2020年からは「マイニングは儲かる」と確信した上場企業などがマイニングに参入しています。
実際にSBIホールディングスを始めとした上場企業がマイニングを始めています。
特にビットコインのマイニングは資金力のある企業しか儲からない仕組みになっています。
なぜ企業しか儲からない仕組みなのか?2024年現在もマイニングは個人で儲からないのか?真相に迫りました。
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マイニングが儲からない2つの理由
個人でマイニングをやろうとしても儲からない理由が2つあります。
理由①:資金力のある企業がマイニングで勝つ
ビットコインのマイニングは、PoWという仕組みを採用しており、複雑な計算式をより多く計算したマイナーに報酬が支払われます。
つまり高性能なコンピュータを持ち、最新のソフトウェアを使えるマイナーが報酬を独占できます。
その為、マイニングで儲かるには資金力が必要です。
ライバルは金融大手SBIホールディングスや米上場企業Riot Blockchainなどがいます。
彼らと同じぐらいの資金力がないと、マイニングは儲かりにくいと思います。
理由②:日本はマイニングしにくい地域
マイニングでは毎日24時間コンピュータを稼働させるので、膨大な電気代がかかります。
それに高性能なコンピュータであればあるほど、電力消費も大きくなるのです。
この電気代を安くできると、機器やソフトウェアを向上させる為の資金を増やせます。
要するに、電気代が安い地域ほどマイニング競争に有利です。
マイニングの電気代が安い地域は、基本的に石油などの資源を採掘でき、気温が低くなっています。
石油が採掘できている国なら輸送費がかからない分だけ、電気代は安くなります。
また、意外と機械は熱を持つので、気温が低いと冷房を使わなくても機械を冷やせますよね。
それらの条件に当てはまる国はいくつかあります。
ヨーロッパや日本は電気代が高く、アメリカや中国は比較的に気温が低くて電気代が安い国です。
実際に中国ではビットコインのマイニングの半分を占めていると言われています。
以上、2つの理由からビットコインのマイニングは個人だとあまり儲からないと思われます。
マイニングの難易度は右肩上がり
ビットコインのマイニングをする際の1秒あたりの計算力をハッシュレートといいます。
ハッシュレートが上がればマイニングに求められる性能も上がり、結果的にマイニングの難易度が上がることになります。
そのハッシュレートは2021年現在も右肩上がりに上昇中です。
2021年5月に中国の仮想通貨規制の強化によってマイニング事業も一部で停止しましたが、それでも高い水準を保っています。
今後も難易度が上がり続ける可能性もあり、2024年の半減期でマイニング報酬が半分になるので、ますます個人では儲からない状況となります。
2024年現在のマイニング収益
2024年現在、実際にマイニングを行っているユーザーも「マイニングは儲からない」と口を揃えています。
高性能コンピュータを用意し温度管理する手間を考えると、効率的とは言えないでしょう。
今後ビットコインの価格が2000万円、3000万円と高騰するのであれば稼げる可能性もありますが、あまり現実的ではありません。
今から機材を用意しマイニングを始めようと思ったら、最悪赤字になってしまう可能性もありそうですね。
また、最近は「XANK」のように月利50%以上も狙える自動売買システムが話題です。
マイニングのように機材を揃える初期費用は必要ないので、参考にしてみてもいいかもしれません。
個人的にXANKを試してみましたが、3か月で602万円の利益を実現してくれました。
そもそもマイニングで儲かる仕組みとは
マイニングとは、コンピュータを利用することで、デジタル通貨である仮想通貨のネットワークに参加することです。
仮想通貨は、一定期間ごとにすべての取引記録をデータベースに記録しています。複数のコンピュータが取引記録を確認することで、その記録の整合性を取ることができます。
マイニングという作業がないと、ブロックチェーンを構築するこができず、仮想通貨を取引できません。
このようにマイニングは仮想通貨を維持するのに重要な作業なので、マイニングを行うと報酬がもらえます。
マイニングは大きく分けて2つの方法があります。
