ユニスワップ(Uniswap)は2021年現在、最も人気のあるDEX(分散型取引所)です。
手軽に仮想通貨を交換でき、流動性を提供することで報酬を得るイールドファーミングで稼ぐこともできます。
とはいえコインチェックのような国内取引所とは使い勝手が大きく違うので、難しく感じてしまいますよね。
そこで今回はユニスワップの使い方を1から徹底的に解説していきます。
基本的な使い方から安全な利用方法まで触れているので参考にしてください。
ユニスワップの使い道は2つ
ユニスワップの利用方法は大きく分けて次の2つです。
▼仮想通貨を手軽に交換
ユニスワップは分散型取引所(DEX)のため、管理者がいません。
そのためアカウントを作成は不要で、ただ外部ウォレットを接続すればすぐに仮想通貨トレードが行えます。
ユニスワップはイーサリアム系の取引所なので、イーサリアム系のトークンであれば自由にトレード可能です。
通常の取引所のような板があるオーダーブックではなく、AMMという自動化マーケットメーカーによってトレードを自動化し手間を省けます。
ユニスワップでは大手取引所上場前のマイナーなアルトコインも買えるため、有望銘柄を見極めさえすれば一攫千金も狙えるメリットがあります。
ただし、取り扱い銘柄数が多すぎて有望銘柄を見極めるのは正直至難の業。
手軽さを求めるのであれば、「FXAIパートナーズ」のような短期でハイリターンが狙えるサービスを参考にするのもアリだと思います。
▼仮想通貨を預けて稼ぐ
ユニスワップは分散型取引所で管理者がいないため、ユーザー同士が協力して流動性を提供する必要があります。
そして流動性を提供しユニスワップの運営に貢献してくれた人に対して報酬が支払われます。
これがイールドファーミングという仕組みです。
ユニスワップを使うために必要なもの
ユニスワップを利用するうえで必要なものは次の3つです。
ちなみにユニスワップはパソコンではなくスマホだけでも利用可能です。
▼手数料分のイーサリアム(ETH)
ユニスワップはイーサリアム上のDEXのため手数料にイーサリアム(ETH)が必要です。
あらかじめ手数料として必要なイーサリアムを、数千円分用意しておきましょう。
▼ユニスワップに接続できるウォレット
ユニスワップに接続できるウォレットはメタマスク、トラストウォレット、Fortmatic、Portisなどです。
最も人気がありおすすめなのはメタマスクです。
「メタマスク」をまだ持っていない方は下記の記事を参考に作成しておきましょう。
▼取引や流動性を提供する仮想通貨
ユニスワップで取引や流動性を提供するための仮想通貨はあらかじめ用意し、接続するウォレットへ保管しておきましょう。
手数料でイーサリアム(ETH)が必要になるので、最初からイーサリアムをメタマスクへ入金しておくと楽です。
ユニスワップにメタマスクを接続
メタマスクのブラウザ機能でユニスワップの公式サイトへアクセスします。
「Launch App」を選択すると、ユニスワップの分散型取引所画面へと移ります。
取引所画面へ移ったら右上の「ウォレットに接続」をクリックすると、接続するウォレットを選ぶ画面が出るのでメタマスクを選択します。
メタマスクの承認画面が表示されるので、承認すれば接続完了です。
ユニスワップの使い方
無事メタマスクをユニスワップへ接続したら、実際に利用していきましょう。
▼仮想通貨を交換する方法
ユニスワップで仮想通貨同士を交換するにはメニューから「スワップ」を選択します。
スワップ選択後、どの通貨からどの通貨に交換するのかを入力しましょう。
上に交換元の仮想通貨を、下に交換先の仮想通貨を入力します。
後はどちらかの数量を入力すると、もう一方の数量も自動的に入力されます。
数量が入力できたら、「承認(approve)」しましょう。
「承認(approve)」するとメタマスクの承認画面が開くので手数料(Transaction Fee)を確認し、問題なければ確認をクリックします。
以上で仮想通貨同士の交換は完了です。
▼イールドファーミングする方法
ユニスワップに流動性を提供し金利を得るためには、仮想通貨ペアを1:1の割合で預ける必要があります。
イールドファーミングをするならば、あらかじめスワップ機能でイールドファーミングしたい仮想通貨が1:1になるよう交換しておきましょう。
繰り返しになりますが、手数料に使うイーサリアム(ETH)は多めに残してください。
>>ユニスワップでイールドファーミング可能な通貨ペアと利回り
今回はETH/USDTペアを例にして解説していきます。
現在ETH/USDTペアをイールドファーミングすると、0.3%の利回りが得られます。
まずスワップ機能で手数料に利用する分を除き、ETHとUSDTが1:1の割合になるように交換しておきます。
ETHとUSDTの準備が済んだらメニューの「プール」から「新しいポジション」を選択します。
次に預け入れる通貨ペアと数量を選択。
通貨ペアと数量を入力したら、「承認(approve)」し「供給(Supply)」をします。
その後手数料を確認し、メタマスクの確認画面進めるとイールドファーミング完了です。
イールドファーミングが完了すると、メニューの「pool」→「Your Liquidity」に預け入れた通貨ペアが表示されます。
「Your Liquidity」から通貨ペアを選択し、「View accrued fees and analyticsk」を選択すると現在の報酬を確認可能です。
「View accrued fees and analyticsk」から移行した画面内の「Fees Earned」が報酬に当たります。
