チャート分析を含めトレードする時間があまり取れないサラリーマンに人気を集めるミラートレード。
他のトレーダーの投資戦略をマネすることで、手間を省いてハイリターンが狙えます。
ミラートレードを利用するトレーダーの中には、1日で数万円を稼いでいる人も珍しくありません。
ただ、ミラートレードで稼げるかどうかは、どんな投資戦略をマネするかによって大きく左右されるのも事実。
今回はミラートレードで稼ぐための投資戦略の選び方やコツを紹介していきます。
FXのミラートレードとは
FXのミラートレードとは、他のトレーダーの投資戦略をマネするトレード手法です。
マネする対象は個人のトレーダーだけではなく、ヘッジファンドやFX会社のストラテジー(トレード戦略)も含まれます。
例えば、SNSでFXインフルエンサーの相場展望を参考にしてトレードするのも、ミラートレードの一種に該当します。
例え初心者であっても優れた投資戦略をマネてトレードすることで、ハイリターンが狙える可能性が高まるのがミラートレード最大の特徴です。
▼ミラートレードとコピートレードの違い
ミラートレードの他にコピートレードという言葉を耳にしたこともあるかと思います。
コピートレードも意味するのはミラートレードと同じく、他のトレーダーの投資戦略をマネすること。
ただ単に呼ばれ方の違いという認識で問題ないでしょう。
ちなみにミラートレード、コピートレードの他にもソーシャルトレードと呼ばれることもあります。
▼ミラートレードは違法ではない
Googleでミラートレードと検索すると「違法」という関連キーワードが表示されます。
それだけ違法なのかどうか気にしている方が多いのでしょう。
結論を言ってしまうと、ミラートレード自体は違法ではありません。
日本国内の証券会社みんなのFXが提供する「みんなのシストレ」や、セントラル短資FXが提供する「セントラルミラートレーダー」もミラートレードの1つです。
どちらも優秀なトレーダーやストラテジーを自分で選択し、ミラートレードを行うサービス。
手軽に優秀なトレーダーと同じ戦略でトレードが行えると人気を集めています。
ミラートレードのメリット
ミラートレードを利用するメリットは大きく分けて次の3つ。
▼テクニカル分析は不要
自分でトレードをする裁量トレードの場合、テクニカル分析はほぼ必須です。
一方ミラートレードはテクニカル分析の必要はありません。
マネしたいトレーダー、トレード戦略を選択しさえすれば、後はあらかじめプログラミングされてあるルール通りにトレードが行われます。
平日はあまり時間が取れないというサラリーマンの方であっても、チャート分析をすることなくFXトレードが可能。
また、FXを始めて間もない初心者であっても、ミラートレードを利用することで優秀なトレーダーと肩を並べるようなトレードが可能になります。
ミラートレードとは少し違いますが、最近はAIを搭載したFXサービスも増加中です。
中でも「FXAIパートナーズ」はテクニカル分析の必要もなく、AIが導き出した情報通りに注文を入れるだけでハイリターンが狙えると話題になっています。
▼損切りは不要
初心者トレーダーにありがちな損切りできない悩みも、ミラートレードであれば解決してくれます。
ミラートレードの場合、あらかじめ損切りルールも設定されているため、ルールに沿って自動的に損切を行ってくれるのです。
せっかくコツコツと資金を増やしても、ドカンと溶かしてしまうような心配もいりません。
ただ、ミラートレード先によっては損切り設定を自分でしなければならないケースもあるので気を付けましょう。
▼学びや気づきを得られる
ミラートレードのトレードを見ているだけでも、得られることは様々。
なぜここでエントリーしたのか?
なぜここで決済したのか?
