チャート分析を含めトレードする時間があまり取れないサラリーマンに人気を集めるFXのコピートレード。
他のトレーダーのトレードをマネすることで、手間を省いてハイリターンが狙えます。
コピートレード利用者の中には、1日で数万円を稼いでいる人も珍しくありません。
ただ、コピートレードで稼げるかどうかはどのトレーダーのトレードをコピーするかによって大きく左右されるのも事実。
今回はコピートレードで稼ぐための投資戦略の選び方やコツを紹介していきます。
FXのコピートレードとは
FXのコピートレードとは、他のトレーダーのトレードをマネする手法です。
一言にコピートレードと言っても、大きく分けると3種類存在しています。
コピートレードの種類 | 仕組み |
---|---|
完全裁量型 | トレーダー自身が全ての情報配信を行う |
半裁量型 | 基本的にはシステムがトレードを行い、必要に応じてトレーダー自身が判断 |
システム型 | ほぼすべてのトレードはシステムが行う |
生身のトレーダーによるトレードをコピーするだけではなく、システムによるトレードをコピーする場合もコピートレードです。
システムをコピーする場合、EAと呼ばれるものと大差はありません。
また、SNSでFXインフルエンサーの相場展望を参考にしてトレードするのも、コピートレードの一種に該当します。
初心者であっても優れた投資戦略をマネてトレードすることで、ハイリターンが狙える可能性が高まるのです。
コピートレードのメリット
コピートレードを利用するメリットは大きく分けて次の3つ。
▼テクニカル分析は不要
自分でトレードをする裁量トレードの場合、テクニカル分析はほぼ必須です。
一方コピートレードはテクニカル分析の必要はありません。
マネしたいトレーダー、トレード戦略を選択しさえすれば、後は自動的にトレードが行われます。
平日はあまり時間が取れないというサラリーマンの方であっても、チャート分析をすることなくFXトレードが可能。
また、FXを始めて間もない初心者であっても、コピートレードを利用することで優秀なトレーダーと肩を並べるようなトレードが可能になります。
コピートレードとは少し違いますが、最近はAIを搭載した自動売買ツールも人気を集めています。
中でも「XANK」は凄腕トレーダーのトレード手法を再現してくれるとして話題になっています。
個人的に試してみましたが、3か月で602万円の利益を実現してくれました。
▼相場の急変にも対応できる場合がある
完全にシステムがトレードをするEAの場合、相場の急変に対応できないのが最大の弱点と言われています。
EAはあらかじめ決まったルールのもとでトレードをするため、予期せぬ事態に柔軟に対応するのが難しいのです。
一方生身のトレーダーのトレードをコピーする場合、相場の急変にも上手く対応してくれる可能性があります。
これが裁量型コピートレードとEAの決定的な違いかもしれません。
▼学びや気づきを得られる
コピートレードのトレードを見ているだけでも、得られることは様々。
なぜここでエントリーしたのか?
なぜここで決済したのか?
トレード履歴をもとに勉強してみるのもありだと思います。
コピートレードで自動的に運用しながら、自分のトレードでも利益を出すことができればより資金を増やすことが可能です。
コピートレードのデメリット
コピートレードにも良い部分ばかりではなく、デメリットも存在します。
▼トレード戦略を理解する必要がある
システム型のコピートレードの場合、システムが10個あれば、10パターンのトレード戦略が存在しています。
トレンドにそって順張りしていくトレード戦略もあれば、ローソク足のパターンからトレード判断をするような戦略もあるのです。
コピートレードツールによっては、システムごとのトレード成績を確認できます。
これまでにトレードした回数やトレード勝率、最大損失額が全資産に対して何パーセントなのかなどを確認可能。
コピートレードではどのトレーダーを選択するかが稼げるかどうかを大きく左右すると言えます。
そのため、より安定して稼ごうと思ったら、優秀なトレーダーを見極める知識も求められると思っておいた方が良いでしょう。
生身のトレードをコピーするにしても、トレーダーごとの得手不得手を把握しておけば、コピーを続けるかどうかの判断材料になります。
自分で選ぶのではなく、全て任せたいという方はコピートレードよりも自動売買ツールがおすすめです。
▼相場状況に応じて調整が必要
トレーダーをコピーする場合、どんなに凄いトレーダーでも人間であることに変わりはありません。
思うように利益を伸ばせない苦手な相場があっても何ら不思議ではないのです。
例えば、レンジ相場から急激なトレンド相場に変わった場合、本当にこのトレーダーで大丈夫なのかどうか見直しが必要です。
状況に応じてコピーするトレーダーを変えたり、複数のトレーダーを同時にコピーするなどの工夫が求められることもあります。
▼裁量トレードよりも手数料がかさむ
コピートレードサービスの中には提供側がある程度自由に手数料を決められるサービスも珍しくありません。
