バイナンスはステーキングだけで4種類あります。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分に合うステーキング方法はどれか見極めてステーキングするのが吉。
今回はバイナンスのステーキングを完璧に使いこなすために必要なことを紹介します。
ステーキングのやり方を画像付きで紹介しているので、ステーキングが初めての方でも安心して始められるでしょう。
バイナンスステーキングの種類
バイナンスは大きく分けて4種類のステーキング方法があります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
▼フレキシブルステーキング
フレキシブルステーキングはバイナンスに仮想通貨を好きな期間預け入れ、その期間に応じて金利を受け取れます。
いつでも仮想通貨を自由に引き出せますが、基本的に利回りが低いのが特徴です。
▼定期ステーキング
バイナンスの定期ステーキングは決められたロック期間仮想通貨を預け入れることで金利を受け取れます。
フレキシブルステーキングとの違いは仮想通貨を預け入れる期間が決まっているかどうか。
また、定期ステーキングの方が利回りが高い傾向にあります。
例えるならフレキシブルステーキングは普通預金、定期ステーキングは定期預金というイメージです。
ロック期間は通貨によって様々ですが、「15日間、30日間、90日間」から選択できることが多いです。
定期ステーキングの場合、ロック期間中は仮想通貨を引き出すことはできません。
つまり定期ステーキングしている仮想通貨を送金したり、売却することはできないので注意しましょう。
▼ETH2.0ステーキング
イーサリアムアップデートによりETH2.0への移行が進んでいることで、今までできなかったETHステーキングが可能になりました。
バイナンスでもETHステーキングに対応しているので、個人でETHをステーキングするよりも手軽にステーキング可能です。
注意が必要なのは、ETHのステーキング量が増えるほど利回りも比例して低下する点。
3月に年間利回りが8.4%あっても、10月になれば5%まで下がります。
手軽にETHステーキングを始められるのはうれしいですが、後になるほど稼げるチャンスは減っていきます。
▼DeFiステーキング
DeFiステーキングは、バイナンスが自分の代わりにDeFi(分散型金融)サービスの運用をしてくれます。
一般的にまだまだDeFiは参入ハードルが高いとされていますが、バイナンスならばバイナンスに仮想通貨を預けるだけで運用可能です。
DeFiステーキングは定期ステーキングよりも利回りが高い傾向にありますが、DeFiサービスのセキュリティ問題によって損失が生まれる可能性もゼロではありません。
次は実際にバイナンスでステーキングをする方法を紹介します。
バイナンスステーキングのやり方
例としてAXSという仮想通貨を定期ステーキングする方法を紹介します。
基本的なステーキング方法はどれも同じなので、1つ覚えてしまえば他のステーキングも難なくできるようになるでしょう。
バイナンスでステーキングするにはまず、ログイン後のメニューから「ファイナンス」-「バイナンスアーニング」を選択。
「バイナンスアーニング」から下にスクロールすると運用方法を選択できるので、今回は「定期ステーキング」を選択します。
定期ステーキングを選択したら、検索窓に「AXS」と入力すると、AXSのステーキング詳細が表示されます。
2021年11月現在AXSの年間利回りは110~120%です。
仮に10万円分のAXSを60日間ステーキングする場合、約2500円の金利がもらえます。
ロック期間は「30日、60日、90日」から選択可能。
「今すぐステーク」を選択すると、詳細入力のページに移ります。
詳細ページで改めてロック期間を選択し、ステーキングするAXSの数量を入力します。
最後に入力事項を確認後、利用規約を読みチェックを入れ「購入確認」を選択したらステーキングが開始されます。
ステーキングが完了したら、次にステーキング報酬を確認する方法を紹介します。
