ゴールド(XAUUSD)とは？トレード前に覚えておかなきゃ損するかも

XAUUSDとは

XAUUSDとは金の価格に連動するCFD商品です。

CFD商品は差金決済取引を意味しています。

つまり、金の現物を取引することなく、FXのように気軽に金の取引を行うことができるわけです。

FXでいうUSD/JPYは日本円に対する米ドルの価値を示す一方、XAU/USDは米ドルに対する金の価値を示します。

多くのFX業者ではゴールド(GOLD)という表記ではなく、XAUUSDと表記されているので覚えておきましょう。

そんなXAUUSDには、下記のような値動きの特徴があります。

▼値動きが激しい
XAUUSDはドル円など、FXの通貨ペアとは比にならないほど値動きが激しくなっています。

そもそもドル円の場合、0.01円が1pipsですが、ゴールドの場合は0.1ドルが1pipsを示しています。

ドル円は値動きあったとしても、100～150pips程度ですが、XAUUSDの場合1日で300pips以上動くこともしばしば。

金(ゴールド)は安全資産とも言われていますが、値動きに関しては全然安全ではありません。

根拠の薄い値ごろ感トレードをしてしまうと、みるみる資産を溶かす可能性もあるので気を付けましょう。

▼米ドルと逆相関になりやすい
金(ゴールド)はXAUUSDと表記されているように、対米ドルでレートが変動します。

そのため、米ドルの価値が下がれば、相対的にXAUUSDは上昇。

逆に米ドルの価値が上がれば、周防大敵にXSUUSDは下落する傾向にあります。

ただ、1つ注意が必要なのはあくまでも逆相関になりやすいだけであって、必ずしもそうなるとは限りません。

相場状況によっては、米ドルも金もどちらも強いという時があるので注意が必要です。

▼有事の時に価格が上がりやすい
戦争などの地政学リスクが高まった際、金(ゴールド)が買われやすくなる特徴があります。

これは金が特定の国の影響を受けず、全世界共通の価値を持っており、資産を金に変えることで資産価値を減少させずに済むためです。

実際にロシア・ウクライナ戦争が表面化した2022年2月のXAUUSDのチャートを見てみると、出来高を伴いながら価格が上昇していることがわかります。

このように有事の際には資産の逃避先として利用されるのが、金(GOLD)の特徴です。

XAUUSDを取引するメリット

>XAUUSDは値動きが激しいとはいえ、絶大な人気を集めるCFD商品と言えます。

その主な理由は次の4つ。

▼少額から大きな利益が狙える
>XAUUSDの激しい値動きを上手く利用できれば、少額から数百万円を目指すことも十分可能です。

ツイーターを見てみると、9万円から120万円まで増やした方がいたり。

トレンド相場に限らず、レンジ相場であっても1日に100～200pips動くケースも珍しくありません。

上手く乗りこなすことができれば、これほどタイムパフォーマンスの良い通貨ペアは他にないでしょう。

▼海外業者なら損失を限定できる
金(ゴールド)のCFD取引は国内FX業者、海外FX業者どちらでも可能です。

ただ、海外FX業者ならばゼロカットシステムを利用して、損失を限定して取引に臨むことができます。

ゼロカットシステムとは入金した証拠金以上の損失が出ない投資家保護の仕組み。

国内業者の場合は証拠金以上の損失が出た際、追加で証拠金を入金(追証)する必要があります。

海外FX業者のゼロカットシステムでリスクを限定しつつ、一撃で大きな利益が狙えるのはXAUUSDならではと言えるでしょう。

▼分析がしやすい
XAUUSDは世界的に見ても人気のある通貨ペアのため、情報を得やすいメリットがあります。

Googleで検索すれば、相場観についての情報をたやすく入手可能です。

また、Twitterでゴールドに関する相場観を発信してくれている猛者トレーダーもいます。

参考にできそうなところは積極的に取り入れてみてもいいでしょう。

▼長期的に見たら上昇トレンド
金(ゴールド)の月足チャートを見てみると、1970年代から右肩上がりを続けているのがわかります。

一説によれば、金の埋蔵量は2023年現在約5万トンと言われています。

このまま採掘し続けると、10数年で枯渇するのではないかとも言われているようです。

しかし、金に対する需要は減少することがないため、長期に渡って価格が上がっています。

長期で上昇トレンドである点、今後希少性がさらに上がる可能性を頭に入れておくと、取引に活かせるところもあるかもしれません。

XAUUSDを取引する時の注意点

XAUUSDの取引をするならば、覚えておきたい注意事項が3つあります。

▼スプレッドは広い傾向にある
どのFX業者にも共通して言えることですが、基本的にゴールドは他の通貨ペアよりもスプレッドが広く設定されています。

例えば、海外FX業者エクスネスのスタンダード口座の場合、

ドル円:1.1pipsに対し、ゴールドは2pipsに設定されています。

エクスネスはスプレッドが狭い業者のため、他の業者であれば2pips以上のスプレッドが発生する可能性は高いです。

▼ゴールドは1pipsが0.1ドル
ゴールドの1pipsは0.1ドルを意味します。

たとえば、1900.000から1900.500に価格が上がれば5pipsの上昇。

1900.000から1899.000になれば、10pipsの下落です。

クロス円ペアでは1pipsが0.01円のため、同じ感覚でゴールドのトレードをすると、思わぬ損失を負ってしまう可能性もあるので注意しましょう。

ドル円では証拠金1万円で0.1ロット(1万通貨)のポジションを持つ方も多いですが、ゴールドの場合は中々にハイリスクです。

pipsの単位がクロス円とは違う点は頭に入れておくことをおすすめします。

▼経済指標発表時は注意
ただでさえ値動きの激しいゴールド(XAUUSD)ですが、特に経済指標発表時は相当乱暴な値動きです。

5分足で100、200pips動くこともザラ。

仮に保有していたポジションと真逆に動いてしまった場合、一瞬にして資金が溶けることも考えられます。

また、経済指標の結果次第では、ヒゲをつけて上下に大きく振る可能性もあります。

現在価格付近に損切りラインを設定している場合、発表直後の動きで狩られる可能性も高いです。

ゴールド(XAUUSD)の経済指標トレードは、特にギャンブル性が高いので控えた方が良いでしょう。

ゴールドの場合はただでさえハイボラリティのため、経済指標で方向感が出てからのトレードでも遅くはありません。

ゴールド(XAUUSDのロット計算方法)