例えば、「アサシンFX」や「ZAIX」のコピートレードは利益に対して20%~50%の間で設定されています。
100万円の利益が出ても、20万円から50万円引かれてしまうと思うと中々えげつないですよね。
トレーダー・システムを選ぶ際の基準
どの業者を利用するにしても、最終的に稼げるかどうかを決めるのは選ぶトレーダー・システム次第です。
ここではを選ぶ際に覚えておきたいポイントを4つ紹介します。
▼最大ドローダウン率
最大ドローダウン率は、全資産に対し最大で何パーセントの損失が起きる可能性があるのかを示します。
例えば、100万円の資金を運用する場合、最大ドローダウン率50%であれば50万円の資金を失う可能性があります。
一般的に最大ドローダウン率は20%から30%が許容範囲とも言われているため、そこを目安にして選んでみるといいかもしれません。
また、直近で最大ドローダウン率を更新しているかどうかも重要なポイントです。
直近で最大ドローダウン率を更新しているということは、そのトレーダー・システムが負けやすい時期に入っているとも捉えられます。
▼損益グラフは緩やかな右肩上がり
コピートレードツールにもよりますが、各トレーダー・システムの損益を視覚的に確認することもできます。
その時重要となるのが、緩やかな右肩上がりをしているかどうか。
下図のように緩やかな右肩上がりを描いている損益グラフが理想的です。
一方損益グラフは右肩上がりですが、激しく乱高下しているようなトレーダー・システムはあまりおすすめできません。
なぜかというと、一気に資産を増やせる可能性があるものの、同時に資金を減らすリスクも高いからです。
あくまでも安定して利益を伸ばせるようなトレーダー・システムを選ぶことをおすすめします。
▼直近トレードの成績
トレーダー・システムを選ぶ際には直近で負けが込んでいないかどうかも重要です。
直近で思うように勝てていないのであれば、今の相場に上手く対応できていないことを意味します。
直近一ヶ月以内のトレード成績を確認し、今の相場に対応できているかどうかを確認しましょう。
▼ナンピンマーチン系のロジックは避ける
よくあるEAにありがちなロジック「ナンピンマーチン」は、相場が大きく動いたタイミングで一気に資産を溶かすリスクがあります。
ナンピンマーチンとは、
ナンピン:思わぬ方向に価格が動いた時、ポジションを追加し取得単価を下げる
マーチンゲール:取引で損失が出た時、次の投資金を増やして損失回収を狙う
上記の2つの手法“ナンピン”と“マーチンゲール”を組み合わせたのがナンピンマーチンです。
言ってしまえば含み損に耐えながら倍々に投資金をつぎ込み、利益になるのを待つハイリスク・ハイリターンの手法。
例えば、下記のような急落した場面では買い下がりながらロット数を増やしてポジションを持ちます。
理論上は負けにくい手法ですが、ナンピンするほど必要証拠金も膨れ上がるため、1方向に大きく動くと瞬く間に損失が増えてしまいます。
ナンピンマーチンが負けにくいのは、あくまでも含み損に耐えているだけに過ぎないと思っておいた方がいいかもしれません。
ストラテジーを選択したら実際に運用を始めるのですが、コピートレードにはトレーダー・システムの選び方以外にも稼ぐために覚えておきたいことがあります。
▼1つのトレーダー・システムにこだわりすぎない
FXのトレーダー・システムと一言に言っても、その種類は多種多様。
トレンド相場に強いトレーダー・システムもあれば、レンジ相場に強いトレーダー・システムもあります。
1つにこだわりすぎるのではなく、運用成績を踏まえてトレーダー・システムの見直しも必要です。
FXでは1回1回のトレードではなく、トータルでの利益が求められるため、時には複数のトレーダー・システムを稼働させることも効果的。
完全に任せきりではなく、相場状況に合わせた戦略の見直しが重要だと覚えておきましょう。
▼資金管理を徹底
コピートレードに限らず、FXにおいては資金管理が勝敗を分けるとも言えます。
「FX有名人トレーダー」の多くも、口をそろえて資金管理の大切さを説いています。
あくまでも余剰資金で投資を行うのは大前提です。
どれほど優秀なトレーダー・システムだとしても、勝率100%とはいかないため、損失をいかに抑えられるかが大切ですね。
運用状況次第では、時には裁量判断で損切りをする勇気も必要になるかもしれません。
▼経済指標時には稼働を停止させる
重要な経済指標になるほど、相場への影響力は絶大です。
経済指標発表直後は値動きが激しくなる可能性が高いことから、ストラテジーがうまく機能しない可能性も高くなります。
経済指標発表の際は、無理せずコピートレードの稼働を停止させておくのが無難。
ドル円ペアであれば、FOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)や消費者物価指数(CPI)の発表時は特に値動きが激しくなる傾向にあります。
選択したトレーダー・システムがどの通貨ペアでトレードするのかをあらかじめ確認し、重要度の高い経済指標も確認しておきましょう。
FXコピートレードができるおすすめ業者3選