バイナンスステーキングの報酬確認方法
ステーキングの報酬は日割りで毎日配布されるので、定期的にいくら入っているか確認しましょう。
ステーキング報酬を確認するには「ウォレット」-「収益」を選択。
「収益」から「定期ステーキング」「DeFiステーキング」など自分がステーキングしている通貨を選ぶと、ステーキング数量、今日受け取った報酬額、次回受け取れる報酬額などを確認できます。
ステーキングの即時償還方法
ロック期間決まっている定期ステーキングなどは、ロック中仮想通貨を送金・取引できませんが、「どうしても途中で辞めたい」という方は、早期で仮想通貨を償還(返却)してもらうこともできます。
即時償還を行えば、ロック期間を残していても仮想通貨を引き出せ、送金・取引を行うことも可能。
ただし、即時償還をするとこれまでステーキングで得た報酬は没収されてしまいます。
正確にはこれまで受け取ったステーキング報酬額を元金から差し引いた金額がウォレット内に戻ります。
せっかくステーキングで得た報酬が水の泡になってしまうので、早期償還は最終手段にしましょう。
また、早期書簡を行った場合でも、ウォレットに反映されるまでにタイムラグが発生します。
通貨によって異なりますが、48時間~72時間のタイムラグが発生する可能性も。
ロック期間を残して早期償還すると、ステーキング報酬が没収され、ウォレットにすぐ反映されるわけではないことを覚えておきましょう。
では実際にバイナンスでステーキングするならどの通貨がおすすめなのでしょうか。
ステーキングのおすすめ銘柄
バイナンスでステーキングをするなら次の3通貨がおすすめです。
▼イーサリアム(ETH)
イーサリアムは言わずと知れた時価総額ランキング上位のアルトコイン。
2020年からDeFiがトレンドになっていることもあり、ETHは右肩上がりに高騰しています。
DeFiの多くはイーサリアム上で稼働していることもあり、DeFiが成長するほどETHの高騰にも期待できます。
バイナンスでステーキングする場合、2021年11月現在年利は約5%です。
ETHをガチホする予定ならば、バイナンスでステーキングすれば効率的に資産を増やせるでしょう。
▼Solana(SOL)
Solana(SOL)は、優れた処理能力を誇るSolanaチェーンが発行する仮想通貨。
イーサリアムの1000倍以上の処理速度を実現しており、イーサリアムキラーとして注目されています。
2021年に入ってから100倍以上に高騰し、まだまだ伸びしろのあるアルトコインです。
今後も中長期的に高騰する可能性がありおすすめです。
2021年11月現在のステーキング利回りは5~6%。
▼The Sandbox(SAND)
The Sandbox(SAND)は今話題のメタバース銘柄の一つ。
メタバースは仮想空間を意味する言葉です。
The Sandboxは仮想空間内でゲームやコンテンツを利用でき、さらにThe Sandboxで手に入れたアイテムは実際に換金可能です。
ゲームで遊びながら稼げる、そんな子供のころの夢が詰まった仮想通貨と言えます。
2021年11月現在のステーキング利回りは12~19%。
バイナンスステーキングでよくある質問
バイナンスでステーキングをする上でよくある質問と対処法をいくつか紹介します。
▼売り切れになっている場合どうすればいい?
定期ステーキングのロック期間を選択する際、「売り切れ」でステーキングできない場合があります。
そもそもステーキングには枠が設定されており、人気でステーキングが埋まっている場合「売り切れ」と表示されます。
売り切れになっている場合は、枠が空くまで待つしかありません。
ステーキングの枠が空いたかどうかは都度確認する必要があります。
▼ステーキング報酬はいつから配布される?
定期ステーキングの場合、申し込みをした翌日からステーキング報酬の計算が始まり、申し込みの2日後から報酬が配布されます。
例えば、1月1日にステーキングを申し込んだ場合、1月3日からステーキング報酬を受け取れます。
▼ステーキングの利回りは変わらない?