ユニスワップの安全な使い方
ユニスワップは管理者がいないため、自分自身でリスク管理を行う必要があります。
ユニスワップには同じ名前の偽物トークンが出回っている場合があります。
偽物のトークンを掴まないためにも、トークンを追加するときは識別番号であるコントラクトアドレスで追加するようにしましょう。
▼コントラクトアドレスの確認方法
仮想通貨ごとのコントラクトアドレスは、コインゲッコーやコインマーケットキャップで確認できます。
コインゲッコーを例にすると、検索窓に仮想通貨名を入れ検索します。
検索するとチャート画面や仮想通貨情報が表示されます。
「info」欄の「コントラクト」が、その仮想通貨のコントラクトアドレスにあたります。
コントラクトアドレスの右側にコピーボタンがあるので、コピーしてユニスワップのトークン検索窓に入力すれば完了です。
ユニスワップの手数料を抑える方法
ユニスワップはDeFiの火付け役となったDEX(分散型取引所)ですが、最近は手数料(ガス代)の高騰が問題になっています。
ユニスワップでむやみに取引を繰り返していると、最悪手数料負けしてしまうかもしれません。
手数料を少しでも安く抑える方法を知っておいた方がいいでしょう。
▼ガス代の高い曜日や時間帯を避ける
ethereumpriceというサイトでリアルタイムのガス代価格を確認できます。
また、Gas Price by Time of Dayという項目で1週間の内何曜日のどの時間にガス代が高くなっているのか確認できます。
このマップを見てみると、火・水・金がガス代が高い傾向にあり、金・土・日のお昼ごろはガス代が安くなっていることが確認できます。
少しでもガス代を抑えてユニスワップを利用するために、ガス代が安い時間帯を狙って取引するといいでしょう。
ユニスワップの特徴
ユニスワップ(uniswap)は2018年11月にサービス開始後、アップデートを繰り返しバージョン3となっています。
今やDEXの代表格にまで成長したユニスワップの特徴は大きく分けて次の3つです。
▼手軽に仮想通貨を上場させられる
ユニスワップには管理者が存在していないため、上場に審査が行われることはありません。
イーサリアム系のトークン(ERC-20)であれば、誰でも簡単に上場させることができます。
もちろん中には怪しい仮想通貨もありますが、その一方で急騰の可能性を秘めた草コインも数多く眠っています。
バイナンスのような大手取引所に上場する前の草コインに投資できるのもユニスワップの魅力でしょう。
▼ハッキングリスクが低い
ユニスワップは前述のとおり外部ウォレットを接続して利用する仕組みです。
取引所とは切り離されて資産が管理されるので、ハッキングのリスクは低くなっています。
▼独自通貨UNIトークン
ユニスワップの独自通貨UNIトークンはガバナンストークンとしての役割を持ちます。
簡単にいうと一定量UNIトークンを保有していると、ユニスワップの運営方針に関われる仕組みです。
UNIトークンを投票権のように利用し、運営に関して意見することができます。
このUNIトークンはマーケティングの一環としてユーザーへ無料配布されたこともあります。
UNIトークンの価格推移と今後
UNIトークンはユニスワップの成長と共に高騰してきました。
2020年12月に3ドルだったか価格は、半年で10倍以上に高騰しています。
ガス代の高さがネックではありますが、イーサリアムのアップデートが完了しガス代を安く抑えられるようになればユニスワップのさらなる成長にも期待は持てるでしょう。
それに伴ってUNIトークンの価格が高騰する可能性も高いと思われます。
ユニスワップ以外のおすすめDEX
ユニスワップは使い勝手のいい取引所ですが、ガス代の高さを考えると少額では稼ぎにくい性質があります。
最近ではユニスワップよりもガス代が安く高利回りでイールドファーミングが可能なDEXもあります。
▼パンケーキスワップ
パンケーキスワップはBSC(バイナンススマートチェーン)上のDEXです。
ユニスワップと比べると大幅に安いガス代で利用できるとして人気を集めています。
ユニスワップ同様流動性を提供することで金利を得られる仕組みもあり、中には年利200%を超えるものも。
また、ユニスワップのUNIトークンのようにCAKEという独自通貨を採用し、5か月で10倍に迫るほど高騰しました。
▼MDEX
MDEXはHuobiとバイナンスが手を組み開発したDEXです。
HuobiのHECOチェーンとバイナンスのBSCどちらにも対応したマルチチェーンを採用しています。
MDEXはイールドファーミングに加え取引マイニングという仕組みを採用し、取引を行う度取引手数料を受け取れます。
2021年に入ってからサービスが開始されたばかりですが、すでにユニスワップやパンケーキスワップに次ぐ人気を誇っています。
ユニスワップの使い方まとめ
ユニスワップはイーサリアムのDEX(分散型取引所)です。
手軽に仮想通貨を交換でき、流動性を提供することで金利を得ることもできますが、ガス代の高さがネック。
少額の資金では最悪手数料負けしてしまう可能性もあるので、イールドファーミングで稼ぎたいのであれば他のDEXの利用も検討してみてもいいかもしれません。
ユニスワップ(Uniswap)の基本情報
名称 | ユニスワップ(Uniswap) |
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販売形式 | 分散型取引所 |
サイトURL | https://uniswap.org/ |