手軽に始められる国内外のコピートレードを3つ紹介します。
▼みんなのFX(みんなのシストレ)
みんなのFXが提供するコピートレードツール「みんなのシストレ」。
初心者でも簡単に設定できるとして人気を集めています。
利用者がするのは用意されたトレード戦略(ストラテジー)を選ぶこと。
選択後は取引開始ボタンをクリックするだけで、コピートレードが行えます。
みんなのシストレはみんなのFX口座開設者であれば、利用料無料で利用可能です。
▼インヴァスト証券(トライオートFX)
インヴァスト証券が提供するコピートレードツール「トライオートFX」。
トライオートFXは用意されているリストからトレード戦略(ストラテジー)を選べばコピートレード運用が可能です。
また、使いやすいスマートフォンアプリに定評があり、トライオートFXはアプリからも稼働できる特徴があります。
トライオートFXの利用者の内60%以上がFX初心者とのことなので、いかに簡単に利用できるかが伺えますね。
ただし、トライオートFXはミラートレードの利用に手数料が発生します。
取引量が増えるほど手数料が安くなる仕組みで、1万通貨未満の場合片道20円の手数料が発生します。
▼エクスネス ソーシャルトレード
エクスネスのソーシャルトレードは他の業者でいうコピートレードにあたります。
「エクスネスコピートレード」最大の特徴は、海外FX業者ならではのハイレバレッジトレードが可能な点でしょう。
エクスネスのソーシャルトレードに登録されているトレーダー・システムは日本人に限らないため、世界各国の優秀なトレーダー・システムを利用してコピートレードが可能。
中には利益率10000%を超えるものもあるため、選び方さえ間違えなければハイリターンにも期待ができます。
コピートレードの評判・口コミ
コピートレードは稼げるのかどうか、評判や口コミを調べてみました。
実際に稼げているという意見や、FX上達の近道になるとの意見も確認できます。
ただ、中にはコピートレードで100万円以上の損失を出している方もいるため、いかにストラテジー選びが重要かがわかります。
▼評判①
自分でトレードするより、まずEAやミラートレードを使ったほうがいいように思います。
自分に合ったEA?稼げるEA?の判断、EA稼働の判断、損切りの判断、まずこれができるようになること。
そしてEAやFXトレーダーさんの取引を見ながら勉強したほうがFX上達の近道かなと。
▼評判②
7月25日運用リスタートして、
ミラートレードで+18万
トレードで+8万
ミラートレードで、エントリーしたい欲求が抑えられ、
普通のトレードで、いい位置で綺麗に取れたのはホント気持ちイィ。
ミラートレードオンリーから、少し変更を検討
▼評判③
いやぁ今年はミラトレ-180万なんでぼっこぼこですわー…。
選んだストラテジーの破綻が多すぎです
▼評判④
ミラトレがどんなもんかなって気になって結構前にデモでやったことあるけど
目線分からん
利確分からん
えっめっちゃ含み損抱えてるけど平気なん
とかなって狼狽して失敗。以来二度とやらなくなった
システムをコピートレードするにしても、他のトレーダーをコピートレードするにしても、信頼しすぎるのもリスクは高そうです。
▼コピートレードとミラートレードの違い
コピートレードの他にミラートレードという言葉を耳にしたこともあるかと思います。
ミラートレードも意味するのはコピートレードと同じく、他のトレーダーの投資戦略をマネすること。
ただ単に呼ばれ方の違いという認識で問題ないでしょう。
ちなみにミラートレード、コピートレードの他にもソーシャルトレードと呼ばれることもあります。
ソーシャルトレードも同じような意味合いで使われることが多いです。
▼コピートレードは違法ではない
Googleでコピートレードと検索すると「違法」という関連キーワードが表示されます。
それだけ違法なのかどうか気にしている方が多いのでしょう。
結論を言ってしまうと、コピートレード自体は違法ではありません。
日本国内の証券会社みんなのFXが提供する「みんなのシストレ」や、セントラル短資FXが提供する「セントラルミラートレーダー」もコピートレードの一種です。
どちらも優秀なトレーダーやストラテジーを自分で選択し、コピートレードを行うサービス。
手軽に優秀なトレーダーと同じ戦略でトレードが行えると人気を集めています。
コピートレードで儲かるかは選ぶストラテジー次第
コピートレードは自分の代わりに自動でトレードをしてくれる便利なトレード手法。
上手く利用すれば、チャート分析すらせず寝ているだけで利益を出せます。
しかしながらコピートレードで稼げるかどうかは選択するトレーダー・システム次第です。
トレーダーとシステムの見極めには経験や知識が有利に働くため、やはり経験者であるほど稼ぎやすい仕組みであることは間違いないでしょう。
当サイトには手間をかけずにトレードできると話題の「クオレアFX」や「方舟EA」などの記事もあるので、興味があれば目を通してみてください。
エクスネスのコピトレでトータル90万くらい利益出ましたw
しばらく試してみようかな