ゴールド(XAUUSD)の取引をする上で、レバレッジから適正ロットを算出する方法を覚えておくのがおすすめです。

そもそもゴールドはオンスという重さを表す単位を使います。

多くの海外FX業者では、1ロットは100オンス。

その上でレバレッジから適正ロットを算出する方法を見てみましょう。

【レバレッジから適正ロットを算出する計算式】
レバレッジ×資金額(円)=取引量
取引量÷現在価格(円)=オンス

例えば資金10万円、ゴールドの現在価格が1900ドル(265,000円)、レバレッジ100倍でトレードするとします。

100(レバレッジ)×10万(資金額)=1000万(取引量)
1000万(取引量)÷1900ドル(265,000円)=37.7オンス

1ロットが100オンスなので、0.37ロットが適正ロット。

値動きの激しいゴールドに関しては、為替通貨ペア以上に資金管理が求められると覚えておきましょう。

ゴールドをトレードする際の業者の選び方

ゴールドをトレードする上で業者選びも重要です。

トレード環境によって稼ぎやすさは雲泥の差になるため、覚えておきましょう。

▼最大レバレッジ
最大レバレッジが高いFX業者であれば、少ない資金からでも一撃大きな利益を狙うことができます。

最大レバレッジが大きい=危ないではなく、取引量で実際のレバレッジを調整することは可能です。

できるだけ高いレバレッジをかけられる業者を選ぶことで、トレードの選択肢は広がるでしょう。

▼スプレッド
スプレッドはトレードをする上で避けられないコストです。

特に短期トレード(スキャルピング)をするのであれば、スプレッドの広さが命運を分けると言っても過言ではありません。

ゴールドに限ったことではなく、FXの通貨ペア全てに言えることですが、スプレッドの狭い業者を選ぶのがトレードで稼ぐ鉄則です。

▼ボーナスの有無
FX業者の中には口座開設ボーナスや入金ボーナスなど、元手の資金を効率的に増やしてトレードできる業者も多く存在しています。

例えば、海外FX初心者に人気のXMでは、口座開設ボーナスは15,000円。

何のリスクを負うことなく、ゴールドのトレードに挑戦できます。

ただ、一般的にボーナス制度のないFX業者の方がスプレッドが狭い傾向にあると言われがちです。

自分にとってどちらが魅力的か選択する必要があります。

▼スワップ
ゴールド(XAUUSD)においても、スワップポイントは発生します。

プラススワップであれば、スワップ分を毎日受け取ることができますが、マイナススワップであれば支払う必要があります。

同じ業者の中でも、口座によってスワップがかからない口座などもあったり。

しかし、その場合プラススワップを受け取ることもできないので注意しましょう。

▼ロスカット水準
ボラティリティの高いゴールドにおいては、ロスカット水準の高さも重要です。

例えば、ロスカット水準が20%の業者もあれば、ロスカット水準が0%の業者もあります。

ロスカット水準が0％の業者であれば、「後少し耐えられたら反転したのに…」ということもなくなります。

まあ理想を言えば含み損にギリギリまで耐えるのではなく、すんなり損切りできた方がいいのですが。

業者ごとのXAUUSD取引条件比較

どこのFX業者がゴールドの取引に適しているのか、主要な業者を最大レバレッジ、スプレッド、ボーナスなどで比較していきます。

