Lightning FXは国内取引所bitFlyer(ビットフライヤー)が提供するビットコインFXです。
ビットコインFXは自己資金よりも大きな資金で取引できるので儲けやすくなります。
しかし、Lightning FXは他の取引所よりも儲けやすいのか比較すると、海外取引所とは桁違いの差がありました。
ビットコインFXをやる上でLightning FXは使った方が良いのか特徴や使い方をまとめ、国内取引所および海外取引所と比較しました。
Lightning FXのメリット
Lightning FXの利用前に抑えておきたいメリットは次の5点です。
▼少額からFX取引可能
Lightning FXは0.01BTCから取引可能です。
0.01BTCはビットコインが300万円の時だと3万円です。
数千円単位での利用はできませんが、比較的少額からFXを始められます。
▼24時間365日取引可能
Lightning FXは基本的に毎日24時間ずっと取引可能です。
ただし、毎日午前4時00分~4時10分の間は定期メンテナンスを実施しています。
メンテナンス中は新規の注文はできませんが、注文のキャンセルやログインはできます。
▼API公開
bitFlyerではAPIが公開されているので、取引所の注文状況や公開されている取引の履歴、板情報を外部に出せます。
APIを活用することで、bitFlyerにログインしなくても新規注文やキャンセル、自分の残高の確認が可能です。
例えば、botや自動売買ツールはAPIが公開されている取引所でしか使えません。
▼取引画面のカスタマイズ可能
Lightning FXの取引画面は、自分が使いやすいようにカスタマイズできます。
FX取引は時間との勝負という側面もあるので、1つの画面で必要な情報を表示できるとタイムロスがなくなります。
・チャットルーム
・ニュース
・経済指標カレンダー
・損益履歴
・取引画面の色を変更できる
この他にも複数の機能追加が可能です。
もちろんチャートにはテクニカル分析で使える指標を追加できます。
▼ハッキング被害に遭っていない
仮想通貨取引所は国内外を含めてハッキング被害が多発しています。
そんな中でもbitFlyerは今までに1度もハッキング被害に遭っていません。
bitFlyerでは他の取引所よりユーザーの利便性を犠牲にしてもセキュリティ強化に力を入れています。
本気でユーザーの資産を守ろうとする姿勢は評価できますね。
Lightning FXのデメリット
Lightning FXを利用する上で5つのデメリットもあります。
▼レバレッジ取引は最大2倍
Lightning FXのレバレッジ取引は最大2倍です。
ちなみに、日本の法律で仮想通貨の「レバレッジ取引は最大2倍」の制限がかかっています。
より大きなレバレッジをかけて取引したい方にとっては物足りなさも感じてしまうでしょう。
▼FX取引可能ペアが少ない
Lightning FXではBTC/JPYのみの取り扱いです。
イーサリアムなどのアルトコインはFX取引できないので、物足りなさがありますね。
▼ロスカット時の追証がある
追証とは、追加証拠金のことです。
Lightning FXをやる場合は元金として証拠金が必要となり、一定の損失が出ると追加の証拠金を入金しなければなりません。
Lightning FXの場合、証拠金維持率100%を切ってしまうと追証が発生します。
▼ビットコイン現物の価格と乖離が大きい
Lightning FX上のビットコイン価格と現物の価格が10%も乖離している時があるようです。
Twitterで何度も価格差が10%あると指摘されていました。
ビットコインの価格差があることで、正確なテクニカル分析などが出来なくなる恐れがあります。
▼取引高が減る可能性
Lightning FXは新規登録ができなくなったので、新しいユーザーが増えません。
その結果、徐々にLightning FXの取引高が減って、注文が通りにくくなる可能性があります。
最終的に他の取引所にユーザーが流出してもおかしくありません。
Lightning FXの各種手数料
Lightning FXを使うのに必要となる手数料は下記の通りです。
・売買手数料は無料
・建玉手数料(スワップポイント)は0.04%/日
・スプレッドは2000円前後
・入金手数料は0円~330円
・出金手数料は220円から770円
・SFDは約定金額に対して最大2.0%
手数料の中で気になるのはスプレッドが広い点。
また、Lightning FXを利用するならばSFD制度を知っておいた方が良いでしょう。
▼SFDとは
SFDは現物価格とFXの価格が一定以上乖離している場合に必要になる手数料です。
SFDは全員が必ず払うものではなく、その時の乖離状況によってロング・ショートポジションで払う側ともらう側が決まります。
価格の乖離を広げてしまうポジション側がSFDを払い、乖離を収束させるポジション側が手数料をもらえます。