トレード履歴をもとに勉強してみるのもありだと思います。
システムでミラートレードを運用させながら、自分のトレードでも利益を出すことができればより資金を増やすことが可能です。
ミラートレードのデメリット
ミラートレードにも良い部分ばかりではなく、デメリットも存在します。
▼ストラテジーを理解する必要がある
ミラートレードのストラテジーは10個あれば、10パターンのトレード戦略が存在しています。
トレンドにそって順張りしていくトレード戦略もあれば、ローソク足のパターンからトレード判断をするようなストラテジーもあるのです。
ミラートレードツールによっては、ストラテジーごとのトレード成績を確認できます。
これまでにトレードした回数やトレード勝率、最大損失額が全資産に対して何パーセントなのかなどを確認可能。
ミラートレードではどのストラテジーを選択するかが稼げるかどうかを大きく左右すると言えます。
そのため、より安定して稼ごうと思ったら、ストラテジーを見極める知識も求められると思っておいた方が良いでしょう。
自分で選ぶのではなく、全て任せたいという方はミラートレードよりも自動売買ツールがおすすめです。
「TYL(ティル)」のように無料でありながら月利40%を記録する自動売買も出てきており、人気を集めています。
▼相場状況に応じて調整が必要
ミラートレードのストラテジーはあらかじめ決められたルールに沿ってトレードを行うため、相場が急変動した際にはストラテジーを見直す必要も出てきます。
例えば、レンジ相場から急激なトレンド相場に変わった場合、本当にこのストラテジーで大丈夫なのかどうか見直しが必要です。
状況に応じてストラテジーを変えたり、複数のストラテジーを同時に稼働させるなどの工夫が求められることもあります。
▼高頻度のストラテジーは手数料がかさむ
ミラートレードツールを利用する場合、中にはシステム利用料金が必要になるケースもあります。
中でも高頻度でトレードを繰り返すストラテジーの場合、手数料の他利用料金がかさむ可能性も。
ミラートレードで得た利益よりも手数料の方が高くなってしまえば本末転倒です。
どのくらいの費用がかかるのかは、あらかじめ確認するようにしましょう。
ストラテジーを選ぶ際の基準
どの業者を利用するにしても、最終的に稼げるかどうかを決めるのは選ぶストラテジー次第です。
ここではストラテジーを選ぶ際に覚えておきたいポイントを4つ紹介します。
▼最大ドローダウン率
最大ドローダウン率は、全資産に対し最大で何パーセントの損失が起きる可能性があるのかを示します。
例えば、100万円の資金を運用する場合、最大ドローダウン率50%であれば50万円の資金を失う可能性があります。
一般的に最大ドローダウン率は20%から30%が許容範囲とも言われているため、そこを目安にして選んでみるといいかもしれません。
また、直近で最大ドローダウン率を更新しているかどうかも重要なポイントです。
直近で最大ドローダウン率を更新しているということは、そのストラテジーが負けやすい時期に入っているとも捉えられます。
▼損益グラフは緩やかな右肩上がり
ミラートレードツールにもよりますが、各ストラテジーの損益を視覚的に確認することもできます。
その時重要となるのが、緩やかな右肩上がりをしているかどうか。
下図のように緩やかな右肩上がりを描いている損益グラフが理想的です。
一方損益グラフは右肩上がりですが、激しく乱高下しているようなストラテジーはあまりおすすめできません。
なぜかというと、一気に資産を増やせる可能性があるものの、同時に資金を減らすリスクも高いからです。
あくまでも安定して利益を伸ばせるようなストラテジーを選ぶことをおすすめします。
▼直近トレードの成績
ストラテジーを選ぶ際には直近で負けが込んでいないかどうかも重要です。
直近で思うように勝てていないのであれば、今の相場に上手く対応できていないことを意味します。
直近一ヶ月以内のトレード成績を確認し、今の相場に対応できているかどうかを確認しましょう。
▼ナンピンマーチン系のロジックは避ける
よくあるEAにありがちなロジック「ナンピンマーチン」は、相場が大きく動いたタイミングで一気に資産を溶かすリスクがあります。
ナンピンマーチンとは、
ナンピン:思わぬ方向に価格が動いた時、ポジションを追加し取得単価を下げる
マーチンゲール:取引で損失が出た時、次の投資金を増やして損失回収を狙う
上記の2つの手法“ナンピン”と“マーチンゲール”を組み合わせたのがナンピンマーチンです。
言ってしまえば含み損に耐えながら倍々に投資金をつぎ込み、利益になるのを待つハイリスク・ハイリターンの手法。
例えば、下記のような急落した場面では買い下がりながらロット数を増やしてポジションを持ちます。
理論上は負けにくい手法ですが、ナンピンするほど必要証拠金も膨れ上がるため、1方向に大きく動くと瞬く間に損失が増えてしまいます。
ナンピンマーチンが負けにくいのは、あくまでも含み損に耐えているだけに過ぎないと思っておいた方がいいかもしれません。
ミラートレードで稼ぐためのコツ
ストラテジーを選択したら実際に運用を始めるのですが、ミラートレードにはストラテジーの選び方以外にも稼ぐために覚えておきたいことがあります。
▼1つのストラテジーにこだわりすぎない
FXのストラテジーと一言に言っても、その種類は多種多様。
トレンド相場に強いストラテジーもあれば、レンジ相場に強いストラテジーもあります。