■PoW(プルーフオブワーク)
PoWはビットコインをはじめ、モナコインなども採用しているマイニング方法です。
仮想通貨には膨大なネットワークがあり、その中にある取引データを複数のコンピュータで整合性を取っていますが、その作業を無報酬で行わせているのではありません。
そこで、取引データなどの膨大な計算処理などをし、データ処理を成功させた人には、報酬として仮想通貨が支払われます。
PoWは取引記録の改ざんが難しいというメリットがあります。
一方で計算力が高くなるほど消費電力が多くなる点や、高性能マシンを持つ一部のユーザー(企業)に報酬が偏ってしまうデメリットもあります。
■PoS(プルーフオブステーク)
PoSはPoWのデメリットを解決する手段として誕生しました。
ADAコインやCOSMOS(ATOM)などがPoSを採用しています。
PoWがデータ処理を成功させた人に報酬を支払っていた一方、PoSではより多くの仮想通貨を長期間保有することで報酬がもらえます。
これによって消費電力を抑えられ、一部のユーザーに報酬が偏ってしまうことを避けられるメリットがあります。
マイニングの種類は大きく分けて2種類
マイニングで儲けようとしたとき、方法は大きく分けて2種類あります。
▼ソロマイニング
1つ目は、個人でコンピュータを購入し、マイニング用のプログラムをインストールして、マイニングを行う方法です。
自力でマイニングしなければならず、知識や経験が足らないで失敗する確率が高いです。
一般的なパソコンでもマイニング自体は可能ですが、より多く稼ごうと思ったら高性能なパソコンが必要になります。
また、マイニングを行うことでコンピュータに負荷がかかるので、最悪コンピュータの買い替えが必要になる場合もあるのです。
▼プールマイニング
個人ではなく、“他の人と協力”して、マイニングを行う方法もあります。
これをプールマイニングと呼びます。
プールマイニングでは、一人ひとりが計算力を出し合いマイニングを行っていきます。
個人よりも他の人と協力した方がより早くマイニングでき、報酬を得られる確率も高いです。
個人よりもプールマイニングがおすすめ
プールマイニングは報酬が参加人数で分配されてしまいますが、そもそも個人でマイニングを行う難易度が高いことを考えるとプールマイニングの方が稼げる可能性もあるでしょう。
また、プールマイニングの中にはクラウドマイニングという、マイニング企業に全てお願いする方法もあります。
クラウドマイニングの流れは、まず利用者と企業と契約を結びます。
その後企業が代わりにマイニングを行い、マイニングによって得られた利益を利用者へ支払います。
クラウドマイニングを事業として行っている企業は、日本のGMOとDMMがあります。
どちらも仮想通貨取引所を運営しており、仮想通貨に関するノウハウに長けています。
クラウドマイニングは、専門知識や機材が不要で始めることができます。
個人でやろうとしたら、専門的なマイニング知識を勉強してから、機材に初期投資をする必要があります。
プールマイニングではどちらも不要なので、楽にマイニングを始められるのがメリットです。
しかし、海外のクラウドマイニングサービスの中には、報酬が止まってしまい「多くの利用者が赤字で終わった案件」もあるので、企業選びは慎重に行いましょう。
マイニングのまとめ
個人でマイニングを行う場合、2021年現在は難易度が高く初期費用に対して割に合わない可能性が高いです。
今後半減期でマイニング報酬はさらに減っていくので、今から個人でマイニングを行うと最悪赤字になってしまう可能性もあるかもしれません。
もしマイニングをするならば、プールマイニングやクラウドマイニングなど他の投資家や企業と協力して行った方が稼げる可能性は高いでしょう。
もっと言うと、個人的にはアルトコインに投資した方が手っ取り早く稼げるような気がしてしまいます。
最近は「シンジケート」のように高騰期待のアルトコイン情報を配信してくれるサイトもあり、アルトコインで稼ぐハードルは下がっているように感じます。
利用者の中には50万円の元手資金を1000万円まで増やした方もいるようです。
結構、国内マイニングプールの売り物ってあるんだよね。去年のピーク時の価格なら国内でも利益は出たかもだけど、今の価格帯で今の円安、今の電気代では利益ができるとは思えない。