SFDの利率は上記のように価格乖離率によって変動する仕組みです。
Lightning FXの利用条件
Lightning FXは法改正の影響で、2020年5月1日以前にビットフライヤーの本人確認を済ませている方のみが利用可能です。
2021年現在新規登録をしても、利用不可なので注意しましょう。
また、新規登録受付再開の見込みは立っていません。
Lightning FX画面の見方
右上がBTC/JPYのチャートです。
パソコンでは左クリックで価格マーカーを入力できます。
また、任意の価格で右クリックすると、チャート画面から直接注文を出すこともできます。
Lightning FXは3種類のチャートデザインが用意されており、設定画面より変更可能です。
クリプトウォッチはインジケーターの種類が豊富なので、自分でテクニカル分析をしたい人におすすめ。
チャート画面の右に取引板、注文画面と並んでいます。
基本的なデザインは他取引所と大差ありませんが、Lightning FXではトレード画面に仮想通貨関連のニュースとチャットも確認可能。
どんなニュースが価格に影響を与えているのか一目で確認できますし、チャットでは他の投資家の意見を参考にできます。
チャット画面は設定より表示オフにすることもできます。
Lightning FXの注文方法
Lightning FXは様々な注文方法が用意され、トレードスタイルや相場状況に合わせて柔軟に注文が出せます。
▼成行注文
成行注文は現在の市場価格で注文を出す方法です。
すぐに約定するメリットがありますが、相場が急変したタイミングでは意図しない価格で売買してしまう可能性もあります。
成行注文を出す場合、注文画面のタブを「成行」に切り替え、売買したいBTCの数量を入力します。
数量を入力すると手数料が自動的に入力されるので、確認し「売り」か「買い」のどちらかで注文しましょう。
▼指値注文
指値注文は指定した価格で売買する注文方法です。
状況によってはいつまでも約定しない可能性もありますが、望んだ価格で売買できるメリットがあります。
指値注文では売買したいBTCの数量を入力。
さらにBTCがいくらの時に売買をしたいのか、価格を入力します。
成行注文同様、自動的に手数料が入力されるので確認し、注文を出しましょう。
▼IFD注文
IFD注文は1つ目に出した指値注文が成立した場合、利確注文も出される2段階の注文方法です。
エントリーから利益確定までを自動的に行ってくれるので、上手く利用すればチャートを見る手間を省けます。
IFD注文では上にエントリー注文を入れ、下に利確注文を入れます。
▼OCO注文
OCO注文は現在保有しているポジションの利確と損切注文を同時に出す方法です。
利益と損失の幅をあらかじめ確定させておくことができます。
2つ出した注文の内どちらかが成立した場合、もう一方の注文は自動的にキャンセルされます。
▼IFDOCO注文
IFDとOCO注文を組み合わせた注文方法です。
1つ目の注文方法が成立したタイミングで利確と損切りの価格を確定させるOCO注文が自動的に出されます。
損切りと利確の注文を出し、どちらかが成立すればもう一方の注文は自動的にキャンセルされます。
エントリーから利確、損切りまでを自動的に注文できます。
Lightning FXの便利な使い方
Lightning FXは他の取引所にはあまりない2つの機能を搭載しています。
上手く使いこなせば、損失リスクを抑え利益を伸ばせる可能性が高まります。
▼アラート機能
Lightning FXは価格変動時や取引高増加時にアラートを鳴らせるように設定できます。
例えば重要なサポートライン、レジスタンスラインを抜けたところにアラートを設定すれば、相場が大きく動く前触れを見逃さずにすみます。
チャートに張り付く手間を省いてくれるのも嬉しいですよね。
▼TRALING注文
TRALING注文とは損切りや利益確定注文のトリガー価格が自動的に更新される条件付きの注文方法です。
例えば、BTC400万円の時にトレール幅(利確までの価格差)50万円のTRALING注文を出します。
もし350万円まで下がってしまった場合は、350万円で損切り注文が出されます。
逆に500万円まで上がった場合、トリガー価格も自動的に引き上げられ450万円になります。
500万円を境に下落に転じた場合、450万円まで下がった時点で自動的に利確注文が出されます。
このようにTRALING注文は相場の動きの合わせつつ、損失を限定し利確ラインを切り上げていくことが可能です。
Lightning/futuresとは
ビットフライヤーのLightningは、FX以外にもfuturesという先物取引も利用できます。
先物取引は後日行う取引の条件を前もって取り決めておく取引方法です。
簡単に言うと、ビットコインの価格が上がっても下がってもあらかじめ約束した価格で取引を行います。