自分に合った業者はどこなのか参考にしてみてください。

スプレッド、最大レバレッジ、ロスカット水準などトータルで見ると、エクスネスが取引環境が良くおすすめです。

XAUUSDの取引に使えるトレード術

ここではXAUUSDのトレードですぐにでも実践可能なトレード術をいくつか紹介していきます。

自分に取り入れられそうなものがあれば、参考にしてみてください。

▼ドルインデックスを参考にする
ゴールド(XAUUSD)は対ドルの価値を示すため、米ドルとは逆相関になりやすい性質があります。

そこで参考になるのが、主要通貨に対する米ドルの価値を表すドルインデックス(DXY)です。

ドルインデックスはロウソク足が上がっていればドルが強い(買われている)ことを示し、逆に下がっていればドルが弱い(売られている)ことを示します。

仮にドルインデックスが上昇トレンドにあれば、ゴールドは下がる可能性が高いと判断できるわけです。

ドルインデックスはドル円をトレードする際にも利用できるので、普段から見る癖をつけておくといいかもしれません。

▼1分足スキャルピング
1分足のトレンド転換サインを狙ったスキャルピング手法です。

ゴールドは数分で数十pips動くことも多いため、1分足でのスキャルピングでも十分利益を狙えます。

例えば、下のように1分足チャートで転換サインと言われる逆三尊が確認できた場合、逆三尊の右肩部分(緑丸)でエントリーします。

教科書的にはネックライン(点線)を抜けてからのエントリーがセオリーですが、右肩で反発を確認してすぐにエントリーするのも悪くはありません。

逆三尊が否定されたタイミングで損切りをすれば、リスクは限定できます。

仮に緑丸でエントリーし、直近高値で決済した場合、約30pips獲得。

1万通貨ならばものの数十分で3000円の利益です。

トレンド転換のサインは逆三尊以外にも複数あるため、頭に入れておきましょう。

外為どっとコムより引用

▼フィボナッチリトレースメントを活用
「フィボナッチリトレースメント」を利用すれば、押し目、戻りの目安を確認できます。

フィボナッチリトレースメントは、人間が無意識のうちに美しいと感じる黄金比を落とし込んだテクニカル分析。

黄金比から押し目、戻りとして止まりやすい位置を予測してくれます。

ただ、フィボナッチリトレースメントはどこのラインで反発するかまではわかりません。

一般的に意識されやすいと言われているのが、61.8%と38.2%のライン。

フィボナッチリトレースメントだけでエントリー判断をするのは心細いので、水平線など他のテクニカル分析と組み合わせた上で利用するようにしましょう。

4時間足や日足の押し目、戻りを捉えることができれば、ゴールドならば500pips前後狙うことも十分可能です。

ゴールド(XAUUSD)のトレードに効果的なトレード手法をさらに詳しく知りたい方は、「ゴールドのトレード手法」を参考にしてみてください。

XAUUSDは夢のある金融商品

ゴールド(XAUUSD)は金の価格に連動するCFD商品です。

適切な資金管理が求められますが、ドル円などの通貨ペアと比べ値動きが激しく、効率的に稼ぐことが可能。

さらに海外FX業者を利用すれば、ゼロカットシステムを活用してリスクを限定することもできます。

本当の意味で一発逆転の可能性を最も秘めているFXペアとも言えるかもしれません。