長期的な価格上昇はあまり期待できない状況です。
もしステラルーメンを買って価格上昇を期待するのなら、短期的なトレードに留めましょう。
今後も投資家が仮想通貨で稼ぐための必要な情報をまとめ、情報発信していきます。
ステラルーメンの基本情報
名称 | ステラルーメン |
---|---|
人気度 | |
時価総額 | 17位 |
取引所 | コインチェック GMOコイン バイナンス |
発行日 | 2014年08月04日 |
発行元 | ステラ開発財団 |
ステラルーメンが予想通り下落に転じました。おそらく23円台まで下がって来るか、もしくは20円を切る可能性もあります。
長期足のMACDが4時間足から徐々にデッドクロスしているのも弱気の証拠です。