例えば1か月後にビットコインを350万円で買うと約束し、実際は400万円に値上がりしていた場合、50万円安く購入できたことになり差額が利益になります。
逆に300万円まで下がってしまったら、差額の50万円が損失です。
先物取引では期日までの期間でいつでも売買できますが、期日がきたら強制的に決済が行われます。
FXとの違いは決済の期日があるかどうかが一番大きいです。
ちなみにLightning/futuresもLightning FX同様2020年5月1日までに本人確認を済ませた方のみ利用可能です。
次にLightning FXと国内でFXが可能な取引所を比較していきます。
Lightning FXと国内取引所を比較
先に結論から言うと、国内取引所なら「GMOコイン」「Lightning FX」なら安心してレバレッジ取引できるでしょう。
レバレッジ取引可能な国内取引所はどこを使ったら良いのか選ぶ際に、比較すべきポイントが2つあります。
比較ポイント①ビットコインの取引量
比較ポイント②建玉手数料の高さ
まず、ビットコインの取引量が少ないと、売買の注文が通らない恐れがあります。
もしビットコインが暴落した時に売れなかったら、強制ロスカットとなって損失が膨らみます。
つまりビットコインの取引量の多さは最重要と言えます。
次に、建玉手数料は安いので、ビットコインを長期保有するトレーダー以外は気にする必要はありません。
▼取引量ランキング
1位:GMOコイン
2位:Lightning FX(bitFlyer)
3位:ザイフ
4位:ビットポイント
※上記はビットコインFXだけの取引量ランキング
※Bitcoin日本語情報サイト参照
▼建玉手数料を比較
・Lightning FX → 0.04%/日
・GMOコイン → 0.04%/日
・DMMビットコイン → 0.04%/日
・TAOTAO → 0.019%~0.025%/日
・Liquid by Quoine → 0.025%/日
・ザイフ → 0.039%/日
・ビットポイント → 0.035%/日
取引所によって、建玉手数料の違いがありますね。
TAOTAOやLiquid by Quoineが建玉手数料は断トツで安く、利益が残りやすい環境になっています。
しかし、TAOTAOは取引量が少なく、ビットコインの価格が急激に動いていると注文が通りにく時があります。
ポジションを持っている状態で注文を出せないと、利益がなくなり、ロスカットされる恐れがあります。
投資金が少ない人、安定した相場の時はTAOTAOを利用価値があると思います。
それ以外の人は取引量の多いLightning FXやGMOコインを使ってみると良いでしょう。
Lightning FXと海外取引所を比較
レバレッジ取引を行うのなら、Lightning FXよりも海外取引所の方が儲けやすいです。
海外取引所は追証がないので、高倍率のレバレッジ取引に挑戦しやすくなります。
実際に追証がないとレバレッジ取引で100万円の損失を出しても、口座に10万円しかなかったら10万円以上の資金は取られません。
追証のあるLightning FXの場合だと、100万円の損失を返済する必要が出てきます。
その他にLightning FXと海外取引所のレバレッジ取引を比べるポイントは2つあります。
比較ポイント①レバレッジ取引の倍率
比較ポイント②建玉手数料
まず、レバレッジ取引の倍率は国内取引所と違って海外取引所だと100倍以上があります。
次に取引手数料はLightning FXよりも海外取引所の方が高いです。
▼レバレッジ取引の最大倍率を比較
・Lightning FX → 最大2倍
・Binance → 最大125倍
・Bybit → 最大100倍
・FTX → 最大101倍
・Bitterz → 最大888倍
▼建玉手数料を比較
・Lightning FX → 0.04%/日
・Binance → 0.04%/8時間
・Bybit → -0.05%~0.05%/8時間
・FTX → 0.03%/日
・Bitterz → 市場価格によって変動/日
レバレッジ取引の倍率はどこも高いので、建玉手数料の詳細な条件などを比較して海外取引所を選ぶと良いかもしれません。
また、上記の取引所の中だとBinanceやBybitは日本人にも人気のおすすめ取引所です。
ビットコインFXで稼ぐコツ
ビットコインFXの基本は、手数料を含め損失を最小限に留めることです。
ビットコインの価格が少しでも予想とは違う方向に進んだら、すぐに損切りできるよう意識しましょう。
傷口を最小限に抑えられると、次のトレードの為に投資金を残しやすくなります。
人間どうしても感情的になってしまうものなので、マイルールを設定するなど損切りや利確幅をあらかじめ決めておくのも効果的です。
また、追証のない海外取引所を利用することで損失リスクを抑えられるのでおすすめです。