1つのストラテジーにこだわりすぎるのではなく、運用成績を踏まえてストラテジーの見直しも必要です。
FXでは1回1回のトレードではなく、トータルでの利益が求められるため、時には複数のストラテジーを稼働させることも効果的。
完全に任せきりではなく、相場状況に合わせたストラテジーの見直しが重要だと覚えておきましょう。
▼資金管理を徹底
ミラートレードに限らず、FXにおいては資金管理が勝敗を分けるとも言えます。
「FX有名人トレーダー」の多くも、口をそろえて資金管理の大切さを説いています。
あくまでも余剰資金で投資を行うのは大前提です、
どれほど優秀なミラートレードだとしても、勝率100%とはいかないため、損失をいかに抑えられるかが大切ですね。
ミラートレードの運用状況次第では、時には裁量判断で損切りをする勇気も必要になるかもしれません。
▼経済指標時には稼働を停止させる
重要な経済指標になるほど、相場への影響力は絶大です。
経済指標発表直後は値動きが激しくなる可能性が高いことから、ストラテジーがうまく機能しない可能性も高くなります。
経済指標発表の際は、無理せずミラートレードの稼働を停止させておくのが無難。
ドル円ペアであれば、FOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)や消費者物価指数(CPI)の発表時は特に値動きが激しくなる傾向にあります。
選択したストラテジーがどの通貨ペアでトレードするのかをあらかじめ確認し、重要度の高い経済指標も確認しておきましょう。
FXミラートレードができるおすすめ業者3選
手軽に始められる国内のミラートレードを3つ紹介します。
▼みんなのFX(みんなのシストレ)
みんなのFXが提供するミラートレードツール「みんなのシストレ」。
初心者でも簡単に設定できるとして人気を集めています。
利用者がするのは用意されたトレード戦略(ストラテジー)を選ぶこと。
選択後は取引開始ボタンをクリックするだけで、ミラートレードが行えます。
みんなのシストレはみんなのFX口座開設者であれば、利用料無料で利用可能です。
▼インヴァスト証券(トライオートFX)
インヴァスト証券が提供するミラートレードツール「トライオートFX」。
トライオートFXは用意されているリストからトレード戦略(ストラテジー)を選べばミラートレード運用が可能です。
また、使いやすいスマートフォンアプリに定評があり、トライオートFXはアプリからも稼働できる特徴があります。
トライオートFXの利用者の内60%以上がFX初心者とのことなので、いかに簡単に利用できるかが伺えますね。
ただし、トライオートFXはミラートレードの利用に手数料が発生します。
取引量が増えるほど手数料が安くなる仕組みで、1万通貨未満の場合片道20円の手数料が発生します。
▼FXプライム(ちょいトレFX)
FXプライムが提供するミラートレードツール「ちょいトレFX」。
5,000円という少ない資金から始められ、手数料も無料のためコストを抑えて始められます。
また、過去の相場トレンドをもとにし、売買ルールを自動で最適化する機能も搭載。
資金を使わずにストラテジーをテスト運用できる機能があるなど、サポート面も充実しています。
ミラートレードの評判・口コミ
ミラートレードは稼げるのかどうか、評判や口コミを調べてみました。
実際に稼げているという意見や、FX上達の近道になるとの意見も確認できます。
ただ、中にはミラートレードで100万円以上の損失を出している方もいるため、いかにストラテジー選びが重要かがわかります。
▼評判①
自分でトレードするより、まずEAやミラートレードを使ったほうがいいように思います。
自分に合ったEA?稼げるEA?の判断、EA稼働の判断、損切りの判断、まずこれができるようになること。
そしてEAやFXトレーダーさんの取引を見ながら勉強したほうがFX上達の近道かなと。
▼評判②
7月25日運用リスタートして、
ミラートレードで+18万
トレードで+8万
ミラートレードで、エントリーしたい欲求が抑えられ、
普通のトレードで、いい位置で綺麗に取れたのはホント気持ちイィ。
ミラートレードオンリーから、少し変更を検討
▼評判③
いやぁ今年はミラトレ-180万なんでぼっこぼこですわー…。
選んだストラテジーの破綻が多すぎです
▼評判④
ミラトレがどんなもんかなって気になって結構前にデモでやったことあるけど
目線分からん
利確分からん
えっめっちゃ含み損抱えてるけど平気なん
とかなって狼狽して失敗。以来二度とやらなくなった
システムをコピートレードするにしても、他のトレーダーをコピートレードするにしても、信頼しすぎるのもリスクは高そうです。
ミラートレードで儲かるかは選ぶストラテジー次第
ミラートレードは自分の代わりに自動でトレードをしてくれる便利なトレード手法。
上手く利用すれば、チャート分析すらせず寝ているだけで利益を出せます。
しかしながらミラートレードで稼げるかどうかは選択するストラテジー次第です。
ストラテジーの見極めには経験や知識が有利に働くため、やはり経験者であるほど稼ぎやすい仕組みであることは間違いないでしょう。
当サイトには手間をかけずにトレードできると話題の「クオレアFX」や「方舟EA」などの記事もあるので、興味があれば目を通してみてください。
最近SNS勧誘でコピトレさせる案件が増えていますね。
よくわからん取引所を使わせる感じなのでちょっと怖いですね。