ステーキングの利回りは変動します。
90日間の定期ステーキングをしてもずっと同じ利回りでステーキングできるとも限りません。
ロックしている間に利回りが下がることもあるので注意しましょう。
ステーキングとは
ステーキングとは仮想通貨を保有(預け入れ)するだけで金利を得られる仕組みです。
ステーキングが行えるのは、PoS(Proof of stake)という取引承認方法を採用している仮想通貨。
取引承認方法にはPoS以外にPoWW(Proof of work)など複数種類があります。
ビットコインが採用しているのはPoWで、複雑な計算式を最も早く解いた人が取引の承認を行い、その見返りに報酬が与えられます。
しかし、PoWには下記のようなデメリットがあるのです。
・高性能なコンピューターを持っている人に報酬が偏ってしまう
・電気消費量が激しく環境に優しくない
PoSはPoWのデメリットを解決するために生まれ、仮想通貨を保有しネットワークの維持に貢献してくれた見返りとして報酬を与えます。
PoSは仮想通貨をより多く、より長く保有しているほど多くの仮想通貨を得られるのです。
次にそんなステーキングのメリットを紹介します。
ステーキングのメリット
ステーキングのメリットは主に次の2つです。
▼手軽な運用方法
すでに触れているようにステーキングは仮想通貨を保有(預け入れ)するだけで報酬を得られます。
自身でステーキングをすることも可能ですが、バイナンスなどステーキングを代わりに行ってくれるサービスを利用すれば、より手軽にステーキングが可能。
特別な知識を必要とせず、銀行に預金するよりも高い金利で資産運用できます。
仮想通貨を中長期的に保有するのであれば、ただガチホするよりもステーキングした方が効率的に資産を増やせるでしょう。
▼中には高利回りな通貨もある
ステーキングの利回りは通貨によって様々ですが、中には年利30%を超える通貨もあります。
年利で30%といえば、銀行預金金利の10,000倍以上。
日本円を銀行に預けておくよりも、仮想通貨をステーキングした方が稼げるのは間違いないでしょう。
ただ、ステーキングにもデメリットは存在します。
ステーキングのデメリット
ステーキングのデメリットは主に次の2つです。
▼価格変動が大きい
ステーキングは仮想通貨を預け入れることになるので、定期ステーキングの場合はロックしている間に仮想通貨の価格が下がる可能性もあります。
預け入れている仮想通貨自体の価値が下がってしまえば、損失を被る可能性もあります。
しかし、逆にステーキングしている仮想通貨の価格が上がれば、報酬としてもらえる仮想通貨の価値も上がります。
▼ハッキングされる可能性
世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスと言えども、ハッキングリスクはゼロではありません。
仮想通貨を預け入れている以上、ハッキングによって資産が失われることも考えられます。
ステーキングより高利回りなイールドファーミング
バイナンスステーキングの中にも年利100%を超えるものもありますが、イールドファーミングであれば年利500%を超えるものも珍しくありません。
イールドファーミングとは主にDEX(分散型取引所)に資金を預け入れ、流動性を提供する見返りに報酬を得る仕組み。
イールドファーミングが行えるDEXで有名なのはパンケーキスワップやRAYDIUMです。
流動性を提供するには仮想通貨を1:1の割合で預け入れるというルールがあります。
流動性を提供すると、流動性を提供した証拠としてLP(Liquidity Provider)トークンがもらえ、LPトークンをステーキングすることでイールドファーミング完了となります。
しかし、イールドファーミングが高利回りなのはハイリスクであるが故。
イールドファーミングできる銘柄は、バイナンスでステーキングできる銘柄よりも価格が大きく変動する可能性があります。
つまり流動性を提供している間に価格が大きく下落する可能性も高いのです。
リスクをとってイールドファーミングでハイリターンを狙うか、ステーキングで安定した利益を狙うかは慎重に判断しましょう。
バイナンスステーキングのまとめ
バイナンスのステーキングは4種類あり、ニーズに合わせた資産運用が可能です。
最も対応通貨が多いのは定期ステーキングですが、ロック期間中は仮想通貨を動かせないので注意しましょう。
また、バイナンスステーキングの中には年利30%を超えるものもあり、リスクを抑えて効率的に資産運用できます。
仮想通貨を中長期で保有する予定の方は、ステーキングに挑戦してみてもいいかもしれません。